ここで説明する設定方法は、スカイメモS付属のマニュアルで説明したものではなく、iPhoneアプリ Polar Scope Align(以下 PSalignと呼ぶ)を使用するためのもの。

まず、明るいうちに、以下の通り操作して、極軸望遠鏡のスケールがスカイメモS本体と垂直・水平になるようにする。本操作は最初の一回だけでOK。

1. スカイメモS本体を水平に調整する
水平器をスカイメモSの本体(電池蓋の上でいいだろう)に置き、スカイメモS本体が水平になるように、雲台を調整。
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2. 極軸望遠鏡のスケールを垂直・水平にする
1キロ先離れた建物の角を利用して、クランチノブを回し、極軸望遠鏡のスケールが垂直・水平になるようにする。上が0、下が6。
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3. 月日目盛リングを指で回し、ゼロが真上にくるように、つまり、時間目盛のゼロに合わせるようにする。
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そうしておけば、真っ暗闇のなかでも、セロ合わせをすれば、極軸望遠鏡のスケールがスカイメモS本体と垂直・水平になることが保証されるわけだ。これ以降、月日目盛リングを触ってはいけない。

今度は雲台をうまく操作して、北極星を極軸望遠鏡のなかに入れ、PSalignの画面で示す位置にする。

メーカーさんもわかっていることだが、今頃、天体写真撮影をやるひとはほとんどスマホを持っているだろう。そこで、使えそうなアプリを整理してみた。

自分はiPhoneなので、Android系はわからない。なお、アプリはよく無くなったりするので、あくまでも本日時点でのアプリ情報。

1. 88星座図鑑(Dreams Come True Inc。無料)

星座についての知識や図鑑等をまとめてくれるアプリ。星座検索もできる。88とは無論全天にある星座の数のことだ。

2. 星座表∞(ESCAPE VELOCITY LIMITED。有料600円)

無料版もあるが、よく使うので、有料版にした。
GPS位置情報から、現在地現在時刻の星座を表示してくれる。星座を一目でわかるひとには無用の長物だが、自分には必要不可欠なアプリ。時刻を指定することもでき、撮影したい星座がいつ、どの方角に現れるか、事前にチェックできる。

3. Polar Scope Align(Dimitrios Kechagias。無料)

GPS位置情報から、現在地現在時刻での北極星と真北とのズレを教えてくれるアプリ。スカイメモSのマニュアルにも、調整の仕方が書かれているが、理解にくい。対して、このアプリを使えば、簡単に真北とのズレが調整できるので、重宝すること請け合い。

4. コンパス(iOS標準アプリ)

方角を教えてくれるアプリ。また、GPS位置情報から、現在地の経緯度も表示する。緯度は北極星の高さでもある。

5. 水平器 & 水準器(Tatsuki。無料)

スカイメモSの設置角度を調整するのに便利なアプリ。iOS標準アプリであるコンパスにも水平器の機能はあるが、東西方向が0度(水平)、南北方向が35度、というような調整には、本アプリのような縦横両方の角度表示が必要。スカイメモSの電池蓋の上に、スマホを密着させ、本アプリの表示を見ながら角度を調整しておき、最後に、極軸望遠鏡で北極星を捉えるという使い方だ。

昨年2016の趣味といえば、デジカメやレンズに明け暮れた一年だった。しかし、それ以上増やしたいMFレンズはあまりないし、最新のGレンズやEレンズは高い割に、コスパが悪く、モーターの故障とかの噂が絶えない。10年以上経てばメーカー修理ができない。そんなものならMFレンズがよっぽどマシ。

ということで、今年の趣味は天文に移る予感。とりあえず遊び気分で Kenko 天体写真撮影用ポータブル赤道儀 SKYMEMO S(スカイメモS)を入手して、自分のやりたいことを確かめながら、モノを増やしていきたい。

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写真での組み合わせ。

手持ちのアルミ三脚 Velbon Ultra 655
微動雲台 Vixen 3562-01
Kenko スカイメモS(Black)

つまり、三脚の3ウェイ雲台に微動雲台を載せて、スカイメモSをさらに載せる形。

Vixenの微動雲台は安くて作りも良さそうだが、北極星の緯度35度前後に傾けることができない。その点、Kenko純正の微動雲台に軍配があがるが、三脚の雲台を利用すれば弱点はカバーできる。

さて、スカイメモSの極軸を回転させることが赤道儀の役目だが、その極軸がズレなく回転するよう、調整するのは、極軸の光軸調整という。光軸調整は、本来の意味はスカイメモSに内蔵されている極軸望遠鏡の光軸調整ということだが、極軸の調整は他の方法ではできないし、極軸望遠鏡の光軸がスカイメモSの極軸に限りなく一致すると信じよう。

光軸調整自体は難しくない。三脚の3ウェイ雲台+微動雲台を操作して、1キロ以上離れたビルの角や鉄塔の先を望遠鏡スケールの中心に持ってきて、極軸を360度のどの角度に回転しても、スケールの中心からズレなければOK。

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ただ、自分が試してみたら、カメラを載せる場合と載せない場合では、極軸の中心が微妙にズレることに気づいた。厳密にやるなら、撮影たびに(撮影に使用するカメラやレンズを全てセットした状態)調整しないといけない。

多少のズレは仕方ないとすれば、光軸調整は出荷時に程よい精度で調整されているようで、あえて自分で調整する必要はなさそう。

ということで、今回は結局確認するだけで調整が終わった。真っ暗の暗闇の中で、狙う星にカメラを持っていくのは大変だな、実感した調整のプロセスでもあった。何しろ、回転しながら、全くズレない、そんな精密作りはこのスカイメモSに期待すること自体、おそらく間違っている。

カメラの感度を上げ、撮影している間に、適当に追尾してくれて、星が流れないのであれば、スカイメモSの役目が終える。多少のズレには目をつぶるしかない。

人間を自由に撮ることはほとんどできない今日、動物は場所によっては自由に撮影できる。

ということで、動物園に行ってきた。望遠レンズしか使わなかった。レンズを檻に近づけて、なんとか撮影できた。

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最後の一枚は単に自分の好み。

本日から25日まで、市内の電波中継タワーがクリスマスライトアップ。

そこで、光芒の美しい中一Creator 135mm F2.8 に頑張ってもらった。ISO 100、F5.6、SS15s。

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<追加>
24日にまた撮ってみた。今度は薄明が残っている間。

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Sigma DP2 Merrill のレンズは45mm相当の単焦点レンズ。より広く撮影するには、パノラマ合成の手法が有効だ。そこで、三脚ではなく、敢えて一脚を使って、カメラを縦にし、撮って回転撮って回転、オーバーラップしながら計5枚を撮って合成してみた。

切り取った後に、24mm焦点レンズよりも広く撮れたことが確認。上の写真はDP2Mによるパノラマ合成、下の写真はニコンD750+24mm/2.8Dで撮影したもの。どちらも長辺1920ピクセルに圧縮した。

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左右両側(とくに左側の道路が曲がっている)が広げられて、不自然さは残っている。一方、遠近感については24mmレンズでは強調すぎて、パノラマ合成のほうが自然に見える。

色については、ニコンの写真をDP2Mに近づくように色温度を変えたり、コントラストを下げたりしたが、まだDP2Mのほうが肉眼で見た色に近い気がする。

レンズガラスをクリアにするために、いろいろな技があるようだ。修行が足りないことだと思うが、試したところ、どれもぱっとしない。偶にうまくいくこともあれば、大抵のケースではクリアにならない。強い光源を照らして、ゴミひとつも付かないことはクリアというが、クリーニングした結果、クリアからほど遠いことがほとんど。

ところで、ネットでセロファンテープでゴミを粘着力で除去する荒業を見かけた。

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化学薬品でないので、ガラスへの影響はあまりないと考えられるし、セロファンテープはどこにもあるので、気軽に手軽に使える。今度実験してみよう。

入手した Sigma DP2M は画質が素晴らしいが、噂通り、バッテリーの持ちは極端に悪い。数十枚撮るだけで、バッテリーの交換が催促される。シグマさんもこのことを承知のようで、バッテリー2枚をつけて出荷している。

モバイルUSB電源を外部電源として使えば、数百枚撮ることができるはず。そうチャレンジするひとが結構いて、ネット上に情報がアップされている。それにしたがって、ACアダプター SAC-5 キットを入手した。

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キットは以下の3つからなる。
 ACアダプターSAC-5 本体(入力 AC100-240V, 50/60Hz, 0.3A。定格出力 DC4.5V, 2A, 9W。DCプラグ 内径1.3mm, 外径 3.5mm, センタープラス)
 DC Connector CN-11(バッテリーの代わりにデジカメに差し込む。入力 DCジャック 内径1.3mm, 外径 3.5mm, センタープラス)
 AC ケーブル

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さて、このままACアダプターを外部電源として使うのであれば、キットのままで問題ないが、ACアダプターの代わりにUSB電源を使うのであれば、USB-DCケーブルが改めて必要になるわけだ。

すなわち、必要とするUSB-DCケーブルは、片方はUSB-Aタイプ、もう片方はDCプラグ( 内径1.3mm, 外径 3.5mm, センタープラス)で、以下の写真のような商品。

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しかし、自分としては上記のケーブルを気に入らない。ひとつは長いこと、1m以上もある長さ、もう一つはDCプラグは一般のものと異なること。

USB-DCケーブルに標準規格というものはないものの、一般的に、DCプラグが内径 2.1mm、外径 5.5mm のものが多い。ということで、ケーブルを注文するか、DCジャックを太いものと交換するか、決めかねている。

ただ、CN-11 側のDCジャックを交換したら、ACアダプターSAC-5 が使えないだけでなく、CN-11 の商品価値がなくなる。

さらに、3番目の解決策というのもあって、DCプラグの変換プラグを使うという方法。秋葉原の秋月電子で販売している、太いDCプラグを細いものに変換するやつだ。

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商品の価値を下げず、太いUSB-DCケーブルも使えるという点で、変換プラグを使うアイデアは最も魅力的。

それにしても、規格を統一ずればいいのに。