本年購入したタムロンレンズ4本のうち、3本のズームレンズはいずれも、片ボケの問題あり、2本目が修理から戻ってきた。約10日間の入院生活。

Tamron SP AF 28-75mm F2.8 XR Di LD Aspherical IF Macro (Model A09)

前回 と違って、今回はあっさり、不具合を認めたうえで、分解修理調整をして頂いた。どこまで良くなったのかは、試写しないとわからないが。

部品交換の記述はとくになし。

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タムロンのレンズは、むろん新品購入は今後しないつもり。ズームレンズは100%問題ありなので、怖くて買えない。ほとんどの購入者は気づかないか、泣き入りしているのだろうか。

3本目のタムロンズームレンズ SP AF 70-200mm F/2.8 Di (A001) は片ボケがなかなか微妙で、調整に出せるかどうか、うまく証拠写真を提示できるかに掛かっている。

では、翌日、周りが明るくなったので、試写開始。天気は曇り、使用カメラD750(FXフォーマット)、三脚使用、ライブビューによるAFピント合わせ、ISO 100。

以下は試写データ。まずはRawファイル。リンク先がニコンのNEFファイル(6016×4016ピクセル)、サイズはそれぞれが約30MB。
28mm: F2.8, F4, F5.6, F11
35mm: F2.8, F4, F5.6, F11
50mm: F2.8, F4, F5.6, F11
60mm: F2.8, F4, F5.6, F11
75mm: F2.8, F4, F5.6, F11

つぎは上記のRawファイルをバッチ処理で変換したJPEGファイル(6016×4016ピクセル)。リンク先がJPEG、サイズはそれぞれが約10MB。
28mm: F2.8, F4, F5.6, F11
35mm: F2.8, F4, F5.6, F11
50mm: F2.8, F4, F5.6, F11
60mm: F2.8, F4, F5.6, F11
75mm: F2.8, F4, F5.6, F11

メーカーさんもそのようなデータを公表してくれないかな。出荷基準をぎりぎりパスしたレンズを、複数の距離、複数の天気で写したRawファイルをそのまま公表すれば、レンズがどれぐらい優秀なのか、文章だけよりは全然信用できる。

結果的に、28mm/2.8 と 75mm/2.8 は周辺部が若干解像が足りないような気がするが、修理を出す前の状態よりは全体的に大幅に改善されたと判断した。これなら、F2.8 通しの標準レンズとしてとても優秀だと思う。

新品購入して、すぐに調整に出す。そんなレンズの買物スタイルが現実的かもしれない。

ちなみに、修理に出す前の28mm/2.8 の写りは以下のとおり。左側の像が2重になっていた。

28mm: F2.8 (NEF)
28mm: F2.8 (jpg)

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安く出品されたので、ついポチった。配達が間違えて、Ai-s 35/2 が送られたハプニングがあったが、無事確保。

Nikon Ai Zoom Nikkor 50-135mm F3.5S

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持っている1本目(写真の右側)よりは古いシリアル。外観がいいが、問題も多い。自重でズーム環が落下するし、素人に開けられた痕跡が外観上多数みられるうえ、中玉ガラスにキズや拭き跡が多い。

整備したら、程度の差があるにせよ、2本のレンズとも、中玉はバルサム切れであることが発覚。この機種の共通問題かもしれない。やはり、長く手元に置きたいレンズなら、Nikon Ai-S 28/2.8 のように、貼り合わせのないレンズがベスト。

いろいろ工夫した結果、2本のうち、良さげの1本の試写結果は以下のとおり。

曇り天気。カメラD750。三脚使用。ライブビューによるピント合わせ。ISO 100。リンク先はJPEGファイル(6016×4016ピクセル)。

50mm: F3.5, F5.6, F11
85mm: F3.5, F5.6, F11
135mm: F3.5, F5.6, F11

絞りF3.5では周辺部が解像不足、F11に絞ったらシャープな画質になる。

新品同様の中古、という言葉に釣られて、Tokina AT-X 535 PRO DX 50-135mm F2.8 を購入したのは数日前。ところが、レンズが届くやいなや、その仕上げにびっくり。ニコン前世代のDタイプ高級レンズと同様の縮緬塗装になっているのではないか。

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ニコンの縮緬塗装レンズを集めようとしていたところだ。しかし、M-A切替リング付きのそれらは、リンク自体がプラスチック製で、壊れやすい。M-A切替リングでないものは、超望遠以外の常用域では、

AF Fisheye 16/2.8D
AF 18/2.8D
AF 28-70/2.8D
AF 180/2.8D (所有している)
AF-S 80-200/2.8D (しかし、内蔵モーターが壊れやすい)

の5本のみ。

一方、トキナーも当時ではニコンに追随して高級レンズを縮緬塗装にしたようだ。調べたところ、以下の7本レンズも縮緬塗装。

AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4 (IF) ASPHERICAL
AT-X 235 AF PRO 20-35mm F2.8
AT-X 280 AF PRO 28-80mm F2.8
AT-X 828 AF PRO 80-200mm F2.8
AT-X 340 AF II 100-300mm F4
AT-X AF17 PRO 17mm F3.5
AT-X M100 PRO D 100mm F2.8

その後に発売されたトキナーのレンズは残念ながら、いまのニコン製レンズと同様、プラスチック鏡胴に移行したようだ。

整理したら、約5千円で仕入れた美品と称したレンズが出てきた。ニコンの自慢ほら話、ニッコール千夜一夜物語 にも登場しているレンズ。このレンズのために、ニコンFを作ったとか。

Nikon Nikkor-QC Auto 200mm F4

Ai化されていないので、所有するデジカメ D750, D7200 では使えず、しまっていた。

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レンズガラス構成が4群4枚のゾナータイプ。全長を短縮するために、Newタイプ以降は5群5枚に改良されたが、画質はAutoでも相当良いと思われる。ピントリングまでがオール金属製で、古き良きニッコールを代表する1本だろう。

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さて、自力でAi化をやってみた。絞りリング上の絞り値 8 と 22 との間を削ればよい。

カニ爪を外す。

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やすりで削ったクズがレンズ内に入らないようにテーピング。

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ヤスリで、マウント周りのスカート部分を約 1mm 削る。範囲は絞りリング上の絞り値 8 と 22 との間。

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最小絞り(F32)にしてカメラに装着し、絞りリングを回して、各絞り値が連動して正確にカメラに表示されることを確認。そして、黒くペイントして目立たないようにする。

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カニ爪を戻す。最終的にはこんな感じ。言わないと気づかない加工かもしれない。

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あいにくの雨模様だが、早速テストを実行。FXカメラD750使用、ISO 100、三脚使用、LVモードによるピント合わせ。

以下はRawファイルから等倍変換したJPEG。6016×4016ピクセル、ファイルはまだ大きい。
F4F5.6F11

片ボケがなく、絞り開放からシャープ、いまでも通用する画質。望遠レンズに関しては、光学的設計の進歩は少ないようだ。

DX カメラのニコン D7200 をもっているが、この半年間、もっぱら D750 を使っていた。しかし、軽くてコンパクトなDXレンズをもやっぱり使いたいので、一気にDXレンズを2本入手した。

標準ズーム SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM、新品購入。日本製。2010年7月発売。
望遠ズーム Tokina AT-X 535 PRO DX 50-135mm F2.8、中古品。日本製。2006年10月発売。

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まだレンズのテストをしていないが、感じたことを書いておく。

<SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM>

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☆良い点
手ブレ補正OS機構が搭載。遅いシャッター時に威力が発揮するだろう。
超音波モーター内蔵。AFの高速化と静粛性が期待できそう。
フォーカス時に前玉が回転しない。
全長91.8mm、最大径83.5mm、重さ565gと軽量コンパクト。
最短撮影距離が0.28m、単焦点のみ。
商品の安さ。3万円を切る売値。10~20万が当たり前になってしまったニコンは習いなさい。
☆良くない点
ズームリングもピントリングもニコンと逆の回転方向。
MF時のピントリングはスカスカ。また、回転角が少なく、精密なピント合わせは無理っぽい。
ズーム時にレンズの全長が伸びる。

<望遠ズーム Tokina AT-X 535 PRO DX 50-135mm F2.8>

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☆良い点
見た目が格好よく、鏡胴が縮緬塗装、前世代ニコンDタイプ高級レンズのようだ。
ズームリングもピントリングも回転方向はニコンと同じ。
真円型の9枚絞り羽根、高級レンズの証。
三脚座付き。しかも、回転角度は自由。
MF時のピントリングはスカスカではなく、トルク感あり、スムーズ。
インナーズームで、全長が伸びない。
フォーカス時に前玉が回転しない。
F2.8通しの明るさにも関わらず、全長135.2mm、最大径78.2mm、重さ845gとコンパクト。
☆良くない点
三脚座は簡単に外せない。
ズームリングがちょっと軽すぎる。
モーター非内蔵。AFが遅くなる一方、故障しにくいメリットもあろう。使えないニコンカメラがある。

時間があれば、慎重にレンズのテストを行い、画質の確認をしたい。ピントずれ、片ボケがないよう祈るのみ。

なお、2本のレンズとも、Adobe Lightroom 最新版では、プロフィールで自動認識されることは確認済、レンズの歪補正に関しては心配がなさそう。

<追加>
テストの結果、2本のレンズはいずれも問題なく、片ボケもピントずれも起きていない。DXレンズは偏芯になりにくく、出荷率があがり、コスト削減に繋がっていることかもしれない。

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上2枚の写真、ともに広角レンズ Ai Nikkor 20mm F4(1/125s, F4)によるものだが、1枚めはFXカメラD750で撮影した写真がそのまま。2枚めはDXカメラD7200で、2枚撮影してパノラマ合成したもの。

解像度、周辺減光ともに2枚めが優れている。上下が切れていること以外に、不自然感はそれほど感じない。DXカメラの最大弱点はうまく工夫すれば、克服できるケースが多いことだ。軽量コンパクトなDXカメラは望遠レンズに適しているので、広角の問題を解決すれば、使い道がさらに広がる。

何世代も前の古い望遠ズームを入手した。
Ai AF Zoom-Nikkor ED 80-200mm f/2.8D <NEW>

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さらに古い世代でも良かったが、直進式ズームは自重でズーム環が動く問題と、本レンズはまだ現行品で修理可能ということで選んだ。ちなみに、望遠ズームレンズの世代交代はつぎのようになっている。

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20年前発売の三代目本レンズがまだ現行品になっている理由は、ニコンの古いカメラは絞り環なしのGタイプレンズが使えないからだと思われる。古いユーザを大事にするニコン社の伝統でもあり、尊敬に値する。

4代目以降の新しいレンズは画質が多少良くはなっているが、どちらかというと、AF機能やVR機能の改善に力が入れられている。値段も20年前では考えられない高騰ぶり。AFもVRも完結することはないので、数年おきにまた新しいものに交代される運命だろう。

そういうことで、古いカメラのために(というよりも、新しいレンズを買う財力は全くないのが実情)、本レンズを中古で入手。以下では、レンズのテストを兼ねて、所有しているタムロンレンズ SP AF 70-200mm F/2.8 Di (A001) と比較してみたい。

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レンズのテストはいつものやり方。ISO 100、三脚使用、LVモードによるピント合わせ。使用カメラD750。数キロ先の町並みを撮影。

リンク先はRawファイル(NEFファイル)、サイズはそれぞれ約30MB。カッコ内はタムロンレンズで撮影した写真。
80mm: F2.8, F4, F5.6, F11 (Tamron 70mm F2.8)
105mm: F2.8, F4, F5.6, F11 (Tamron 100mm F2.8)
135mm: F2.8, F4, F5.6, F11 (Tamron 135mm F2.8)
200mm: F2.8, F4, F5.6, F11 (Tamron 200mm F2.8)

焦点距離135mmまでは本ニコンレンズがより解像しているが、200mmになると、タムロンのほうが鮮明。ただ、すべての焦点距離において、破綻がないので、全体的には本レンズが高品質だと判断した。タムロンは135mmが調整不良のようで、個体差が大きいかもしれない。

(下の写真)本レンズ 135mm F2.8、写真の右端を100%クロップ。
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(下の写真)タムロン 135mm F2.8、写真の右端を100%クロップ。結構甘い。
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(下の写真)本レンズ 200mm F2.8、写真の右端を100%クロップ。タムロンに比べてやや甘い。
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(下の写真)タムロン 200mm F2.8、写真の右端を100%クロップ。
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現行品なので、キズが多少ついているA-M切換リングの交換とガラスのクリーニングを近いうちに、ニコン社SCにお願いしたい。

ニコンの銘玉といえば、恐らくニッコール千夜一夜物語に登場したレンズのどれかになると思われる。現在発売中のAF/G、AF/Eレンズが最高と思う人は、それはそれで結構だが、長い歳月の試練を受けて、多くのひとに愛されるレンズとなると、現行品だけではないはず。

ここでは、ニッコール千夜一夜物語 に登場し、フルサイズ一眼レフカメラに使えるレンズをまとめる。

<単焦点>
世界最大画角 Nikkor 13mm F5.6
コンパクト超広角 Ai Nikkor 18mm F4
超小型超広角 New Nikkor Auto 20mm F4
近距離補正 Nikkor-N Auto 24mm F2.8
ノクト遺伝子 Ai AF Nikkor 28mm F1.4D
寄せる力 Ai Nikkor 28mm F2.8S
大判カメラの技を搭載 New PC-Nikkor 28mm F4
最も明るい35mm Ai Nikkor 35mm F1.4S
汎用カメラとして世間を認知させた Nikkor-H Auto 2.8cm F3.5
普及型の標準レンズ Ai Nikkor 50mm F2
マイクロニッコールの伝承 Ai Micro Nikkor 55mm F2.8
非球面 Ai Noct Nikkor 58mm F1.2
ポートレートの定番 Ai AF Nikkor 85mm F1.4D (IF)
大口径中望遠 Ai Nikkor 105mm F1.8S
ベストセラー Ai Nikkor 105mm F2.5
大口径中望遠 Ai Nikkor 135mm F2
ボケ味を追求 Ai AF DC Nikkor 135mm F2S
EDガラス採用 Ai Nikkor ED 180mm F2.8S
報道写真家御用達 Ai Nikkor ED 200mm F2S (IF)
報道カメラ待望 Nikkor-H 300mm F2.8
レフレックス New Reflex-Nikkor 500mm F8

<ズーム>
万能標準ズーム Ai AF Nikkor 24-120mm F3.5-5.6D
本格的広角ズーム Ai Zoom Nikkor 25-50mm F4
本格的な広角ズーム New Zoom Nikkor 28-45mm F4.5
大口径ズーム Ai AF Zoom-Nikkor 35-70mm F2.8S
高倍率ズーム Ai Zoom Nikkor 35-200mm F3.5-4.5S
国産初の標準ズーム Zoom-Nikkor Auto 43-86mm F3.5
世界初ズームマイクロ AF Zoom-Micro-Nikkor ED 70-180mm F4.5-5.6D
普及レンズ E 75-150mm F3.5
防振機構搭載 Ai AF VR Zoom-Nikkor 80-400mm F/4.5-5.6D ED

以上のレンズのうち、現行品で新品購入できるのは、以下の4本のみ。3本はMF、1本はAF。
Ai Nikkor 28mm F2.8S
Ai Nikkor 35mm F1.4S
Ai Micro Nikkor 55mm F2.8S
Ai AF DC Nikkor 135mm F2D