個人の半田付けに適したサイズのトランジスタ、いわゆるTO-92パッケージものが生産中止の噂が絶えない。製造メーカーが新規設計非推奨にしたのが最大な理由。そのこと自体は各社のWebサイトからも確認できるので、本当らしい。しかし、いつ生産中止になるか、まだ確かめられない。

デジタル時代の進展、ICの普及、韓国・中国に代表された海外勢の攻勢をまえに、多種少量のトランジスタ生産体制を維持していくことが大変だろう。しかし、日本のお家芸ともいうTO-92パッケージトランジスタの生産縮小、生産中止は個人愛好家にとっては由々しい事態だ。

FETを含めたトランジスタがないと、多くの回路は組めない。電子工作の時代は終わりを告げるしかない。そういう意味で、自分は幸せな時代を過ごしてきたひとりだ。抵抗やコンデンサと同じ感覚でトランジスタを遠慮なく消費したからだ。

トランジスタは種類が多いが、代用品も結構多い。それに、国によって命名法はバラバラ。互換表や互換データベースがこれから人気になるだろう。昔の「最新トランジスタ規格表」がまだ何冊も手元に残っている。便利なネット時代に、規格表自体はダウンロードできるものが多い。

個人的には、すでにだいぶ遅れた状況だが、高周波・低周波別のトランジスタをできるだけストックしておきたい。単価数円のものを探すのは厳しいが、十円そこそこのものは頑張ればまだ見つかる。

ただ、いまでも新品やストック品が買える真空管と同様、数十年後になっても、全くトランジスタがなくなることは考えられないだろう。安値で買える型番はとても少なくなることは推測できるけど。

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昨日注文した浜松ホトニクス製 GM計数管(ガイガー・ミュラー計数管)D3372 が到着した。

たまたま秋月の再入荷商品を見てみたら、それが久々に登場した。在庫品の放出のようで、80個しかないという。

放射線計測キットとして昔に売っていたが、自分の手元にはそのキットがなく、組み立てられるかどうかは不明。それでも、放射性物質の検出を少しでも可能にしたいので、注文を出した。数時間後に、もう一度アクセスしてみたら、完売とのこと。それだけ皆が心配していることか。

秋月が公開したキット回路図をざっとみたら、600V高圧発生トランス、半波整流用ダイオード、コンデンサ、これら3つの入手先を探さないといけない。それと同時に、製作経験やアドバイス等、ネット上の情報を参考に、研究することも大事。

200個単位のトランジスタも一緒注文した。間もなく生産中止との噂が気になってたから。自分にはこれで向こう数十年、トランジスタを無駄に使っても大丈夫だと思う。3AG1、3AX31、あの時代に対するコンプレックスだな。

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魅力的な商品が多いサイトだが、注文受付にFAXやメールというところをみると、利用者がすくないかな、と思った。送料や代引き料がもったいないので、まとめ注文を出した。

届いたものは、しかし、間違っている。

電解コンデンサがひとつ足りないし、1000pFが100pFになっている。

コンデンサがこんなに大きいのに、数えミスが起きるものか。不思議。しかも、納品書に赤のチェックマークが入っており、2重にチェックされたはずだが。

1000pFは違うところに注文しなおすか。数百円の損失とはいえ、気分的に2度と利用したくないサイト。

Amazonや最近では秋月をよく利用しているが、こんなミスは記憶にない。

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一時期止めた電子工作は3.11がきっかけとなり、再開しかけたところだが、近年の業界の動きに一部新鮮に感じた。

たとえば、電源による発振を避けて、インピーダンスを低減するため、バイパスコンデンサとしてアルミ電解コンデンサが昔一般的に使われていた。周波数特性を要求したり、小型化が必要な時には、代わりにタンタルコンデンサを使う。自分にもそういう常識があった。

ところが、10μ~100μの大容量積層セラミックコンデンサが安価に売り出されている。どれぐらいの実力なのか、確かめるため、取りあえず10μのほうを注文してみた。

同じ公称容量のセラミック、アルミ電解、タンタルを並べてみた。耐圧はそれぞれ25V、16V、35V。タンタルは若干太いが、ほぼ同じサイズ。

では、容量を測ろう。手持ちのデジタルテスタはしょぼ過ぎて、表示は一定しない。しょうがなく、代わりに手作りの容量計を持ち出して使った。1990年10月と製作日が書かれていて、当時の製作レベルを恥ずかしく思いながらも。

驚きの結果が出た。それぞれの容量値は6.6μ、10.0μ、11.7μとなっていて、セラミックは3割も少ないのだ。製造メーカーのいう誤差 +80%、-20% を超えているし。

ただ、周波数特性が良ければ、約7μでも実質影響はないだろう。タンタルは故障時にショートしたり、希少金属のため、見かけることが少なくなった。

これから、バスコンに大容量セラミックを使ってみよう。

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最近すっかり常連客になった100円ショップから、試しに充電器を購入した。100円ショップから中身の見えない商品を買うのにそれなりの覚悟が必要。空っぽのスイッチ付コンセントや、充電できないUSB充電ケーブル等、騙された経験は豊富にあった。結局、整理ボックスや、整理袋、工作素材等、その場で確認できるもの以外の商品に、ダメもとでチャレンジする勇気が要る。

大震災前にも100円充電池や充電器があったが、震災後には当然のように充電池は消えて、充電器だけはまだ大量に残っている。単3電池2本のホルダーだけでも、日本では100円以上するので、最悪ホルダーの代用品に使うという理屈で、自分を納得させて購入に踏み切った。

箱中に日本語説明書が入っていて、びっくりした。また、足を起こせば、単3電池も単4電池も充電できるという仕組みにも感心した。ホルダー部分だけを取り出して商品化すれば、100円商品として十分魅力的。

早速充電池を入れて充電してみた。問題がないようだ。使える商品かな。

調べたら、100円充電器は結構ネット上で話題になっていた。それを改造して、LEDライトにしたり、ケータイへの充電器にしたり、いろいろな人が工夫している。

裏からネジ2本と、シール下の隠しネジ1本を外すと、簡単に分解できる。トランスに整流用ダイオード、抵抗、LEDだけの回路。トランスの2次側は1次側と独立していて、感電の可能性は少ない。充電電流をずっと流しっぱなしというつくり、時間になったら手動で充電池を引きぬかないといけない。

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トランスレス真空管ラジオを扱うのに、感電のことはいつも気になる。小さい頃から、実はまだ一度も感電したことはない。カバーの壊れたコンセントを素手で触ったり、友達に触らせたりして肝試し遊びをしたことはあったが、電気の取り扱いには誰よりも慎重でいたい。

だから、オーディオ製品を分解して、トランスの一次側が電源スイッチを経由せず直接100V電源に繋いでいたことに驚いた。その後にわかったことだが、こういう作りの製品は別に珍しくはない。電源スイッチを信用せず、コンセントから電源プラグを引き抜けば節電になるという「常識」は、確かに一部の電気製品には当てはまる。自分の驚きは勿論節電のためではなく、トランスの故障で漏電なり、感電になるのではないか、そう心配していた。

さて、感電防止のため、絶縁トランスを用意したい。つまり、トランスレスラジオでは、100V電源がそのまま流れてくるのを防ぎたい。ショートの危険性は残るものの、シャーシに触れただけで感電することは避けたい。

手元に同じトランスが2台残っている。1台目の2次側を2台目の2次側と繋げば、理論上絶縁トランスになるが、それらのトランスはオペアンプ関連の何かをつくるために自分が購入したもので、2次側が 18V/0.2A x 2、すなわち電力容量が 7.2VA しかなく、100Vに戻したら、最大電流72mAしか流せない。それではダメだ。

つぎに、海外旅行用のステップダウントランスがあることを思い出した。一次側は110~130V、または220~240Vに対応していて、それぞれ50W、30WまでがOKらしい。1次側と2次側が独立していれば、そのまま絶縁トランスとしても通用するだろう。と思って測ってみたら、単巻のようなつくりで、2次側は独立していない。それもダメ。

ということで、絶縁トランスはまだ用意できていない。あれこれを考えるよりも、100W前後の絶縁トランスを数千円で購入するのが手っ取り早いかな。

感電防止という意味で、絶縁トランスを考えているが、音質改善という観点から、絶縁トランスを必要とするオーディオ愛好家も少なからずいるようだ。トランスは一般的に、電源の高周波成分をシャットアウトするので、確かに音質改善に繋がる面はある。ただ、個人の経験だが、瞬間パワーを考慮して、電力容量の大きい絶縁トランスでないと却って良くない。瞬間パワー数百Wのアンプなら、その倍以上の絶縁トランスが必要だろう。

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トランス入りのACアダプタが大きくて重たい、しかもコスト高なので、最近トランスレスのものが多い。でも、スイッチングノイズがないので、トランスを欲しがるケースも結構ある。

手元にあったヤマハ製アダプターを分解してみた。出力は10V、最大1Aという仕様。

中には、ちゃんとトランスが入っている。ブリッジダイオードで全波整流したのち、セラミックコンデンサとアルミ電解コンデンサ(ニチコン製400μF/20V)による平滑化、ふつうの構成になっている。電流が大きいので、やはり三端子レギュレータによる定電圧化はしていない。負荷なしの状態では、トランスの2次電圧は交流11.65V、出力電圧は15.2V。

このアダプターは9V、1Aの定電圧回路に利用できそう。ただし、三端子レギュレータを小型放熱フィンか、金属ケースに取りつけないといけない。

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数年前に手に入れた、MT管トランスレス5球スーパーヘテロダイン真空管ラジオ。12BE6, 12BD6, 12AV6, 35C5, 35W4 という5球が使われ、AM以外に短波もついている。

回路図も製造メーカーも見つからないので、キットからの手作りだったかもしれない。昭和30~40年(1955~1965年)に製造されたと推測でき、大切にしてあげたい。

症状はAMにある。ラジオ局1局だけが辛うじて受信でき、他の周波数では発振か感度ゼロに近い。不思議なことに、周波数のずれがあるかもしれないが、短波は生きていて、感度よく受信でき、スピーカーが堂々と鳴っている。

コスト削減のため、電源トランスが搭載されていない。なので、感電しないように気を付けないといけないが、周波数変換部分のコンデンサの故障を中心に調べていきたい。

それと、ペーパーコンデンサが数個発見した。全数交換すべきかどうかが悩んでいるところ。少しでもオリジナリティを残したいなら、そのままにべきだが。

真空管はネットを調べたら、まだ新品(ストック品)でも1つ千円以下で買えるようだ。5球一式手に入れて、保存すべきか。それとも、ちゃんとしたメーカー品のラジオを手に入れるべきか。

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若い頃の記憶を懐かしく思う年代になったのかな、昔の真空管ラジオに急に興味を覚え始めた。

大学では電気電子が専攻だったが、工作に真空管に触ったことはなかった。トランジスタラジオなら自作したことはあったし、自作の測定器やアンプはまだ現役で動いている。

さて、メモ程度でヤフオクから落札したドデカイ真空管ラジオを書いておく。

<モデル>
 日本コロンビア WIRING DIAGRAM MODEL 1005
 トランス付、MT(ミニチュア)管、6球スーパーヘテロダイン方式
 受信周波数 2バンド AM、SW
 サイズ 50×20×高さ32㎝。大きすぎ!

<使用真空管>
 6BE6(周波数変換)
 6BA6(中間周波数増幅)
 6AV6(検波&低周波増幅)
 6AR5(電力増幅)
 5M-K9(整流)
 6Z-E1(同調指示)(マジックアイはまだ輝度が明るい)

<外観>
  ベニア板の木箱にキズ等数箇所あり、綺麗に補修したいところ。なるべくオリジナルのままでいく方針だけど。つまみはすべてオリジナルのままで、良かった。

<回路>
 回路図が裏ふたに張ってあるが、破損箇所あり。暇あれば、破損箇所を推測し、書き残したいところ。

<現状>
 測定器はまだ使ってないが、外部アンテナをつけると、マジックアイは完全に閉じられ、感度に問題はなさそう。AMもSWも全周波数に渡って受信OK。
 周波数指示は右側までには完全に行かず、調整要。
 音は綺麗。Toneの調整もOK。

<今後の予定>
 ペーパーコンデンサやオイルコンデンサ、電解コンデンサの交換。
 周波数指示の調整
 予備真空管の確保

<欲しい>
 欲をいえば、スピーカが大きく、サイズが小さく、左右対称、3バンドの6球スーパーが欲しい。心の中では、若頃家にあったものが一番格好いいと思っている。

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記憶に生きる

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