昨日、図書館で、真空管ラジオの回路図を調べたが、2回路2接点のスイッチでバンド切り替えできるものは見つからなかった。本真空管ラジオは元々、製品ではなく、手作りキット品のようだ。当初の性能はどうだったかわからないが、AM感度が足りない理由はバンド切り替え回路にあったのかもしれない。

結局、自分の実力を考え、AM(正確にはMW)専用にした。バンド切り替えスイッチやSW用局部発振コイルが要らない分、配線は随分楽になった。

SWバンド付きの真空管ラジオはその気になればいくつでも手に入るし、短波専用の通信型真空管受信機に名機が多く、手にするきっかけにもなる。そういう考えもあって、躊躇なくSWを切り捨てた。

0.047uFのチューブラコンデンサは手元に無く、0.1uFで代用して、残りの配線を終了させた。アース処理は多少気がかりだが、試聴後検討する。

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真空管は4本が Elevam Electronic Co. (宮田製作所、現社名 エレバム)というメーカー製、検波管 12AV6 が Sun Vacuum-tube Manufacture Co. Ltd (サン真空管製作所)製。自分のよくわからないメーカーだし、トランスレスだと同一ブランドが良い(ヒーターの点火タイミンが同じ)といわれるので、有名ブランドの真空管一式をこのうち確保したい。

131229-2.jpg標準回路図と何度も繰り返し照合確認し、テスタでさらに導通チェックして、ダイアル糸掛けを行い、真空管を差込み、緊張してスイッチオン。電源は当然1:1絶縁トランス経由。

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パイロットランプが異常なく点灯し、間もなく整流管も点灯。ノイズがスピーカからほとんど聴こえない。ボリュームを最大にし、外付けアンテナを繋いだら、アナウンサーの音声が聴こえた。まだ調整はしていないが、感度が分解前よりも大分良くなった。NHKや、地元の栃木放送以外に、東京キー局も聴こえる。

では調整。まずはIFT。スペアナのTGから455kHzを中心に前後25kHzを出力させ、100pFコンデンサ経由でラジオのアンテナに入力。検波管 12AV6 の入力(ピン5か6)の信号をスペアナに入力させ、2つのIFT(上下計4箇所)を調整し、最も感度のよい形にした。その間、音声を聴くことはないので、ラジオのボリュームを最小にした。

131229-6.pngつぎは受信周波数合わせとトラッキングの調整だが、調整できるのがバリコンのトリマ2つとパディングコンデンサの3箇所しかないので、適当にやった。しかし、アンテナコイルが調整できないので、最適感度になっていない。高周波数側は感度が高い。

外付けアンテナがない状態では、NHK第一すら受信できない。ということで、外付けアンテナは必須。

分解する前に、AMとSWを聴いていたので、バンド切り替え回路はふつうのものだと思っていた。しかし、本日、アンテナ回路と局発振回路を書こうとしたら、バンド切り替えスイッチが2回路2接点だと気づいた。

131226-12.jpg標準ラジオ回路では、スイッチが4回路か5回路となっているので、慌てて分解前の写真を確認。

131226-10.jpg131226-11.jpg2回路とも、片側しか使っていなかった。

アンテナコイルをみたら、構造が特殊であることがわかった。1次側が共通しているし、2次側はAMとSWが片方繋がっている。

131227-3.jpg1次側はそのままにして、2次側を使うには、①もとのままにする、②AMのみにする、③アンテナコイルを改造し、標準タイプにする、という選択肢が考えられる。

②はもっとも簡単だが、SWが聴けなくなる。①は性能的に期待できないかも。③にするなら、バンド切り替えスイッチを3回路2接点タイプにしないとできない。そういうスライドスイッチはそう簡単に見つけられない。

昨日から、配線作業に取り組んだ。真空管の組み立てははじめて。なるべく綺麗にしたつもりだが、振り返ると反省点は大いにあった。

131224-3.jpgまずはアース母線。トランスレスなので、シャシーとの絶縁を考えるべきだが、めんどくさいので、シャシーアースにした。AC入力に1:1の絶縁トランスを入れて使う予定。100円ショップで販売している1mmの純銅線をアース母線にした。将来の腐食は心配だが。

つぎは黒リード線でヒーター配線。リード線が太すぎ、引き回しが良くなかった。

つぎは赤リード線で+B電圧の配線。標準回路では、電源平滑コンデンサは3つだが、場所がないので、100uF2つにした。また、その固定用に端子台を付け加えた。

抵抗器はすべて新調。3W、1W、1/2W、1/4W、サイズがさまざま。半田付けしたところ、やはり標準サイズの1/2Wがもっともやりやすいことを理解した。リード線が固すぎず、柔らかすぎず、穴を通ってから曲げて固定するのに適している。

耐圧不明なマイカコンデンサ220pFを1つ使った。サイズがそれなりなので、100Vは大丈夫だろうと判断した。将来のために、350Vの高電圧電源を早速注文。このうち、耐圧不明なものは実際の使用電圧をかけて、破壊実験で確かめてから使う予定。爆発対策を考えないといけないが。

さて、アンテナ部分、局部発振部分はまだ残っているので、仕事の関係上、完成するのは土日になりそう。

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昨年整備時に取り替えたコンデンサではなく、最初に付いていた抵抗器とコンデンサの状況を確認してみた。

ボリューム(可変抵抗器)は電源スイッチ付きA型500kΩ。ガリもなく、立派。ToTuブランドか、よく読めない。MODEL NO.73、Made in Tokyo。

マイカコンデンサはまだ使えそう。抵抗器は精度にそれほど問題ないが、安心のため、新品を使いたい。抵抗値もトランスレスラジオの標準品に戻したい。

以下は抵抗値とコンデンサの誤差一覧表。抵抗値の測定はFluke 87V、容量の測定はAgilent U1733C(1kHz)による。室温 17度、湿度 45%。

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アンテナコイルと局振コイル。トランジスタラジオ用バーアンテナや局振コイルとは違い、コア入りではなく、インダクタンスは調整できない。

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AM用局部発振コイル。LCRメータで測ったところ、インダクタンスが約120uH。端子②は真空管に繋ぐため。

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短波SW(3.5~10MHz)対応用局振コイル。インダクタンスが4.3uH。コンデンサ3000pFとの表記だが、実測では3185pFとなっている。

131223-3.jpgアンテナコイル。手作りも可能だが、見た目はなかなか立派。

電子商品はどんどん小型化になっていくなか、大型でいつまでも調整修理可能な真空管ラジオやアンプが返って魅力的に映る。

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製造メーカーやブランド名はいっさい見当たらないが、品質のよい大型エアバリコン。AMバンドとSWバンド対応。LCRメータで測ったら、二連等容量で、40/460pF。ただ、トランスレスラジオという仕様上、シャシーとの固定部分にゴム座が使われていたが、ボロボロになってしまった。振動を防ぐだけでなく、絶縁のために、バリコンを直接シャシーに取り付けることができなかったのだろう。

しかし、ゴムは経年劣化するもので、数十年先のことを考えるなら、そういう材質は使ってはいけないかも。今回ラジオをどう組み立てるか、バリコンの固定はまず解決すべき課題。

次のパーツはあまり見かけないパディングコンデンサ。半可変コンデンサだが、サイズが大きく、調整しやすい。容量の可変範囲は200~550pFとかなり広範囲。シャシーからでも調整できるところがグッド。

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受験を控えているものの、折角の年末なので、なにかをやってみたい。というところで、手元の真空管ラジオを作りなおすことにした。そのラジオは修復して動いているが、すべてを分解した。

パーツのなかから、いまでは入手困難なものをまず確認していく。まずはIFT。

NewFUJI IFT 455KC FUJIMUSEN SEISAKUSHO

トランジスタラジオ用IFTに比べて随分サイズが大きい。調整箇所が天辺と底の2箇所。回すと中にあるコイルのインダクタンスが変わり、455kHzに設定できる。つまり、複同調式で、1次2次コイルをそれぞれ調整する。

底のピン4本の周りに、文字BPFGが刻まれている。回路図では、BPFGか1234、2種類の書き方があるようだ。

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2年前と比べ、電子部品は多く増えた。抵抗器のような細かいものだと、抵抗値ごとに袋に入れて並べば綺麗に整理できるが、大きいものになるとそう簡単ではない。

もうひとつ大事なのは電子部品のスペック管理。新品購入時は分かっていても、時間が経つと記憶が怪しくなるし、ネットで調べても見つからないケースはよくある。

ということで、在庫管理をやってみた。いままではExcelでトランジスタ類を管理していたが、使い勝手をさらに良くするために、今回はAccessをつかった。

仕事でよく利用するソフトなので、使い方自体は問題ない。大変なのは各テーブルのフィールドを決めることだ。自分の使い方によって、趣味の分野によって、管理すべき内容が変わってくる。

昨日の日曜、半日かけてコンデンサ類について実験してみて、68種類を整理した。項目の細かさについては、秋月電子ほどではないにしても、ふつうのお店には負けていないので、時間をかけて、他の部品にも広げていきたい。

131125.png131125-1.jpgところで、コンデンサの耐圧はどうやって分かるのだろう。表記のないコンデンサを買わないのがもっともだが、手元にあるものだけでも知りたい。

データシートをネット上探してみたが、年代が古かったか、見当たらなかった。その代わりに、2SJ18 / 2SK60 の交換に関するメモ (Memo-2SJ18-2SK60.pdf) が見つかった。こちらも英語版しかなかった。

131117.png曰く、動作品であれば、電極のソースS とドレインD との抵抗値をアナログテスタのx1Ωレンジで測ると1~2Ωになるはずとのこと。

アンプTA-4650のRchはバイアス電圧がおかしい原因はまだ分からないが、V-FETの不良を排除するためには、V-FETをきちんと測るべきだと考えていた。2SJ29 / 2SK89 を測定した経験から、大掛かりの作業ではないことが分かっているが、そこまでやる情熱はなくなっている。

テスタで測るだけの作業なら数分で終わるから、やってみた。アナログテスタは山ほど集めているが、冬の季節ではガラス窓のやつしか信用しないので、中国製MF500 を使用。感度がスタンダードの20kΩ/V、上記のSonyメモが想定した機種と同一の可能性が高いことも選んだ理由のひとつ。

結果、V-FETは4つともSD間抵抗値が約2Ω、多少安心した。

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何気なくヤフオクをチェックしたら即決価格1円の商品に出会えた。10何年のヤフオク経験では、初めてのケース。商品自体は無線機の基板、ジャンクといえばそうかもしれないが。

しかし、デュアルゲートFETがついていたり、そのFET用ソケットがついていたり、バリコンがついていたり、欲しい人には到底ジャンクには思えない。

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