本日10時から、本年度の電験受験の申込がスタート。さっそく済ませた。受験地は東京のため、1次試験(9月5日土曜)、2次試験(11月22日日曜)計2回東京往復しないといけない。
当面はまず1次対策。昔と同様、理論は勉強しなくても合格するが、機械はとても苦手、苦労しないと合格しそうにない。
去る4月19日日曜で行われていたデータベーススペシャリスト試験の解答速報が出揃った。午前中のマークシート試験はその公式解答を、試験当日の夜8時に開催側が公表し、問題はないが、ここでは午後の試験問題について文句を言いたい。
午後の公式解答が2ヶ月後に公開される。それに対して、iTEC社とTAC社が解答速報を出した。iTECは、午後1の解答を4月22日に、午後2の解答を4月23日に公開した。TACは午後1午後2の解答を4月23日にまとめて公開した。
両社はそれぞれ、資格獲得、情報処理技術者育成のプロと謳っている。社内(あるいは委託先)複数の有資格者が必死でネットから情報をかき集め、3日間かけて沢山の議論を重ねて解答を出したのだろう。
しかし凄いことに、それら2通りの解答が互いに異なっている。論文を書く試験問題なら、正解がないのはわかる。が、問題文を読み、唯一であるはずの正解を、資格試験のプロ集団でさえ、出せないでいる。
そういう奇妙な事態を考えると、解答不一致の原因は出題側にあると考えてしまう。客観的に解答できる試験問題になっていないのではないか。試験問題の日本語表現が曖昧で、みんなが勝手に解釈してしまうのだ。
以下は一例。どっちが正解なんだろう。自分は後者を描いた。なお、線を引くところが試験の解答にあたる。
ついでにもう一例を見せよう。両方とも不正解ということも勿論考えられる。
ほかにも、解答が異なる箇所は数多く見られるが省略。
<全体編>
本日2015年4月19日、日曜日、高度情報処理技術者試験(以下高度試験)のひとつである、データベーススペシャリスト試験(以下DB試験)を受けてくる。高度試験は経業省が認定している国家試験ではあるが、受からないからと言って仕事できないことはない。ただ、ITスキルを証明してくれるので、昇級、転職はとても有利になる。資格取得奨励を実施ている会社も多い。
高度試験は年2度しか実施しない。9つの区分、すなわち、 ITストラテジスト試験、プロジェクトマネージャ試験、システムアーキテクト試験、ITサービスマネージャ試験、ネットワークスペシャリスト試験、DB試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験、情報セキュリティスペシャリスト試験、システム監査技術者試験、のうち、春秋半々の4つずつが実施される。需要の高い、情報セキュリティスペシャリスト試験だけが年2回の実施だ。
論文式ではなく、記述式で回答するもののうち、今回の試験で実施するDB試験を選んだわけだ。秋にはネットワークスペシャリスト試験を受ける予定。4年半をかけて9つすべてを征服するつもりだが、途中で挫折したり面白くなく感じたらやめるかもしれない。取っても昇給等はないし、仕事に有利ということも自分にはなさそう。それと、DB試験の勉強でわかったが、試験の設問や試験方法は実用的でなく、その業務に携わらなければ、時間が経てばすっかり忘れてしまう可能性が大。紙と鉛筆しか使わせない業務はありえないから。時代の先を行くIT業界に、旧態依然の高度試験が通用するはずがない。そうは言っても、限られた試験時間のなかで、公平性を確保するにはいまのような筆記試験方式しか思いつかないことも理解できる。
<朝一編>
さて、本日はいつも通り、朝5時半起床。睡眠時間十分、健康状態良好。晴れの天気が7時になると曇ってきた。花粉の飛び量が少ない。
試験会場に持って行く電波時計の受信状況を確認した。昨晩窓際に置いたので、問題なし。電波時計はソーラー式で、バッテリー切れの心配はないが、念のため、予備のクォーツ時計も持って行く。パワーリザーブ・インジケータのない自動巻き時計は怖くて持っていけない。
試験会場は帝京大学宇都宮キャンパス、市内の豊郷台にある。豊郷台は高級住宅地として近年開発されていて、宇都宮でも有名。同僚の何人かがそこに住まいを構えている。ただ、JR宇都宮駅(私鉄の東武宇都宮駅も市内にあるので、それとの区別でJR、昔なら国鉄をつける)からは6キロも離れ、バス1本しか通っていない。そこの住人には自家用車が必須。
試験会場は昨日偵察してきて、道に迷うことはなさそう。学生用駐車場が使えることも判明。8時に自宅を出発し、10分もあれば着くはず。その後は車のなかか試験室で待つ。9時10分前に試験室に入らないといけないとの通知だ。
午前の試験はマーク式。鉛筆を数本使う。午後は記述式、シャープペンが主役。午前の両試験の合格確保には、午前1は30問のうちの18問、午前2は25問のうちの15問を絶対の自信を持ってできればOK。しかし、午後の両記述式試験は正解がわからない分、絶対の自信がないはず。
コーヒーやお茶、それとチョコや昼食を用意した。試験途中の休憩が計3回。昼食をいっぱい食べると眠くなるので、昼休みと午後2時半の休みの2回に分けて食べるのも作戦のひとつ。
試験時間は午前1が9時半〜10時20分、午前2が10時50分〜11時半、午後1が12時半〜14時、午後2が14時半〜16時半。
集中力が今日の試験の鍵になる。余裕があれば、字をきれいに書こう。採点者に好印象を与えたい。
4月19日の試験の総仕上げということで、今日明日の土日は図書館で過ごすことにした。午前の2科目は絶対大丈夫との感触に対し、午後は集中力、時間との勝負、まだ確信は持てない。
出題者の意図を汲み取り、限られた時間内で十数ページの問題文を読解し、解答用紙にきちんと書き込むことは、ふだんの生活では経験しないことだ。仕事上でもありえない事態だ。それが筆記試験の特殊性というか、醍醐味だ。
6割取れば合格という安易な考えを捨て、試験を受けるには満点を取りにいくという気合がないと沈没してしまうものだ。
データベースという専門分野は多少違うが、情報関連のことを30年間やってきたので、合格は当たり前で、落ちたら恥。
ということで、最後の週末を有効に使おう。
データベーススペシャリストの試験は2週間後に控えている。自分にとって初めての情報系試験になるので、午前1(50分)、午前2(40分)、午後1(90分)、午後2(120分)の4科目をすべて受けないといけない。
目下は午後2対策を練りっている段階。とくに例年過去問の問2を中心に学習分析している。
問2を解くのに、問題文、概念データモデル(概念図)、関係スキーマの三者対応を理解することががキモと言われる。約10ページの問題文を一字一句理解し、概念図とスキーマに反映させることは読解力・集中力の勝負でもある。
ただ、試験問題に良問が多いとはいえ、理解に苦しみ、突っ込み満載のものもあろう。出題者の意図を浅く理解することも、逆に深すぎることもダメのようで、出題者の心理、視点を把握するコミュニケーション力も必要と言われている。
以下では、問題文の一部を例にとって、三者対応を考えていくことにする。
<問題文>(H21午後2問2により)
1. 会員の概要
(1) Q社は、顧客に対して、商品の受注に先立って、会員登録をしてもらっている。会員登録は、はがきまたはファックスで行われる。Q社は、顧客の会員登録申込みに対して、一意な会員コードを付与する。
→関係スキーマへの対応:
会員(会員コード、…)
(2) 既に会員登録していることを忘れる顧客が、再度申込みをしてくることがある。そこで、会員登録申込み時に、同じ住所・氏名の会員登録が既にあった場合、申込みをしてきた顧客に対して、既存の会員コードを提示して、新たに登録はしない。
→関係スキーマへの対応:
会員(会員コード、住所、氏名)
再度申込みや登録済者への対応云々の内容を関係スキーマに反映させるべきだが、公式回答はそこまで要求していなかった。仕方なく、SQLで別途処理するということで自分を納得させよう。
(3) Q社では、会員の家族構成を重視しており、可能な限り把握することにしている。家族構成は、家族構成コードで一意に識別される。
→関係スキーマへの対応:
家族構成(家族構成コード、家族構成名、家族構成内容)
会員(会員コード、住所、氏名、家族構成コード)
(4) 会員と同居する家族が、別に会員登録を行うことがある。カタログの送付先をまとめるために、定期的に、同居家族をまとめる申込みを受け付けるようにしている。同居家族をまとめる申込みでは、代表会員とその家族会員を明記してもらい、この申込みに基づいて、家族会員から代表会員への対応付けを行っている。
→関係スキーマへの対応:
会員(会員コード、住所、氏名、家族構成コード、会員区分)
代表会員(代表会員コード)
家族会員(家族会員コード、代表会員コード)
(5) 会員から、住所、氏名、家族構成などの変更の通知があった場合は、それに応じて会員登録内容を変更している。
→関係スキーマへの対応:
会員(会員コード、住所、氏名、家族構成コード、会員区分、登録年月日、変更年月日)
→上記の関係「家族構成」、「会員」、「代表会員」、「家族会員」を概念図に直すとつぎになる。
春期の情報処理技術者試験の受付が本日からスタートしたので、早速申し込んだ。受験料5100円。
元旦から約2週間が経ち、受験対策もだいぶ進んだ。過去問集である、『データベーススペシャリスト2015年版』(三好著、翔泳社)はAmazonでは在庫なし、ヨドバシ.comにて入手。データベースを体系的に復習したいという観点から、『データベース』(速水・宮崎・山崎共著、オーム社)、『体系的に学ぶ データベースのしくみ』(山本著、日経BP)も合わせて借りてきた。とくに山本さんの書籍が素晴らしいので、Amazonから中古でさらに購入(1円ゴミプライス)。
リレーションデータベースは完全に数学をベースにしているので、50年経ってもいっこう古くならない。試験対策も立てやすい。新しい問題は作れないから。関係代数、DB設計、SQL、DBの実態、トランザクション処理、そこらへんをしっかり勉強すれば、一発合格はあたりまえ。
ということで、午前中試験の復習はおわり。あと3ヶ月間、午後対策をゆっくりやっていこう。400点満点は努力目標。
それと、フリーソフト MySQL をPCに入れて、様々なSQLを楽しみながら、過去問の一部を実証していきたい。