AR7030は時計や設定内容のバックアップのために、1/3AAサイズの充電式バッテリーを内蔵している。数週間や数ヶ月充電させないとバッテリーは容量がなくなったりする。

手にしたAR7030は内蔵電池が NiCd (ニッカド) 18AAK 1.2V/180mAh 、出荷当時のものかどうかは不明。念のため、交換することにした。

131109-1.jpg131109-2.jpg代用品は以下の中国製、NiMH (ニッケル水素) 1.2V 280mAh。

131109-3.jpgAR7030を開け、古い電池を半田で取り外し、新しい電池の電極を加工したうえ、半田付けして交換作業が終了。こては熱量の大きい55Wを使用。

131109-4.jpg131109-5.jpg131109-6.jpg外部電源を入れ、約30分間充電させてから、一旦外部電源をオフして、再びオン。内蔵時計の設定、IFフィルタの校正等を行い、問題なく聴けるようになった。

日本製計測器の一部には内蔵バックアップバッテリーの取り外しは厳禁とされている。RAM内のデータが消え、2度と使えないから。交換するなら、別の電池を並列接続してから、つまり常に電力を供給しなければいけない。しかし、AR7030は設計者が一流、バッテリーを取り外して交換しても、再設定すれば元通りになる。

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AOR AR7030は1996年に発売された受信機。広告によると、世界的に著名な英国のデザイナー John Thorpe氏 が設計、今までの受信機にはなかった斬新なスタイルでデビュー。 彼の受信機造りの集大成ともいうべきモデルで、群を抜く強信号特性等、数々の魅力的な機能が満載されているという。ハムなら、その後継機AR7030 Plusを含め、一度聴いてみたい、所有してみたい名機のひとつ。

とくに、どのモードにおいても切り替えて使える5種類のIFフィルタが内蔵可能で、設計の素晴らしさと相まって、了解度がずば抜けてよいことが高く評価されたポイント。

<追加>昨日、新たな発見として、内蔵時計が大変高精度であることに気づいた。電波時計と秒までピッタシ一致している。時計のセットはだいぶ前のはずなので、超びっくり。

本機の弱いところは操作性にあり。付属のリモコンを使えば多少改善されるが、取扱マニュアルなしには、本機を使いこなせることは不可能。

それを改善する方法のひとつは、AR7030 DATA MASTER というソフトをPCにインストールし、AR7030とRS232Cケーブルで繋いで、PCからコントロールするというのがある。

そのために、ソフトの入手、RS232Cケーブルの入手の不可欠。ネットで調べたところ、ソフトのデモ版は見つかった。稼働時間が10分、受信チャネル情報が保存できない点が制限事項。

デモソフトを試しに以下の操作で使ってみた。なお、試用したPCは Thinkpad X61s、USB2.0、Windows 8 64bit という環境。

1. 付属のRS232CケーブルはAR7030のリアパネルにある REMOTE コネクタに差込み、もう片方をUSB変換ケーブル経由でPCに差す。

131028-1.jpg2. USB変換ケーブル対応ドライバをケーブル製造メーカーのWebサイトからDL(ダウンロード)し、PCにインストール。自分の場合、たまたま手元にあった、Sanwa社USB-CVRS9 というケーブルを使うので、ここからDL。

3. PCのドライバマネージャを開き、COMポート番号を確認。デモソフトは1~4番のどれかを使うので、それ以外の番号になっていれば、1~4のどれかに指定しなおさないといけない。

131028.png4. DLしたデモソフトを解凍したうえ、念のため、INSTALL.EXE をWindows XP 互換モードに指定し、管理者として実行させる。それで、Windows 8 でもPCにインストールでき、以下のファイルが作成される。

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5. デモソフト AR7030.EXE をWindows XP互換モードに指定し、管理者として実行する。メニュー「Setup」-「Communications…」を選び、「Connection」として、上記3.のポート番号を指定する。さらに、メニュー「Personalities」-「Digital Desktop」を選べば、受信機らしきフロントが現れる。

131028-3.png131028-4.pngダイアルボタンの左側をクリックするとデクリメント、右側をクリックするとインクリメントするようだ。Tuneダイヤルは左右6等分し、-5, -1, -0.1, +0.1, +1, +5kHz という分け方。20年前の低解像度PCなら、使いやすい大きさかもしれないが、高解像度ディスプレイが一般化したいま、画面が小さすぎて、実用レベルでないかもしれない。

AM、CW、USB/LSB モードの切り替えはファンクションキーからもできる。

文字の大きいThinkpad X61sでは、ダイアルの操作がそれでもやりづらいが、AGC、RF Gain、IFフィルタの切り替えや、受信周波数の指定等、ボタンをクリックするだけで実行する機能は操作しやすい。無論、メニューから設定できる項目は問題なく使える。

10分の時間制限を無くせば、それなりに使えるソフトだと感じた。

最後に、本記事に関連するソフトやマニュアルをリストアップしておく。

デモソフト ar7030.zip (ウィルス混入はないはず)
ソフト正式版の購入先(19.96イギリスボンド、約3,000円)
AR-7030 DATA MASTER Users Manual.pdf (英語)
AOR Data-master.pdf (英語チラシ)
AR-7030 Computer remote control protocol (英語)

PCと繋ぐRS-232Cケーブルがついているので、USB変換アダプターをさらにケーブルにつけ、PCから AOR AR7030を動かしてみた。

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利用したソフトはErgo 4、60日間のDemo版。Perseus用ソフトと比べてはいけないが、AR7030は使い勝手が悪すぎるので、これでだいぶ改善された。リモコンが壊れても支障がなくなる。

AR7030を制御するコントロールボックスみたいなものを作りたい。本体をコントロールボックスに隠し、コントロールボックスのボタンやダイヤルで動かす。ジャンクのYaesu FRG-7700を仕入れて、コントロールボックスとして改造できれば最高かも。

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7050kHzは中国国内アマチュア無線通信用周波数のようだ。安徽省、北京市等からの発信はここでもくっきりと聴こえる。

増設ベイが用意されているので、コリンズメカフィルを増設したい。500HzのIFフィルタよりも、4kHzメカフィルのほうに興味がある。

ついでに、内蔵フィルタもひとつ取り替えたい。ということで、早速AR7030からセラフィル2つを取り外した。フィルタ2, 3と割り当てられたもの。

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イギリス国内用電源アダプターをなんとか日本国内で使えるようにしたい。アダプターは出力電圧15V、最大出力電流1A程度のものなので、数千円で購入できるが、弄ることが好きなので、改造を試みる。

電源トランスの巻線が外から見える。EIコアを取り外さくて良さそう。そこで、基板から電源トランスを取り外した。立派な定圧回路が基板に見えて、手抜きのないづくりだ。

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イギリスから日本AOR社製 AR7030が到着。本体以外に、リモコン、AC230V用電源アダプタ、RS232C接続用ケーブル、操作マニュアル(英語)がついている。イギリスの湿気および年代経過か、本体の固定ネジ(フロントパネル2本、上カバー4本+スピーカ周り4本)が錆びているところが気になる。いつか、他のネジに取り替えるか、塗装し直したい。

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