持っていたDSP小型ラジオPL-505は昨年上海に置いてきたので、いつか新しいのをまた買おうと考えていた。このRAD-S800N(中国製ラジオ TECSUN PL-380のOEM)は4000円程度で販売しているのをみて新調した。いまの円安では中国でもこの値段では買えないから。

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このラジオについて多くの情報はネット上にあるので、ダブルところは省略するが、自分が新たに気づいたことを書いてみる。

まずは短波SWバンドでは、感度がよくないこと。自分のもっているアマチュア無線機と比べてはいけないが、やはりFMやAMを中心に聴くラジオと考えてよさそう。とくに、AMでは、受信帯域が1〜6kHzまで可変という機能は、混信やDX受信に素晴らしい力を発揮する。

つぎの問題点は電池室。秋月電子で販売している、200円1本の単三ニッケル水素充電池を使おうとしたところ、奥の1本はなかなか取り出せないのだ。充電池が若干太いかもしれないが、ラジオのほうも余裕が少ないことか。ちなみに、Eneloopはとてもスムーズ、まったく引っかからない。

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DC5V外部電源が使えることがこのラジオの強み。携帯充電用バッテリーパックはいざのときに大活用できそう。外部電源経由のノイズにも強く、ほかのラジオ以上にスイッチング電源対策をしているようだ。

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ということで、FM、AM中心のラジオライフを送るなら、コスパ最高の一台といえよう。お薦めだ。

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よく知らないメーカー Silex社製 USB デバイスサーバ SX-DS-3000WAN。USBポートは2つ、直結できるUSBデバイスは2つまで。ハブ経由ならば、数を増やすことはできると思うが、まだ実験していない。

そして、本サーバはLANまたは無線(WLAN)経由で、パソコンや、無線LANルータと通信できる。という点がユニーク。

自分の想定した使い方は以下のとおり。

Microtelecom社SDR受信機 Perseus はUSB経由でPCから使うもの。しかし、Perseusを屋外のアンテナ直下に置き、室内のPCからPerseusを使うことができれば、使い勝手が断然よくなる。長いアンテナケーブルによる信号の減衰がなくなるだけでなく、どの部屋にいても、ノートPCが手元にあれば、Perseus経由で短波ラジオ放送(中波放送やFMはネット経由で十分だけど)やアマチュア無線受信を楽しむことができるから。

付属のマニュアルをみながら、ドライバやアプリをPCにインストールし、さらに、アプリの最新版をSilex社公式サイトからDLし、アップデートしたら、Perseusが難なく動いた。

140220-2.jpg140220-1.png140220-3.jpg残りの仕事は電源の一体化(本サーバ用電源アダプタとPerseus用自作電源が両方とも5V出力)、防水防塵ケースに入れること、24時間稼働ではなく、PCからの指令によって、上記の一体化した電源がon/offできることだ。

教科書通りの、ごく普通のトランジスタラジオ。1967年製。AM専用。なのに、トランジスタ8つもつかった贅沢づくり。そういうラジオは当時では売れなかったが、回路図がなくても修理できるという意味で、最後まで生き残る機種のひとつだろう。

電源は単二3本。バーアンテナは140mm。音量ボリュームはガリがあるものの、感度はとても高い。

音量ボリュームの交換(できれば)、電解コンデンサの容量抜けチェックを行って、収集していく。IF中間トランスはサイズが小さいのが難点。

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140124-6.jpg<140124-2.jpg140124-3.jpg140124-4.jpg140124-5.jpg電解コンデンサはプリント基板上5つ載せられている。内の2つは恐らく電源のバイパス(デカップリング)用、基板の裏では配線が邪魔で、そのままにした。

残りの3つは、30uF/3V、10uF/10V、1uF/35V。前者の2つは容量が倍に、3つ目は容量抜けになっているので、交換した。

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入手して半年間たったラジオをやっと修理する気になった。

AM変調信号を220pFコンデンサ経由でアンテナに入れて、音量ボリュームの出力をオシロで見てみたら、ちゃんとした波形が見えた。AFがおかしいということだ。

音量ボリュームにつなぐ電解コンデンサの容量抜けが直後に気づいた。それを外すために大きな抵抗器を外して測ったら、抵抗値が無限大になってしまった。0.1 75 という変わった表記。7.5kΩというふうに仮定して、適当な抵抗器で交換した。残りの電解コンデンサについても心配なので、ひとつずつ外して測ったら、やはりすべて容量抜けになっている。

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50年前のラジオなので、しょうがないといえばそこまでだが、同時代のソニー製に比べて、松下は質がだいぶ落ちていることは事実。

しかし、電解コンデンサ6個(プラス半年前に交換した1つ)、抵抗器1個を交換したら、スピーカからアナウンサーの肉声が聴こえた。自分よりも年上のことを考えると、やはり感無量。当時のトランジスタはナショナルと表記したものの、実態はイギリス製らしい。半世紀たってもそれらが動いている。真空管よりも長寿命である特徴は実証されたわけだ。

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ループ型受信用アンテナからは3分岐して、AOR AR7030、JRC NRD-525、Perseusに繋いでいる。ちゃんとした分配器はやはりあったほうが良さそうなので、作ることにした。

現状では3分配器で足りるが、このうちCollins 75S-3をも使うので、4分配器にした。

手元にある部品を集めたら、BNCコネクタが1つ足りないことが判明。セラコンも違う外観のものしかない。まあ、精密さと無縁のRF世界なので、適当でも問題になることはないはず。

131207.jpg131207-1.jpg回路図については3D無線クラブのものを使わせて頂く。

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生基板にランドを貼り付ける方法が紹介されているが、多少工作らしくしたいので、エッチングして基板をつくった。簡単なパターンに、手書きで十分だから。

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つぎは最も大変な穴あけ作業。BNCコネクタは追加注文で、絶対に回転しない四角台座付きタイプにした。それでも、5つのうちの片側2つはスペースが足りないので、手持ちの絶縁タイプにした。

131114-4.jpg最後に、長さ20cmのエナメル線2本で8巻してコイル5つをつくって、回路図通り半田付けして終わり。トロイダルコア FT-50-77は千石電商から購入したもの(値段が安く、本物の確信はないが)、コアの固定に接着剤をつかった。

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ついでに測定。スペアナの周波数を0.5~30MHzにし、TG出力をスペアナに直結した場合はレベルが -8.50dBmに対して、分配器を通したところ(他の3出力は開放)では、レベルが -14.77dBmになった。約 6.27dBmの減衰(分配損失)であり、設計通りの性能がこれで確認できた。周波数特性についてもとくに異常は認められなかった。

131214-8.png131214-a.jpg131214-9.png分配器の製作は以上で終了。6dB(1/4)の減衰は仕方がないにしても、ループアンテナの直下にアンプを入れてSN比を図りたいことはいつかやってみたい。

AR7030は時計や設定内容のバックアップのために、1/3AAサイズの充電式バッテリーを内蔵している。数週間や数ヶ月充電させないとバッテリーは容量がなくなったりする。

手にしたAR7030は内蔵電池が NiCd (ニッカド) 18AAK 1.2V/180mAh 、出荷当時のものかどうかは不明。念のため、交換することにした。

131109-1.jpg131109-2.jpg代用品は以下の中国製、NiMH (ニッケル水素) 1.2V 280mAh。

131109-3.jpgAR7030を開け、古い電池を半田で取り外し、新しい電池の電極を加工したうえ、半田付けして交換作業が終了。こては熱量の大きい55Wを使用。

131109-4.jpg131109-5.jpg131109-6.jpg外部電源を入れ、約30分間充電させてから、一旦外部電源をオフして、再びオン。内蔵時計の設定、IFフィルタの校正等を行い、問題なく聴けるようになった。

日本製計測器の一部には内蔵バックアップバッテリーの取り外しは厳禁とされている。RAM内のデータが消え、2度と使えないから。交換するなら、別の電池を並列接続してから、つまり常に電力を供給しなければいけない。しかし、AR7030は設計者が一流、バッテリーを取り外して交換しても、再設定すれば元通りになる。

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リグの多くは、内蔵スピーカが正面ではなく、天井についている。上にほかの物を重ねて置くと、音が小さくなったり、悪くなってしまう。そこで、PC用スピーカも兼ねて、Onkyo GX-77M を調達した。

電源スイッチが背面にあるのが弱点だが、アンプ内蔵、アナログ入力2つ、デジタル入力1つ、低音・高音調整付き、ほしい機能が一応全部揃っている。

所有PCのデジタルオーディオは同軸出力。スピーカの光入力に繋ぐにはコンバータが必要。暫定的にアナログで繋いで鳴らせたところ、満足のいく音質が得られた。リグのモニタスピーカとしても悪くないチョイス。

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秋が深まり、真空管の暖かさに魅力を感じる季節になってきた。懸案のコリンズリペアをじっくり時間をかけてチャレンジしてみたい。

入手してから、真空管1本の交換、外付けステップ電源の用意等、いくつかのことをやってきたが、ハム音がまだ酷く、聴きに耐えられない。取り敢えず、電源部のブロックコンをなんとかしないと先に進めない気がしている。

Collins 75S-3の電源部に、アイテムC59、40uF (-10%~+40%)、150Vdc、3本組の整流平滑用ブロック電解コンデンサが使われている。eBayを覗いたら、新品として調達できそうだが、高価だけでなく、日にちもかかるので、アキバの千石から、東信工業製 47uF/250 3本をネット通販で購入してきた。

東信工業
電解コンデンサ 250V 47uF (TK-UTWHM.pdf)
105℃・中高圧品(有極性)
カテゴリ温度範囲:-40~+105℃
容量許容差(120Hz):±20%
耐久性(105℃・定格電圧印加):2000時間
外寸:φ12.5×25mm
単価 ¥63

131030-3.jpg容量100uF以上、耐圧400V以上のものもあるが、コリンズのブロックコンを取り外すのは難しく、リード線を新しいケミコンに繋ぎ直したほうが手っ取り早く、そのために、小型ものがいいと判断したから。

しかし、コリンズの半田付けは製品というよりも、素人作品以下。銘品というければ、それを見ただけで幻滅するのは自分だけかな。ケミコンは最初にやられ、十数年で交換することはわかっているはずなのに。

表は整然と綺麗に配列したとしても、なんとか裏まですっきりして欲しかった。

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AOR AR7030は1996年に発売された受信機。広告によると、世界的に著名な英国のデザイナー John Thorpe氏 が設計、今までの受信機にはなかった斬新なスタイルでデビュー。 彼の受信機造りの集大成ともいうべきモデルで、群を抜く強信号特性等、数々の魅力的な機能が満載されているという。ハムなら、その後継機AR7030 Plusを含め、一度聴いてみたい、所有してみたい名機のひとつ。

とくに、どのモードにおいても切り替えて使える5種類のIFフィルタが内蔵可能で、設計の素晴らしさと相まって、了解度がずば抜けてよいことが高く評価されたポイント。

<追加>昨日、新たな発見として、内蔵時計が大変高精度であることに気づいた。電波時計と秒までピッタシ一致している。時計のセットはだいぶ前のはずなので、超びっくり。

本機の弱いところは操作性にあり。付属のリモコンを使えば多少改善されるが、取扱マニュアルなしには、本機を使いこなせることは不可能。

それを改善する方法のひとつは、AR7030 DATA MASTER というソフトをPCにインストールし、AR7030とRS232Cケーブルで繋いで、PCからコントロールするというのがある。

そのために、ソフトの入手、RS232Cケーブルの入手の不可欠。ネットで調べたところ、ソフトのデモ版は見つかった。稼働時間が10分、受信チャネル情報が保存できない点が制限事項。

デモソフトを試しに以下の操作で使ってみた。なお、試用したPCは Thinkpad X61s、USB2.0、Windows 8 64bit という環境。

1. 付属のRS232CケーブルはAR7030のリアパネルにある REMOTE コネクタに差込み、もう片方をUSB変換ケーブル経由でPCに差す。

131028-1.jpg2. USB変換ケーブル対応ドライバをケーブル製造メーカーのWebサイトからDL(ダウンロード)し、PCにインストール。自分の場合、たまたま手元にあった、Sanwa社USB-CVRS9 というケーブルを使うので、ここからDL。

3. PCのドライバマネージャを開き、COMポート番号を確認。デモソフトは1~4番のどれかを使うので、それ以外の番号になっていれば、1~4のどれかに指定しなおさないといけない。

131028.png4. DLしたデモソフトを解凍したうえ、念のため、INSTALL.EXE をWindows XP 互換モードに指定し、管理者として実行させる。それで、Windows 8 でもPCにインストールでき、以下のファイルが作成される。

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5. デモソフト AR7030.EXE をWindows XP互換モードに指定し、管理者として実行する。メニュー「Setup」-「Communications…」を選び、「Connection」として、上記3.のポート番号を指定する。さらに、メニュー「Personalities」-「Digital Desktop」を選べば、受信機らしきフロントが現れる。

131028-3.png131028-4.pngダイアルボタンの左側をクリックするとデクリメント、右側をクリックするとインクリメントするようだ。Tuneダイヤルは左右6等分し、-5, -1, -0.1, +0.1, +1, +5kHz という分け方。20年前の低解像度PCなら、使いやすい大きさかもしれないが、高解像度ディスプレイが一般化したいま、画面が小さすぎて、実用レベルでないかもしれない。

AM、CW、USB/LSB モードの切り替えはファンクションキーからもできる。

文字の大きいThinkpad X61sでは、ダイアルの操作がそれでもやりづらいが、AGC、RF Gain、IFフィルタの切り替えや、受信周波数の指定等、ボタンをクリックするだけで実行する機能は操作しやすい。無論、メニューから設定できる項目は問題なく使える。

10分の時間制限を無くせば、それなりに使えるソフトだと感じた。

最後に、本記事に関連するソフトやマニュアルをリストアップしておく。

デモソフト ar7030.zip (ウィルス混入はないはず)
ソフト正式版の購入先(19.96イギリスボンド、約3,000円)
AR-7030 DATA MASTER Users Manual.pdf (英語)
AOR Data-master.pdf (英語チラシ)
AR-7030 Computer remote control protocol (英語)

電子工作、オーディオ、無線、色々なことを同時にやると、部屋がひとつじゃとても足りない。仕方なく、ホームセンターから棚を買ってきて、無線機をPCディスプレイの上に載せた。手を高く伸ばさないといけず、操作性がよくないが、我慢できないほどでもない。

棚の一番したには、本来手前にも鉄製フレーム1本、板1枚という構造にすべきだった。ただ、そうすると、使える机のスペースが大幅に減り、仕事ができなくなる。

PCから、Perseusでバンドの様子を見ながら、FTDX3000をコントロールする。そういう使い方であれば、手を上に伸ばす必要がなく、さらに聴きたい周波数をPerseusからFTDX3000コピーすれば、慣れると案外使いやすい。

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Yaesu FTDX3000以外はすべて受信機。AMを聴くのはAOR AR7030(FTDX3000はAMモードの帯域幅が固定されているため、AMがおまけという位置づけ)、CWを聴くのはJRC NRD-525、バンドを見るのはPerseus。天井板にあるYaesu FRG-7、Kenwood R-1000、Icom IC-R75は飾り物、置き場所に困ったので。

ほかには、Collins 75S-3も手元にあり、使えるように整備したい。Yaesu FRG-7700、FRG-8800は置く場所の問題もあり、このうち売り飛ばされる運命。

余裕ができたら、NRD-525をグレードアップするかもしれないが、当面は現状の維持を優先するつもり。僅か半年でここまで揃ったので、文句はいえない。