データ収集機能を使いたいので、手持ちのLCRメータ Agilent U1733用 IR-USB ケーブルを購入した。ケーブルは見栄えのよくない自作品がネットで見つかるが、ぼったくり価格ではなかったので、純正品の購入となった。

U1733C+USBケーブル+ACアダプター

対応ソフトも無料でKeysight(Agilentの後継企業)の公式サイトに公開されている。また、ACアダプターが使えるので、手持ちの12Vスイッチング電源を活用した(ACアダプターによってはノイズを多く発するものもあり、計測値が安定せず誤差をもたらすことがあるようだ。内蔵電池と比較して、計測値が一致するACアダプターを選ぼう。)

スタンドを使わないと横倒しになるという素晴らしい設計♡天下のAgilentは流石

IR-USBケーブルはU1733Cの背部に差し込んで使うため、スタンドを出さないといけない。差す部分は表裏がないようなつくりになっているが、ラベルのある面を外に向くように使う。どうしょうもない設計!

ただ、ソフトからはU1733Cに指令を出すことができるところはすごい。様々なパラメータを同時にPC画面で確認できることも嬉しい。U1733Cの液晶パネルはLCRメータとしては大きいほうだが、PCの画面と比べたらゴミサイズでしかないのでしかたあるまい。

PC画面。U1733Cを使いこなすにはやはりUSB対応が便利。

たとえば、標準抵抗40.000 kΩを測るにあたって、U1733Cの液晶パネル表示が4桁なのに、PC画面のRの値はなんと5桁。39.98という計測値は一つ前の記事、Peak Meter PM8236の表示に近く、Fluke 87Vとやや離れる。どっちが精度高いか、Fluke 8846Aにジャッジしてもらおう。(追加:Fluke 8846Aの表示は40.0002だったので、Fluke 87Vのほうが精度がよいことになる。)

LCRメータは使い道が多い。とくにコンデンサの品質を調べるにはLCRメータ以外の測定器では難しい。ただ、ここにも中国勢の台頭はすごい。わずか千円足らずのLCRキットで、コンデンサのESR値までを表示するのだ。LCRの計測だけでなく、トランジスタ、FETの種別や足アサイン、ダイオードの順方向降圧等、LCR+トランジスタ+FET+ダイオード等、電子工作に必要なパーツの多くを測定対象にしてくれる。

<Agilent U1733Cに関する資料やソフト>
ユーザマニュアル 日本語(または本サイト
データシート 日本語(または本サイト
クイックスタートガイド 多言語(または本サイト
IR-USB ケーブル対応PCソフト Windows用(または本サイト

140205.jpg昭和30年(1955年) 横河電機製 (L-3) 2号携帯用試験器(ホイートストンブリッジ)を入手した。1台目は巻線抵抗の腐食断線等、状態が悪かったが、この2台目は保管状況がだいぶ良かったようだ。

いまは無き三和銀行電気室のラベルが貼ってある。銀行にもそういう測定器がひと通り揃えられていたことは勉強になった。当時では最も精度の高い測定器のひとつだっただろう。4桁の分解能、つまり、千分の一の精度を確保するにはいまでも簡単ではない。

ゴム足は全滅。消耗品なので交換したい。また、製造時期は1台目より、1年半後になったが、コストが図られ、x10、x100、x1000 の3ダイヤルの裏では、巻線抵抗が10本ではなく、タップをつけ、5本になっている。x1のほうは、巻線の長さ調整が微妙なので、10本のままだ。

そういうことで、状態が良ければ、昭和29年以前の製品がおすすめ。それ以降の製品は少しずつダメな作りになっている。つまり、当初の10本から、今回の5本、現製品の4本とコスト削減が行われていて、その結果、抵抗つくりが複雑になったり、切り替えスイッチが複雑になったりしている。

なお、比例辺を測定したところ、巻線抵抗の誤差が0.1%程度、問題なく機能している。横河電機製品の耐久性に敬服しかない。間もなく還暦を迎えるというのに。

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1973年製 横河電機 (Yokogawa) 携帯用ホイートストンブリッジ Type 2755。可哀想なボロボロ状態でヤクオクから届いた。全く掃除しなかっただけでなく、ダンボールがなくプチプチ梱包材で包んだだけの包装に落胆。2千点以上の評価ポイントが付いている自分にとっても、ここまでの酷さはそう経験しない。落ちるところまで落ちたな。

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コンデンサは、そのインピーダンスが 1/(jωc) で表れるように、周波数が高くなるにつれてどんどん低い値になっていくはずだが、現実のコンデンサでは周波数を高くしてもある値におちつく。この値のことをESR(等価直列抵抗、Equivalent Series Resistance)という。理想コンデンサと直列にESRの値の抵抗器が入れてあると思えばいい。

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断線した箇所を応急的に繋げだ。100Ω、1kΩ巻線抵抗にいまにも切れそうな腐食箇所が多く、本格的に直すには新品の巻線抵抗か、金属箔抵抗で取り換えるのが王道だと思う。しかし、1万円以上かけて直したとしても使い道は無さそう。耐久性は優れているものの、使い勝手や測定精度は数千円のDMMにも負けてしまうのが現実。DMM発明される以前には、4桁直読できて、誤差0.1%クラスのオーム計といえば、ブリッジしかなかった。そういう歴史的功績は認めるが。

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手元にすでにAgilent U1733Cというのがあるが、1/10の売値に惹かれ、秋月からLCRメータ DE-5000を購入した。機能的にはU1733Cとほぼ同じ。U1733Cを目標に、パクって作ったものかもしれない。(修正。事実を誤認してしまった。実際には、Agilentが台湾メーカーを買収して、その商品をAgilentブランドにしたので、台湾が本家本元だった。)

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Agilent U1733Cが到着した。本体以外に、Quick Start Guide、バッテリー、クリップリード、および校正証明書がついている。

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電池室の蓋を開け、バッテリーを入れた。

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早速ダメだと思われるオイルコン0.01uFを測ってみた。

周波数 1kHzでは、容量 0.016uF, ESR 約470Ω。
    10kHzでは、容量 0.015uF、ESR 約30Ω。
容量が大きくなり、ESRも高くなったのか。

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正常と思われるフィルムをこのうち測ってみて、比較してみる。

新年早々、手強い相手が現れた。木箱に固定されたこの測定器が、木箱の銘板から、昭和29年2月製造 (L-3) 2号携帯用試験器という商品のようだ。

間もなく還暦を迎えるが、木箱の痛みや内部腐食が進んでいる。とくに、問題になっているのはダイアルすべてが固まっていて、全く回せないこと。個々のダイアルを分解しないといけないかな。観察しながら悩んでいる。

横河のサイトを見てみたら、275597 携帯用ホイートストンブリッジという後継機種が現行品としてまだ販売しているようだ。ダイヤルや検流計の配置がほとんど同じ。

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  ・275597 携帯用ホイートストンブリッジ
  ・1Ω~10MΩまでの広範囲を測定可能(有効桁数4桁)
  ・補助器具は一切不要
  ・軽いタッチのダイヤル操作
  ・保護回路付きの耐振動性に優れた検流計を内蔵
  ・丈夫なABS樹脂ケース
  ・小形軽量
  ・希望小売価格(税別) ¥288,000

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