ブログの記録によると、今年3月に手にしたものだが、入力端子がM型であること、当たりによってその入力端子が大きく左右に曲がっていて、修復後も信頼性に問題があったこと、等の理由で、M型をBNCに改造した。ホントの理由はただ弄りたいだけだが。

フロントパネルをまず分解。レンジを示すLEDはリモート用で、スタンドアロンでの使用では点かない。点くように改造したいが、今回はパス。

131225.jpgM型コネクタはアルミパネルと絶縁して取り付けられていた。フロントパネルとの絶縁に製造時に結構腐心したように見えた。正面では、M型コネクタの付け根に透明な絶縁リングが挟まれており、裏では、プリント基板のような片面が絶縁体、片面が金属のような板が、M型コネクタの固定ナットとの間に置いてあった。また、M型コネクタが回転しないよう、ナットとの隙間に大量の半田が流し込まれていた。

言葉による説明がわかりにくいが、残念ながら、上記の様子をよく分かる写真は取っていなかった。ちょっとだけ写った下の写真で想像して頂きたい。

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その結果、パネルからM型コネクタを取り外すには大変苦労した。数百Wの高熱量コテがないし、あったとしてもひとりでは作業が難しく、コテを持つ手、パネルを持つ手、ナットを回すレンチを持つ手が欲しかった。そこで思いついたのは、カッターでスズを削る作戦。柔らかいので、10分もあれば、綺麗に削リ取った。

131225-2.jpg手元にあった絶縁型BNCコネクタを付けることにした。

131225-3.jpg旧M型コネクタのところを紙で塞ぎ、改造完了。

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そして精度確認。発振器からの出力を二股にした。

131225-5.jpg10mVレンジでの10mVはOK。

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30mVレンジでの30mVもOK。

131225-7.jpg2ch間の指示誤差もほとんどなく、優れた製品といえよう。1ch単独の同社製品に比べて上限周波数が約半分の500kHzしかないが、ステレオアンプ等の2ch同時測定には便利な商品だと思う。とくに、2ch間の誤差がないところはグッド。

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菊水電子の製品が最近多く手に入れた。今回は誰もが欲しがらないゴミ、ACボルトメータ 1832。2ch内蔵されている。リモート制御(外部からレンジの切換を制御すること)が可能なところが特徴。フロントパネルにある、Manual/RemoteボタンSWを押すと、レンジ切換SW周りのLEDが外部制御に対応して点灯する。

スペックはつぎの通り。2ch入力、入力インピーダンスは1MΩと低く、最小レンジ1mV、最大レンジ300V、周波数特性は上限 500KHz/-5%と低い。2chのGNDはそれぞれ51Ωの抵抗を通じてケースと繋いでいる。

そういうことで、2ch内蔵やリモート制御によるノイズの影響か、インピーダンスも周波数特性もいまいち。これよりも古い単chの製品が高スペックだった。

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RMSメータとは、AC電圧の真の実効値を表示する計測器のこと。AC(交流)電圧は時々刻々と値が変わるので、その電圧の大きさを表す方法は様々。振幅(ピーク値)で表す方法もあれば、半周期の平均値(全周期だと平均がゼロになることが多いので無意味)で表す方法もある。その中で、もっとも一般的に使われるのは実効値。日本の家庭で使う単相配電の100Vというのも実効値のこと。最大値は141Vにもなるので、100Vを大きく超えている。

AC電圧のRMS値はよく使われるが、それを測るうまい方法はなかなかなかった。本機は史上初、真のRMSを計測できたものだったかもしれない。1964年から発売され、1984年後継機の3400Bにバトンタッチされるまで、計測業界では不動の座を占めていた。

さらにすごいのは周波数帯域の広さ(10MHzまで)、感度の高さ(最小レンジ1mV)、他メーカー製ACボルトメータを大きく超えていた。HPが凄かったのはつねに最強の計測器を出し続けていたことだ。

本機はまた横河電機との協力関係にあった時期の製品。60年代当時、日本の製品がアメリカ市場を席巻し、HPやテクトロニクスといったトップ企業も日本メーカーと合弁企業を作らなければやっていけなくなった。ロゴの「YHP」のYは横河電機を表す。

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90年代に作った測定器を取り出して、使えそうなものを改良しようとしている。まずはACボルトメータ。デジタルパネルメータ付きというのはあまり市販品には見られない。4 1/2桁なので、FSの1/100でも実用的。つまり、最小レンジは1mVだが、10uVでも理論上3桁表示される。

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使うことがなくても、測定器を遊んだりすることが好き。オーディオ等、ゴールがよく分からないものに対して、測定器は優劣が簡単に分かる。ミリボルトに限って言えば、周波数特性と感度が代表的な指標。

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やっと完璧なものが届いた。2台目はメータに指針のないジャンクだったので、リベンジ気分でこの3台目を手に入れたところ、ほとんど未使用品のようだ。1990年シンガポール製。本体以外に、ビニールカバー、テストリード、元箱がついている。

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精度は0.5クラス、つまり0.5%。デジタルメータが登場するまでは準基準器扱いだったと思うが、いまではその凄さを知る人は少なく、粗大ごみとして処分されていたのだろう。調べればすぐに分かることだが、現行商品としていまでも販売していて、希望小売価格(税別)は¥83,000。たいていのデジタルメータよりは高額。

手持ちの1台目は1964年製。内部構造は当時から変わっていないが、配線にコストダウンが計られ、内部の見た目は昔のほうが美しかった。まあ、いまはこんな時代だから、YEWを責めても仕方あるまい。

測ったところ、すべてのレンジがスペック内に収まっている。誤差は全くないというわけではなくが、その精確さに再び感動した。

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横河電機製 YEW DCマイクロアンペア計 MPF。4レンジ 10, 30, 100, 300uA。内部抵抗はそれぞれのレンジに対応して、12, 12, 4.4, 1.56kΩとの表記だが、実測したら、10uAレンジでは10.0kΩ。1960年製。Class 1.0、つまり許容誤差は1%のようだ。

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ほかのメータと違い、正面にはスライドスイッチがついている。測定時にはMEAS.側、保管時にはSHORT側にしておく。

年代の割に、保存状態はそこそこよい。1980年4月までは校正していたようだ。内部にもは校正調整時の作業痕跡が残っていて、若干汚い。

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しかし、入力をショートさせてみてみたら、重量バランスは悪く、立てるだけで3%ものズレが出ることだった。出荷当時でもこういう状態なら、不良品のはず。

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こういうことで、早速開けて調整した。スライドスイッチは電気スイッチのようだ。

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本機種よりもさらに高感度の3uAメータもYEWにあるので、いつか手に入れたい。ただ、新品だと4万円以上もするので、また中古になるだろう。

簡単なほうを先にやった、焼損した抵抗器のリペア。1台目を確認したところ、裸の抵抗線が螺旋状で繋いでたので、0.5mmのマンガニン線を鉛筆に適当に巻き、切断して作ってみた。測ったら1Ω強の抵抗値を示した。

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短くするのは簡単なので、とりあえず長めに半田づけした。元の抵抗値は分からず、トライ&ゴーでやっていくつもり。

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適当な電圧をかけたら、メータ自体は動いた。指針がまだつけてないので、苦労はこれからだろう。

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必要とする指針の長さは約80mm、ストレートタイプで良さそう。他の大型メータからゲットすれば成功の可能性が高いが、献体を物色しなきゃいけない。時間がかかりそう。