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久々に入手した日本製アナログテスタ Sanwa 370-ATR。製造日不明だが、恐らく60か70年代のものと思われる。特徴的なのはその厚み。メータに単2電池を載せているという構造上、8cmもの厚みだ。一方、メータが小さく横幅がなく、ゆえに全体的に良いデザインとは言いがたい。

DCの感度は10kΩ/V、業界標準の20kΩ/Vにはいま一歩というところ。また、メータの目盛板はすっきりしたものではなく、なんでもかんでもとにかく描いておけばよいという思想が窺える。

しかし、いいところがないわけではない。とくにロータリースイッチは流石、いま回しても全く不安感はなく、その感触が世界一と評しても間違いではなさそう。抵抗器の一部に許容誤差2%ものも見受けられるが、整然と並べられているところがよい。

鉄製の裏ケースは精密に作られたが、開けるのに苦労する。

なお、測定してみたら、DCVでは2%、ACVでは10%の誤差が見られた。半可変抵抗がないので、他の抵抗に取り換えるか、並列接続して調整する。

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新品で販売しているので、上海北京東路にある、名門上海第四電表工場の自社販売店から購入した。販売価格は240元(約3000日本円相当)。本体のほかに、テストリード、取説、発泡スチロールがついている。電池は別売。

本機種の感度は100kΩ/V(DCV)、中国製テスタのなかでは、史上最高の感度だそうだ。60年代に既に製造していたが、細々といまでも作っている。無論、さっぱり売れず、自社販売店にいる客は自分ひとりだけ。

中を開けてみたが、コスト削減のため、80年代以前製と大きく中身が異なっている。メータだけが当時のものとあまり変わっていないかも知れないが、ロータリスイッチや抵抗器等ほかのパーツは価格相応のものにしか見えない。

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上海では程度のいい中古テスタが簡単に手に入ると思っていたが、大間違い。下調べせず前準備不足だったことが否めないが、MF-12とこの1台しか見当たらなかった。売値は前者が290元、後者のこの1台が310元。中国人からみるとどれもぼったくり価格だが、市場に出回っている品が少ないから、お店側がそう強気でいられたのかもしれない。

中国製テスタは製造時期が古ければ古いほど質がいいという説がある。実物で確認したわけではないが、多くの写真や経験談を見ているとそんなもんだろうと認識している。90年代以前の計画経済では、製造数が少なく、売れなくても国が会社員の生活を保障してくれるので、しっかりした物は結果的に多かった。その後の市場経済では、売れること、利益が出ることが至上命令になり、設計のゆとりがなくなり、コスト削減にあらゆる工夫が施され、年代が進むにつれ、使い捨ての商品になってしまった。だから、新品のアナログテスタはツールとして割り切った買い方が必要といわれている。

そのことは中国だけでなく、日本でもサンワ社が頑張っているが、納得のいい現行商品に自分がまだ出会えていない。SH-88TRは裏ケースの爪が折れたし、EM7000はレスポンスがダメ。アメリカ製新品Simpson260も中身が納得のいくものではなかった。そういうことで、質が良く、納得のいくものを手に入れようとすれば、どうしても80年代、90年代のものに限ってしまう。

MF-18型はMF-35と並び、精度のいいテスタとして知られている。許容誤差はDCでは1%、ACでは1.5%。繰り返しになるが、日本製代表機種の横河電機 3201は許容誤差がDCでは2%、ACでは3%となっていて、少なくともスペック上、中国製に負けていた。

本機は銘板に1981との印字があり、1981年製になる。中のスイッチや、抵抗器上の日付からも1981製を疑う理由はなかった。また、本機種は複数のメーカーが生産していたが、本機は貴州省の永躍儀表工場製、MF-18では最もダメな製造メーカーと言われている。ACAが測れるのも特徴のひとつ。メータカバーはガラス。

ロータリスイッチは2つ、決して使いやすい機種ではない。が、手に持つと、ずっしりと重さが伝わってきて、信頼性が高い。重量バランスもよく調整されている。

中を開けてみると、手作り感が強いが、メンテナンスには有利か。

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中国にいるので、アナログテスタは簡単に買えると思ったが、そうでもなかった。店頭ではほとんどみかけないから。ネットではやはり品質が心配。

それでも安さに釣られてMF-47型を購入した。新品なのに40元(500日本円相当)。使ってみて、実用品としてよく設計されて作られた製品だと思った。

本体以外に、取説、テストリード、元箱がついている。電池は別売。

よく設計された根拠としては、単2電池を使用すること、裏蓋を開けなくても電池・ヒューズが交換できること、テスタをスタンドで斜めに立てられること等があげられる。

ロータリーSWはわりとしっかりしていて、不安感はない。メータの重量バランスは若干悪いが、許容範囲内。DCV感度は20kΩ/V、悪くない。

販売価格を考えたら、製造メーカーの努力に本当に脱帽してしまう。

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配送ミスにあったもの。本体以外に、取説、テストリード(TL-95)、および元箱が付いている。

製造年は80年代前半。取説の印刷時期が80.12となっているのが根拠。ただ、取説のイラストに書かれたトランスが実物にないので、取説作成時期以降の製品だと推測した。

感度はDC 20kΩ/V、AC 9kΩ/V、極普通のスペック。特徴的なのは薄さにあろう。実測したら28mmしかない。それと、バッテリーのテストや導通ブザー等、現代風にアレンジされている。

コストを徹底的に意識した作りだが、ロータリースイッチはサンワらしく、しっかりしている。また、誤差が大きくなったが、調整したらスペック内にぎりぎり収まった。

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アナログテスタには欠点がいくつかあって、そのひとつは入力インピーダンスが低いこと。60年前にSimpson 260が樹立した業界標準の20kΩ/Vが、現代の低電圧中心の測定では使い物にならないことが多い。それは精度云々以前の問題でもある。

ということで、アダプタをつくってみたい。回路自体はよくあるもので、自作した測定器にもよく登場していたが、アダプタとして単独に製作したい。

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入力インピーダンスが固定タイプ、約10MΩ。DCV入力端子に交流を入れても問題ないが、直流電圧のオフセットをカットしたければ、ACV入力端子を利用する。また、出力インピーダンスが低いので、どんなアナログテスタでも、パネルメータ(直流または交流)でも、入力電圧がちゃんと合っていて、線形性や表示誤差が少なければ使えるはず。

最高1500V電圧にも耐えうるように設計したつもり。入力電圧が低くてもよければ、コンデンサの耐圧や抵抗のワット数を適宜減らしてよい。

周波数特性が気になるところだが、高速オペアンプを利用すれば、1MHzまではいけるかもしれない。

アナログテスタにしか使わなければ抵抗は許容差が1%もので十分。デジタルテスタにも使って見たければ、0.1%やそれ以上に精度のいい抵抗が望まれる。なお、101kΩ抵抗は入手しづらいので、100kΩと1kΩとの直列接続で代用する。

調整箇所は半固定コンデンサ1箇所のみ。

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ボロボロのTriplett 630-NAが届いた。ダメ元で落札した物なので、覚悟はしていたが、あまりの汚れに絶句。それよりもひどいなのは、メータの目盛板が固定されておらず、ネジが中で転がっていた。メータを本体に固定するネジも1本欠落していた。

メータの内部にあるべく部品が幸い紛失しておらず、注意して元に戻したらメータがきちんと動いた。重量バランスはそれほどよくないが、実用レベルだ。

メータカバーはプラスチック。静電が帯びやすいので自分としてはガラスのほうを好む。ただ、このNAのカバーは大変厚く(周辺は1cmも)、割れる心配はなさそう。磨けば新品同様になるようだが、試す度胸はなく、このままにしておく。それほど気になるキズでもないし。

ネジの欠品は痛い。インチ規格だし、頭の形が特殊のため、日本では入手不可能だろう。そこで4本すべてを Φ3×20 mmに取り替えた。

各レンジをチェックしたところ、DCA 1.2mA、1.2A、Rx10 の3レンジがおかしく、また全体的に誤差が許容範囲を超えていた。

全体の誤差は半固定抵抗の調整で修正した。さらに、抵抗 R1 218.2Ω (DCA 1.2mA対応)を 200Ω+18Ω(2本直列)、および、抵抗 R27 0.1972 (DCA 1.2A対応)を 0.2Ωに取り替えて、抵抗 R7 6.5Ω (Rx10対応)をマンガニン線 Φ0.35mm で巻き直した。

ケースに貼られたシールに1972年との日付だが、目盛板のシンボルマークや、コンデンサの刻印等から、本個体の製造年は60年代後半と推測した。

抵抗は許容差1/2%のものがほとんどだが、1/3%ものもいくつか見られる。

なお、裏ケースを固定するネジ2本も欠落していて、(インチ規格)UNC No. 6×5/8 ピッチ32山 で代用した。

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折角分解したことのある個体を手に入れたので、分解してみたい。アナログテスタマニアになるには、使い方だけでなく、内部の構造を理解し、修理までができないといけないと思っているから。

ただ、分解するには壊すリスクを覚悟しないといけないので、気をつけましょう。

まずはフロントパネルにある、ゼロオーム調整ボリュームのツマミを外さないといけない。繰り返しになるが、本個体はツマミが取り替えられたので、ツマミ固定ネジを回すだけで簡単に取り外せた。しかし、ふつうのSimpson 260/270では、何回もトライしたが、自分は取り外すことができなかった。壊すことを恐れているところもあったし、接着剤で固定されている可能性もある。

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つぎにプリント基板を取り外すことにする。電池室の蓋を外し、その中にあるネジ2本、裏ケースの底に近いところにある別のネジ2本、計4本を取り外すと、裏ケースが取れる。そこから、プリント基板をメータに固定するネジ2本を外す。

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終わったら、プリント基板をケース本体に固定する止めリング(丸型スピードナットというか?)2本を外す。本個体ではその部分に止めリングが残っていないが。

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プリント基板を真上に引っ張って取り外す。ロータリースイッチおよびAC/DC切り替えスイッチの回転軸はケース本体に固定されていて、プリント基板には固定されていないことだ。ただ、プリント基板の裏では多くのリード線が他の箇所と繋いでいるので、プリント基板を完全に取り外すにはさらなる作業が必要。

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プリント基板にあるパーツを取り替えたりするなら、ここまでの分解作業で十分だと思うが、今回はさらに作業を進めていく。メータムーブメントをテスタから下ろすことを目標にしたから。

メータカバーをまず外す。電池室およびプリント基板の下にあるネジ4本を取り外す。なお、メータカバーを外すだけなら、上に書かれたプリント基板の取り外す作業は全く必要なく、ここの作業だけでOK。

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これで、メータカバーが取れる。破損したガラスの交換ならここでできる。

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つぎに目盛板を外す。ミラーが金属製、接着剤で固定されている可能性大。

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片手での撮影がめんどくさいので省略したが、メータムーブメントをケース本体に固定するネジ2本を外して、リード線の半田を溶かすと、メータムーブメントを下ろすことができる。この作業は大変気を使うし、大抵壊すことになるので、他人には絶対に勧めない。

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アナログテスタにとって、メータムーブメントは車でいうエンジンに相当し、最も重要なパーツだ。重量バランスの調整機構等、よくできている。

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1967年製テスタ TP-23。KDSが何の略かはよくわからない。東京国際テスターと電池蓋に書かれているが。1953年製同型がネット上にアップされているので、結構長くつくられていた商品のようだ。ただ、60年代後半になるとロータリースイッチタイプがメインになり、プラグ式は売れるはずがなかっただろう。そういう意味で、いい状態で残っている本個体が貴重かもしれない。

内部抵抗は珍しくどこにも書かれていないが、測ってみたら1kΩ/Vとなっている。大した感度ではない。

電池は単三2本。電池室は独立しており、乾電池の液漏れから回路を守る設計になっている。

フロントの四角上にあるネジを取り外すと内部にアクセスできる。電池交換は裏の蓋を開けるだけで行えるので、内部までみることはふつう必要ない。

ACV, DCVが共通した抵抗器を使っているので、抵抗器の数が全体的に少ない。同一サイズの黒色巻線抵抗器は見た目丈夫そう。10kΩレンジに対応した唯一のスイッチが接触不良の可能性大。長年使用に耐えない素材を使ったからだろう。ただ、全般的には、真面目に仕上げたテスタのように感じる。

誤差がいくつかのレンジでは多少大きいが、使えないことではない。セレン整流器はまだ稼働状態にある。

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通算4台目のSimpsonが届いた。今度は270、期待していたが、問題が多かった。①270-3との説明だが、それがメータ目盛板のことだけで、中身は270-4であること、②フロントパネルにあるツマミ3つが取り替えられていること(パーツ #1-115789, 1-115790, 3-260180 としてまだ販売しているようなら入手できるかも)、③プリント基板が外されたことがあり、ダイオード(#1-110722、1N87?)が取り替えられた、等がその理由。

ただ、予想通り、270では抵抗器のほとんどが許容差0.5%になっていることが確認できた。分解された個体なので、Simpsonの構造を理解するのに役に立った。YEW 3201よりも遥かに分解しづらい。

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