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島津電気計測器株式会社製 アナログテスタ Shimadzu MT-200A が届いた。本体以外に、収納ケース(皮製)、取説(貴重な回路図有)、検査成績表(社内検査日 昭和 54年2月7日)、テストリードが付いている。

テスタを数十台集めてきたが、検査成績表を見たのが初めて。1台1台検査して出荷することは、いまでは考えられないと思う。レンジによって、フルスケールのみの検査もあれば、中間スケールを含めて(メータの線形性や、整流ダイオードの特性がこれでわかる)検査するのもある。抵抗レンジは中央値からのずれが検査対象。

140220-14.jpg140220-16.jpgメータの配置がふつうのと上下逆になっていて、ユニークだ。dBレンジがあることも変わりもの。レンジスイッチの切り替えは軽快そのもの、Sanwaと同レベル。

メータ窓はガラス、静電気による影響を受けないので高得点。JIS クラスA 規格をクリアしたようだ。dB目盛が入っていても、目盛全体は案外読みやすい。ただ、経年劣化だと思うが、メータのバランスは良くない。不良品にぎりぎり入る状態。つまり、縦にしてみると、針がゼロから1/60目盛以上にずれてしまう。

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内部づくりは横河電機の3201と似ている印象。電池は単一1本だし、プリント基板を裏返してスイッチの電極に転用している。なお、ヒューズは見当たらない。

久々、アナログテスタが届いた。使うことはそれほどないが、集めるのが好き。古いものなら、いつ経っても修理可能だし、眺めるだけで心が癒やされる。

届いた個体の内部に、液体が吹きつけられている。レンジスイッチが固まっていたのかも。それのクリーニングと、内部のつくりをみてみたいので、分解した。半田こてを使わないと分解できず、整備性は悪い。

140123-1.jpg140123-2.jpg140123-3.jpg140123-4.jpg140123-5.jpg抵抗レンジX1は不動とのことだが、確かに巻線抵抗器が断線している。巻線なので、抵抗値は表示されていない。回路図が入手できなければ、周りの抵抗値で算出する方法を利用する。

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本ブログの記録によると、Sanwa N-401Fは約2年前に手にしたもの。メータのバランスが悪く、いつか調整すると考えていた。

仕事や受験勉強の一時休憩というつもりで、N-401Fを整備することにした。固定ネジを取り外したら、大変整備しやすいことに気づいた。電池とのリード線2本、メータとのリード線2本、計4本をコテで溶かせば、木製ケースも、メータも完全に分離できる。驚いた。

131227-6.jpg整備前のバランス。不良品。

131227-4.jpg2時間かけて根気よく調整してみた。まだパーフェクトではないが、水平の状態でも、立たせた状態でも、ゼロ調整はしなくて実用できる状態に戻した。内蔵の精密抵抗値は経年劣化によって多少誤差が出ているが、数%以内の誤差が問題なければ、実用的だ。

入手できるなら、もう一台欲しい。分解して惚れなおした。

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2年間、アナログテスタを数十台集めてきた。今回は日置(Hioki)ブランドの3010。製造が西澤電機(Nishizawa)、いまでもNishizawaブランドで販売されている。裏フタに8709というシールがあり、80年代製だろう。82年に新品購入した3004が手元にないが、いつかそのシールをも確認してみる。82xxという書き込みであれば、製造年月のことだと確信できる。

高感度とリレー保護回路内蔵が特徴か。入力抵抗はDCが100kΩ/V、ACが10kΩ/V。また、AC目盛がリニアになっていて、最小レンジが10Vによるものかも。

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久々のテスタネタ、しかもFETテスタ。直近はどういうわけか、入手したものはFETテスタがほとんど。別に選別したわけではないが、面白いと思ったらFETテスタになってしまった。

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130414-17.pngHiokiと書いてあるが、実際の製造は西澤電機計器製作所(Nishizawa)、いまでもNishizawaブランドの現行品として販売している。1982年に踏ん張って新品の Hioki 3004を購入したことを覚えているが、それもNishizawaの製品。80年代からずっと同じモデルを作り続けてきた姿勢はすごい。1969年発売のYokogawa YEW 3021につぐロングセラーだろう。

電源スイッチがある以外に、本機はふつうのテスタに見える。ただ、目盛板をよく見れば、Ωスケールが逆になっている。入力抵抗はDCが10MΩ固定、ACが1MΩ。

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同じ顔のデザインがVTVMやボルトメータだけでなく、電源としても、このFETメータとしても採用されている。いずれ電源も手に入れて4台揃って並べてみたい。

回路の基本構想はVTVMと同じだと思う。真空管の代わりにFETとオペアンプが使われている。それによって、長寿命・省エネというメリットが得られた。

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島津製作所は一部上場企業だが、かつて質のいいアナログテスタを作っていたことはあまり知られていない。自分のところも、本機が最初の一台。折角縁があって出会ったので、どうしても中をみたいというのが入手の理由だった。

内部抵抗の刻印が24.12となっており、戦後混乱期の昭和25(1950)年製であることは間違いない。還暦を超えている。大卒月給3~4千円の時代に、売値が1万円だとか(要調査)。

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久々にアナログテスタが届いた。送料のほうが高いという格安品。本体以外に、取説書、出荷当時のヒューズ4本が付いている。70年代の製品(Hioki社公式Webサイトでは1981年以前に廃止との記述)だと思うが、ネット上でもHioki社の以外に、情報がほとんどない。

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手に取った瞬間、エライものを手にしたなと直感した。ネジすべてが真鍮でできていて、ツァイス Contax I を思い出させたから。1956年製。メータの銘板でも抵抗器上の刻印でもそう主張していて、疑う余地はない。

裏蓋は鉄板製。サンワ商品はそれの真似っ子か。しかし、こちらは鉄板の表面に皮のような絶縁材が貼ってあって、ショートする心配は無さそう。テスタ自体が重いので、基板の上に載せて使うことはあまりないと思うが、設計者の拘りが感じずにいられない。

裏蓋を固定する真鍮製ビス4本を取り外すと、綺麗な内部があらわになる。ロータリースイッチではあるが、その構造はほかではあまり見ない。接触不良は起きるものか、と設計者の自慢が聞こえてくる。抵抗器が基板の裏に綺麗に円状に並べられていて、美しい。ハンダはすべて金色に塗装されていて、腐食対策は万全。AC整流器が見えない。円状に隠したのかもしれない。

単1電池2本を使う。横に寝かせるのではなく、立たせて使う発想はいまにはない。弱々しいバネではなく、真鍮ネジでがっちり固定させるところも立派。

調べたところ、電流レンジはスペック内に精度が保たれている。巻線抵抗器の長期安定性は素晴らしい。DC電圧レンジは若干低くなっているが、2%以内の誤差。AC電圧レンジは整流器の劣化だと思うが、5%の低下が見られる。抵抗測定ではRx1が不動(抵抗器の焼損が原因かもしれないが、目視では確認できない)、他の3レンジは問題ない。セロΩ調整ボリュームもしっかりしていて、ガリはなさそう。

コストを考えずに力のすべてを絞り出したメーカの姿勢は尊敬に値する。感度こそ米国製Simpson 260に及ばないが、作り自体は負けてはいないと断言する。

前所有者が大事に保管してきたことを、商品をみて感じている。恐らく遺品のようなものだろう。コイン1枚で手にした自分は何としてでも大事に後世に残さないといけない逸品だ。

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