固定させる箇所がなく、しかたなく物干し台をアンテナのベースにしたが、移動できるメリットが出てきた。

また、ループアンテナは本来方向性があり、リモートで回転できるづくりがいい。遊び程度ではなく、台風にも耐えうる回転機構、ローテータ自体の販売価格は数万円と高い。だから、手でベース台を回すやり方は恰好悪いが、いざの時にできるメリットも今回づくりのアンテナにある。

移動してやはりというか、手摺のコンクリートブロックに阻まれ、アンテナの下側パイプが隠されていることが実感した。周りからくる都会ノイズに対し、実質、ループ状になってなければ、ループアンテナの特徴が失われる。

天井までまだ70cm以上あるので、40cm位高くしたいなぁ。週末に遠い大型ホームセンターに行って、長めの32mmパイプを購入して2.2mにカットしてもらうか。あるいは、40cm長のパイプを追加購入して、繋いで高くするか。後者のほうは追加費用が少なく、アンテナを室内に持ち込むときにも有利。

移動してまた台風の恐怖を感じた。物干し台は問題ないが、細い塩化ビニール管は本当に大丈夫か、心配ではある。一度経験してみないと判らないけど。

プリアンプは昨晩組み立てた。問題なく動いているように聴こえた。評価・調整・改造には時間がかかりそう。

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都会でのノイズ対策として、ループアンテナが近年話題になっている。今回作っているループアンテナは、エレメント長が3.8mしかなく、30MHz以下の短中波の波長より短く、微小ループアンテナと呼ばれている。

家庭内から発生するノイズのほとんどは,電界成分が強い電界型のノイズと言われている。微小ループアンテナは、電界成分のノイズをプリアンプによってキャンセルし、受信電波の磁界成分だけを受信機器に送りこむ。

そういう原理的なことから、プリアンプは微小ループアンテナに必須だろう。しかも、電界成分を有効にキャンセルするには、直下型がよしとされている。

では、行ったプリアンプケースの固定化作業をまとめる。

プリアンプはタカチ電機製アルミダイキャストケース(型番 TD7-10-3N)に収納する予定。ケースの外寸法は70x32x100mm、とても頑丈にできている。気密性がよく、Oリング等のパッキング材をいれれば、そのまま防水になるではないか、と思わせるほどだ。

ケースが室外にあるため、防水対策は必須項目。プリアンプの入力はアンテナからのビニール線両端(2本)、出力は室内への同軸ケーブル。

防水対策のために、入出力端子はすべて下向きにつける。しかも、内部に外気が直接触れないコネクタがよい。

そこで、入力コネクタにジョンソンターミナルを使った。ネジ式だし、銅線を直接横に差し込めるだけでなく、バナナプラグも縦に差しこめる。出力コネクタにBNCを使った。TNCがいいと考えていたが、入手困難なため、あきらめた。

防水対策のために、ケース自体をさらに、100円ショップによくある食品保存用タッパーの中にしまうことにした。選んだのはサンコープラスチック社製 P-22型。半分ぐらいの厚さのものが欲しかったが、見つからずだった。半透明のため、内側にアルミホイルを貼る予定。直射日光による劣化を防ぎたい。

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写真のように、クロス固定金具に固定されたT型金具に、タッパーの蓋とアルミケースの蓋を取り付けた。美観のため、アルミケース蓋の中心にしたが、仮設置して、穴の位置を1cmぐらい上にしたほうが良かったと思った。上のクロス固定金具と邪魔したから。

 

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アルミケースをその蓋に取り付けた写真。ケーブルをつないでみた。問題なさそう。アンテナのビニール線を短くしたほうがいいかもしれないが、これからどんどん実験するので、ある程度の長さを残したい。切ったら元に戻せないからね。

 

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タッパーを取り付けたところ。ネジによる固定ではないが、台風等が来ても、蓋からタッパーが外れることはないだろう。アルミホイルを内側に貼ったら、中のアルミケースは見えなくなる。でも下から覗けば、中が見えるようにしたい。

では、今回の材料費。

  クロス固定金具、日本アンテナ製 UB-326-HD ¥198
  T型金具、ユニカナグ UN-26T ¥188
  アルミダイキャストケース、タカチ電機製 TD7-10-3N ¥650
  タッパー、サンコープラスチック製 P-22 ¥105
  5mmステンレスネジ、ワッシャー、ボルト 2組 ¥100
  BNCコネクタ(オスメスペア) ¥200
  ジョンソンターミナル(金メッキ) MB-126G 2つ ¥150 x 2
  50Ω同軸ケーブル 2.5D-2V 10m ¥1200
   計  ¥2941

最後に、仮設置した際の全体写真をのせておく。

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一時期止めた電子工作は3.11がきっかけとなり、再開しかけたところだが、近年の業界の動きに一部新鮮に感じた。

たとえば、電源による発振を避けて、インピーダンスを低減するため、バイパスコンデンサとしてアルミ電解コンデンサが昔一般的に使われていた。周波数特性を要求したり、小型化が必要な時には、代わりにタンタルコンデンサを使う。自分にもそういう常識があった。

ところが、10μ~100μの大容量積層セラミックコンデンサが安価に売り出されている。どれぐらいの実力なのか、確かめるため、取りあえず10μのほうを注文してみた。

同じ公称容量のセラミック、アルミ電解、タンタルを並べてみた。耐圧はそれぞれ25V、16V、35V。タンタルは若干太いが、ほぼ同じサイズ。

では、容量を測ろう。手持ちのデジタルテスタはしょぼ過ぎて、表示は一定しない。しょうがなく、代わりに手作りの容量計を持ち出して使った。1990年10月と製作日が書かれていて、当時の製作レベルを恥ずかしく思いながらも。

驚きの結果が出た。それぞれの容量値は6.6μ、10.0μ、11.7μとなっていて、セラミックは3割も少ないのだ。製造メーカーのいう誤差 +80%、-20% を超えているし。

ただ、周波数特性が良ければ、約7μでも実質影響はないだろう。タンタルは故障時にショートしたり、希少金属のため、見かけることが少なくなった。

これから、バスコンに大容量セラミックを使ってみよう。

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上側の塩ビパイプが昨日の時点でOKだったので、今日は、下側の横パイプに、固定用貫通穴2つと、ビニール線を通す穴を開けた。雨浸水のリスクを考えると、ビニール線を通す穴は下向きだけで良かったが、将来の実験のために、上向きの穴も取りあえず開けておいた。

そして、いよいよビニール線をパイプの中を通す。大がかりの作業をやっているように見えるが、目的はワイヤ(ここでは代わりに柔らかいビニール線)を張るだけ。見た目のために、無駄に時間とお金をかけるアホといわれても反論しない。

最後に組み立てて、4隅角の継手に横方向にだけ接着剤をつける。縦方向から、とくに下の隅角に、に雨水が入る恐れがこれで残るので、防水テープを巻く予定。将来、いろいろと実験することがあり、継手すべてのところを接着剤で固めることはしなくない。

これで、ループアンテナは一通り完成したつもり。ループの長さは 103+85+103+85 = 376cm = 3.8m。本当は4mにするつもりだった。

では、防風、防水、耐久性についての考察。

防風。塩化ビニールは軽いし、貫通した穴によって、上下両側がしっかり固定されていて、台風にも十分に対抗できるだろう。左右両側が継手の接着によって、横に外れることはないだろう。さらに、パイプの中にビニール線が通っているので、万が一外れても、ビニール線が最後の砦になる。

防水。上下2本は傾斜がないので、中に水が溜まる可能性は否定できない。しかし、仮に水がいっぱい溜まっても、それほどの重さにならないし、1か月1回、台を傾かせて溜まり水を流しださせることができる。また、パイプのなかはビニール線1本しかない。浸水したら、ビニール線の周りに水が溜まることによるアンテナの受信性能が多少落ちるかもしれないが、そのほどの心配はいらないだろう。

そして、耐久性。使用予定は10年、最長20年か。防水や装飾だけのものだけど、白キャップは室外での使用は想定されておらず、数年でボロボロになる可能性。ステンレス巻きパイプは、中国からの安い輸入品だろうから、多少の錆びになる可能性がある。物干し台は使用実績のあるもので、数十年でも平気のはず。塩化ビニール管は上下水道管や排水管としてよく室外で利用されていて、10年間なら問題ないだろう。クロス固定金具の錆びは一番の心配。ステンレスや亜鉛メッキ製に交換したいが、地元のお店にそれしか置いてない。塗料による防錆対策を時間をみて調べる。

なお、ここまでの材料費。
 物干し台 ブラベー ¥980
 32mmステンレス巻きパイプ 1.8m(もっと長いのが欲しかったが) ¥1180
 32mmステンレス巻きパイプ 0.9m(0.2mで十分だが) ¥648
 32mm白キャップ 1ペア2個 ¥198 (なくても構わない?)
 13mm塩化ビニールパイプ1m 4本 ¥135 x 4
 13mm塩化ビニール継手 90度エルボ 4つ ¥25 x 4
 クロス固定金具、日本アンテナ製 UB-326-HD 2つ ¥198 x 2
 ビニール線、VSF単芯1.25 5m ¥250
 接着剤 ボンドGPクリア ¥105
 計 ¥4397

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子供時代に憧れたものは、使わなくても大人になったら買うものだ。夢をもう一度、というやつかな。

自分のところにも、テスターは沢山あっても、中国製MF-35型を喜んで購入した。店員は勿論ビックリした。こんなものは個人が買わないだろうという顔をして。価格は455元。1994年末当時のことだった。

記憶は薄れているが、お店では最高級品のはず。革製収納ボックス付き、如何にも精密機器という感じ。でも、年数が経てば、ボックスの取手はボロボロ。

取説の印刷といい、テスターパネルのつくりや品質といい、日本横河電機製3201とは全く比べるものにならないが、測定器なにひとつなくラジオをつくっていた子供時代の憧れとして、墓場までもっていくもののひとつだろう。

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最近すっかり常連客になった100円ショップから、試しに充電器を購入した。100円ショップから中身の見えない商品を買うのにそれなりの覚悟が必要。空っぽのスイッチ付コンセントや、充電できないUSB充電ケーブル等、騙された経験は豊富にあった。結局、整理ボックスや、整理袋、工作素材等、その場で確認できるもの以外の商品に、ダメもとでチャレンジする勇気が要る。

大震災前にも100円充電池や充電器があったが、震災後には当然のように充電池は消えて、充電器だけはまだ大量に残っている。単3電池2本のホルダーだけでも、日本では100円以上するので、最悪ホルダーの代用品に使うという理屈で、自分を納得させて購入に踏み切った。

箱中に日本語説明書が入っていて、びっくりした。また、足を起こせば、単3電池も単4電池も充電できるという仕組みにも感心した。ホルダー部分だけを取り出して商品化すれば、100円商品として十分魅力的。

早速充電池を入れて充電してみた。問題がないようだ。使える商品かな。

調べたら、100円充電器は結構ネット上で話題になっていた。それを改造して、LEDライトにしたり、ケータイへの充電器にしたり、いろいろな人が工夫している。

裏からネジ2本と、シール下の隠しネジ1本を外すと、簡単に分解できる。トランスに整流用ダイオード、抵抗、LEDだけの回路。トランスの2次側は1次側と独立していて、感電の可能性は少ない。充電電流をずっと流しっぱなしというつくり、時間になったら手動で充電池を引きぬかないといけない。

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錆び対策を考えないといけないものの、百円台と安価なクロスマウント(取付金具)をホームセンターのアンテナコーナーに見つけたので、自作したループアンテナの形がやっと決まった。

形的に、円が理想的だが、三角形でも、菱形でも良さげ。問題はどう固定させるかだ。最も軽量で細い13mm塩ビ管だが、台風や強風に飛ばされないように、しっかりした固定が必要だと考えている。

半円状の塩ビ管があれば、上下2点だけの固定で万全。しかし、塩ビ管はまっすぐのものしか見つからなかった。

ちなみに、アンテナの台は、洗濯物干し台を利用したもの。32mmステンレス巻きパイプ2本を差し込むだけの構造。台自体が数十キロととても重く、ホームセンターから持ち帰るのに苦労した。台風でも問題なさそう。

この週末に、アンテナ自体は完成できそう。残りはアクティブアンプの製作か。楽しみだ。

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年数が経つと、やはりいろいろと故障するものだ。自作した電源も、多回転ボリュームが内部的に接触不良を起こし、使いものにならなくなった。

ケースを開けてみたら、改めてアナログ時代のものだなぁと思った。スイッチング回路はなく、正直に重ったいトランスに巨大電解コンデンサ、大型放熱器に取りつけられたトランジスタを使っている。トランスは24V/1A x 2のもので、0~±20V / 1A の連続可変電圧を出している。ー側電圧の値は自動的に+側に追随し(トラッキング型)、多回転ボリュームで電圧値を精密に調整できる。

ICもいくつか、基板に見られる。それらは、シャットダウン電流が6段階選べる設計のためだった。たとえば、100mAに設定したら、それを超えた電流が流れば、直ちに出力をストップして、警告ランプがつく。リセットボタンを押すとまた出力再開となる。ちょっと凝り過ぎた設計だったかもしれない。いまからつくり直すとすれば、ごく単純なものにするだろう。つまり、ICもトランジスタも使わず、三端子レギュレータだけにし、出力電圧のデジタル・アナログ両表示、電流のアナログ表示を行う。

同様の多回転ボリュームがまだ生産しているかどうかは分からないが、安価な他社製品がいいだろう。ボリュームは消耗品なんだからね。

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タカチ電機製アルミダイキャストケースはふつうのアルミケースよりも頑丈だし、傷つきにくく、とても感心している。穴開け作業が大変かな、と思ったら、それほどでもなく、安心した。

電動ドリルも持っているが、取りあえず手作業でやってみた。まず、油性ペンでマークをつけ、1mm程のとても細いハンドドリルで小さな穴(ではなく、ただのくぼみ)をつける。つぎに3mmのチタンコーティングされたゴールドドリルを、小型ハンドルに取り付け、くぼみの位置から穴を開ける。ドリルの回転を速くし、ゆっくり力を掛ければ、あっという間に貫通する。つぎにリーマを使って穴を広げる。力を入れすぎると穴が丸くならなくなるので、どちらかというと、回転のほうに力を入れる。そういう使い方が自分には良いようだ。

穴が大きすぎないように、頻繁に止めて確認することが大事。リーマは効率がいいので、十数分で必要なサイズになるはず。

今回の製作の目的は、アクティブアンテナにケーブル経由で室内から電源を送りこむためなので、電源用、アンテナケーブル接続用、受信機器接続用、3つの穴を開けた。受信機器2台を同時にアンテナに繋げることもありそうなので、BNC2分岐アダプターを用意した。それらのケーブルが互いに邪魔しないように、電源用とアンテナ接続用は同じ側、受信機器接続用は反対側に配置した。

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トランスレス真空管ラジオを扱うのに、感電のことはいつも気になる。小さい頃から、実はまだ一度も感電したことはない。カバーの壊れたコンセントを素手で触ったり、友達に触らせたりして肝試し遊びをしたことはあったが、電気の取り扱いには誰よりも慎重でいたい。

だから、オーディオ製品を分解して、トランスの一次側が電源スイッチを経由せず直接100V電源に繋いでいたことに驚いた。その後にわかったことだが、こういう作りの製品は別に珍しくはない。電源スイッチを信用せず、コンセントから電源プラグを引き抜けば節電になるという「常識」は、確かに一部の電気製品には当てはまる。自分の驚きは勿論節電のためではなく、トランスの故障で漏電なり、感電になるのではないか、そう心配していた。

さて、感電防止のため、絶縁トランスを用意したい。つまり、トランスレスラジオでは、100V電源がそのまま流れてくるのを防ぎたい。ショートの危険性は残るものの、シャーシに触れただけで感電することは避けたい。

手元に同じトランスが2台残っている。1台目の2次側を2台目の2次側と繋げば、理論上絶縁トランスになるが、それらのトランスはオペアンプ関連の何かをつくるために自分が購入したもので、2次側が 18V/0.2A x 2、すなわち電力容量が 7.2VA しかなく、100Vに戻したら、最大電流72mAしか流せない。それではダメだ。

つぎに、海外旅行用のステップダウントランスがあることを思い出した。一次側は110~130V、または220~240Vに対応していて、それぞれ50W、30WまでがOKらしい。1次側と2次側が独立していれば、そのまま絶縁トランスとしても通用するだろう。と思って測ってみたら、単巻のようなつくりで、2次側は独立していない。それもダメ。

ということで、絶縁トランスはまだ用意できていない。あれこれを考えるよりも、100W前後の絶縁トランスを数千円で購入するのが手っ取り早いかな。

感電防止という意味で、絶縁トランスを考えているが、音質改善という観点から、絶縁トランスを必要とするオーディオ愛好家も少なからずいるようだ。トランスは一般的に、電源の高周波成分をシャットアウトするので、確かに音質改善に繋がる面はある。ただ、個人の経験だが、瞬間パワーを考慮して、電力容量の大きい絶縁トランスでないと却って良くない。瞬間パワー数百Wのアンプなら、その倍以上の絶縁トランスが必要だろう。

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