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何年か前に手に入れた455kHz-12kHzコンバータキットは、回路図とともに未使用の状態で出てきた。アイキャスエンタープライズ社が販売したものだが、手持ちのラジオ DEGEN DE1103のLine Outに繋げば使えるかどうか、定かではなかった。

仕方なく、DE1103を分解して、内部を確認することにした。電池室のネジ1本、裏蓋のネジ6本、計7本のネジを取り外して、さらに、ラジオの内部にある、フラットケーブルおよび、4ピンコネクタを引き抜くと、ラジオはフロントとバックの両部分に分けられた。

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基板のシルク印刷は1103-MKIV。内部に改造の痕跡は見られないことから、Line OutはこのままではIF Outとして使えないことが確定。そこで、コンバータキットをDE1103の内部に組み込むことにチャレンジすることにした。

工作しやすくするために、スピーカに半田付けられているリード線2本を取り外した。また、ネット情報によると、DE1103改造版はIF信号をIC TA2057Nから取っているので、TA2057NのデータシートをDLし、ピンアサインを調べることにした。

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東芝製TA2057Nは、ピン21がAM IF in、ピン6がVcc(電源)となっている。ただ、DE1103内部はガラガラのように見えるが、コンバータキットのつくりが雑なので、内蔵できるスペースは見当たらなかった。

仕方なく、キットからセラミック振動子を取り外し、向きを変えたり、キット基板をヤスリで削ったりして数時間の格闘の末、なんとか内蔵できるようになった。

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コンバータ入出力の処理
455kHz IF in ⇒ TA2057N のピン21
Vcc ⇒ TA2057Nのピン6
グラウンド ⇒ シールドケース
12kHz out ⇒ Line Out

Line OutのLchにコンバータの出力を半田付けし、その直前のカップリング電解コンデンサ C301 (10μF/10V) を強引に取り外した。これにより、Line OutはLchが12kHzコンバータ信号、Rchが本来のRch出力に変わった。

これでやっと、DRM受信の準備が整った。

なお、本改造によってメーカーの保証が受けられなくなるし、ラジオを壊す可能性があるので、自己責任でやってください。

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DRM (Digital Radio Mondiale)、短波によるデジタル放送のこと。日本ではまだDRM放送は行われていないが、ヨーロッパを中心に大人気のようだ。

アンテナを建てたことで受信状況がだいぶよくなり、DRM受信をやってみようと思ったわけだ。実は昔、関心があって試したことがあったが、いろんな原因で途中放棄した。その時に購入した455kHz-12kHzコンバータキットが整理して出てきたので、DRMのことを思い出した。

キットの購入先はアイキャスエンタープライズという会社。おもちゃのようなもの。100円ショップにあるようなタッパーに、東芝製IC TA7358とセラミック振動子にプラス、米粒のようなコンデンサ4つでできたもの。キットはラジオ DEGEN DE1103と一緒に購入したので、DE1103をそのままDRM受信に使えると思うだが、記憶が薄れて確信がない。

ヨーロッパにはDRM受信専用ラジオもあるようだが、日本では、中間周波数455kHzの信号を取り出し、音声帯域 12kHzに変換し、PCのサウンド入力に接続してPC上のソフトを使って復調し、PCのスピーカーでDRM放送を聴くのが一般的だ。だから、上記のコンバータキットが必要だった。

ということで、DRM放送を聴くのに必要なものをまとめる。
  中間周波数信号を取り出せる短波ラジオ
  455kHz-12kHz コンバータ
  PC用ソフト Dream
  PC

入手困難なものはコンバータぐらいかもしれない。

DRM放送のスケージュール等は以下のサイトにある。
  http://www.drm-dx.de/

距離的に近いのは ニュージランド国際放送。環境によってはヨーロッパの放送局を受信することが可能。

時間をみて再チャレンジしよう。うまくいけば、恐らくキットのつくり直しが必要。ラジオに内蔵させるか、金属ケースに入れるべきだろう。

なお、コンバータのメリットとして、ほかにも、受信帯域を狭くしたり、SSB受信することも、PC上のソフトですべて可能となる。つまり、DRM受信用としてだけでなく、ふつうのラジオ放送を聴くにも、PCが大活躍できそう。

身近なパソコンを利用して計測する方法はだいぶ増えた。試しに、スペクトラムアナライザに変身する魔法を実演した。

サンプリング周波数の高いサウンドボードが必要だが、取りあえずPC内蔵のサウンド機能でGo。

WaveSpectraというフリーソフトをDLしてインストール。

入力に自作品のファンクションジェネレータ (FG)を活用。FGの出力をPCのサウンド入力に繋ぎ、FGの周波数を1kHzに、出力レベルを5Vppにして、ソフトWaveSpectraを実行。

WaveSpectraの設定画面で入力をFGに繋いでいるサウンド入力に変えたら、波形が一瞬にして表れた。しかも、リアルタイムに時々刻々と波形がそれらしき動く。発振周波数1kHzの倍数に当たる高調波が数多く並んでいる。サイン波、三角波、方形波、それぞれに切り替えて、高調波の形が違うことに気付くだろう。

サイン波に比べ、三角波や方形波に奇数次高調波が突出している。 奇数次高調波がノイズを出す原因と言われている。ローパス(LP)フィルタで高調波を綺麗に除去すれば、綺麗なサイン波になる。

また、サイン波の歪み率は約1%のようで、アンプの歪み率を測る発振器としては自作のFGは使えない。

オーディオ(20~20kHz)領域なら、WaveSpectraは結構使えそう。高価なスペクトラムアナライザやひずみ計がなくても、オーディオ機器をそれなりの精度で測定できるその力はやはり凄い。小型ノートPCを測定専用機として利用しよう。

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チューナーのパネルにある、メータランプがつかない。開けて調べたら、交流12vがちゃんとかかっているが、ナツメ球内のフィラメントが断線しているようだ。

ナツメ球にSTANLEY 158との刻印がある。前者はスタンレー電気のことで、後者はネットによると 12v 3.4w のことらしい。12v用のランプは自動車用としていまでも販売されているが、手持ちのLEDで代用することにした。

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LEDは逆電圧に弱いので、2つを逆向きに並列接続した。それで交互に点灯することになるが、50Hzの交流では両方とも常時点灯のように見える。電流は最大明るさを出すなら20mAがいいが、雰囲気のためのメータランプには10mAでも良さげ。ということで、電流制限抵抗を1KΩにした。

半田づけし、元通りに組みなおして終わり。LED光は周りへの拡散が少ないので、メータ両側の照明はナツメ球よりも暗いが、気になることはないだろう。

3.4wだと電流280mAも流れるので、二つで電源トランスが多少熱くなっていたが、LEDに取り換えられたら計20mAしか流れなくなり、電源トランスに優しいし、節電、長寿命という特徴はいうまでもない。

シグナルの強さは最近のチューナーでは、LEDや液晶表示になっているものがほとんど。でもやはりアナログパネルでないと時々刻々の電波状況は正確に伝わってこない。だから、アナログ式のそのメータがあるだけで嬉しい。

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熱をいれ過ぎたか、とうとう長年の夢であった作業台を購入した。でも、さすがに自室では使えず、晴れた日にベランダで使うことになりそう。

追い出されてベランダでタバコを吸うお父さん達の心境がよくわかる。

金属シャーシの加工に、ボール盤がないと話にならないな。でも、さすがに旋盤までは行かないと思う。限られた人生のなか、好きなことをやっていいとも思うし、安く買えるならばね。ネットでは6万円台のものもあったが。

それよりも、作業室がほしい。

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小さい頃、電子回路を見て何かを組み立てることはできたが、アースのことを結構気にしていた。あのマークが接地の意味なのに、周りのラジオや家電はどうなっているの、と。

アースをうまく利用した例は昔の中国農村でみかけた。有線放送は各家まで線1本しかこない。それをスピーカにつなぎ、もう片方を地面に刺して、ちゃんと放送が聴こえる。節約のために、電線についても同様に1本だけ配線したひともいたが、感電死になったひとも多かった。

しかし、現在アースのことを気にするひとは少ない。洗濯機とかの家電にはアースに繋げとの指示が取説に書かれているが、忠実にやっているひとはすくない。アースにつけなくても、高電圧ではなく、各家庭の100v交流での感電死を日本で聞いたことがない。100vでは死なないのが真実かもしれない。

ところが、アースを神経質程に気にするひとはアマチュア無線やオーディオ愛好家に結構いる。ノイズから逃れ、あるいは遠い局と交信するには、あらゆる可能性を追求するためだ。

自分の住んでいる家にアース端子は設置されているが、面倒なところにある。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、およびエアコンのコンセントにだけついている。

ということで、エアコン用コンセントのアース端子を利用できないか、考えている。コンセント自体はほぼ天井にあるが、近くにアンテナ同軸ケーブルが通っているので、同軸ケーブルの外側をアース端子に繋げてみたい。

アースのことを書いたら気になったので、周りの家電製品にアース端子があるかどうかを確認してみた。洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、エアコン以外はついていないようだ。テレビにも確認できていない。テレビの入出力端子の外側が内部的にグラウンドになっていればそこをアースにできるが。

そういえば、台湾やアメリカ製品に三端子プラグが多いね(内の一つはアース用)。日本では基本的にプラグの足は2本しかない。しかも、コスト削減のためにプラスチック製品が増え、金属シャーシをアースにすることもできなくなっている。

ここでアースのことを考えているのは、感電のことだけではなく、電磁波ノイズのことを心配しているし、電位的に浮いている自体もよくない。

<追加>
 早速作業した。エアコン配管のカバーを一部外し、アースにつける線を中に通す。アンテナ同軸ケーブルの一部を切腹し、強引にアース線とハンダ付けした。そして、T型となった接線に絶縁テープを巻き、アース端子にアース線をつけて終わり。

まだ1日だけの確認だが、昼間でも、ノイズに影響されずに、31m, 25mバンドまでが安定的に聴けるようになり。接地効果はやはり無視できない。

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整理したらセラミック発振子 TDK製 FCR455K が出てきた。黒の外観で足2本、現製品の黄色外観と異なる。調整や測定に利用できそうなので、ネットを参考に発振回路をつくってみた。

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ツインT回路による 1kHz の発振を、セラミック発振子を利用した回路にのせて、AM変調もどきにした。セラミック発振子につなぐコンデンサの値を調整することで、正確に455kHz に追い込むこともできるらしいが、手持ち分だけの実験なので、若干のすれが出て、発振周波数は 452.9 kHz になっている。

波形はAM変調が原因かもしれないが、それほどきれいではない。なお、電源電圧を2.5v 当たりまで下げても発振は継続していることを確認した。

TECSUN PL-660のようなLWが直接聴けるラジオであれば、455辺りにチューニングして、本実験回路に30cm以内に近づき、1kHzの発振音を聴くことができる。ふつうのAMラジオなら、倍の周波数 910kHz 辺りにチューニングしても聴ける。

以下はツインT回路部分の波形。周波数は約 1.0kHz。

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以下はアンテナ(数cmのメッキ線)からの出力波形。

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折角なので、発振回路をプラケースにいれることにした。微弱電波を出す目的で、あえて金属ケースは使わなかった。同様なケースを利用したものが2つ目になり、自分にとって定番プラケースになりそう。ちなみに、100円ショップから買ったものと思っていたが、実はそうではなく、地元のホームセンターで販売してたもの。100円台だが、耐久性抜群。Ring Starシリーズの1つ、PC-140という型番。ほかに大きめのPC-160や、PC-210というのもあるらしい。高耐衝撃性コーポリマー樹脂を使用し、工具箱屋さんが考えたパーツケースだそうだ。

また、屋外などで使えるように、006型電池対応にした。電源電圧が6vから9vに変わり、バイアス抵抗を調整しておかないといけない。

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格闘数時間、抵抗やIC以外の部品ほとんどを基板から取り外した。滅多に使わない吸引器や吸引線を総動員。セラミックコンデンサはリード線が細いので、半田こてで両端を交互に半田を融かすと簡単に落ちてくる。大型ケミコンや足の多いスイッチは大変だった。とくにスイッチは吸引線で半田をすべて吸い取らないと全然動かない。電子工作は楽しいけど、部品取りはやりたくない。

主な取り外した部品
   昇圧トランス。規格不明。
   高圧セラミックコンデンサ 220p 1kV
   電解コンデンサ 420μ 350SV
   コンデンサ 3μ 230V ?
   コンデンサ 0.22μ 250V
   トランジスタ 6個
   ダイオード 6個
   その他コンデンサ 17個

高圧部品をゲットするために、フラッシュを分解したが、昇圧トランスは規格不明、高圧セラミックコンデンサは秋月キットの470pに比べて容量が半分以下。ダイオードの1つは1N4006、最大逆電圧800V、もうひとつは不明。

そういうことで、高圧部品として使えるかどうか、さらに調べる必要がある。

ただ、個人的に、電解コンデンサ、スライドスイッチ、耐圧400Vのフィルムコンデンサ3つ等、それぐらいだけでも嬉しかった。

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整理下手の自分は、電源ケーブルにネームラベルをつけたほうがいいことに気付いた。いままでは、電源ケーブルをすべてコンセントに差し込み、機器についているスイッチでon/offしていた。

しかし、最近になると、節電の呼びかけもあり、コンセントの数は基本的に足りなくなったので、電源ケーブルを差し替えたりしないといけないくなった。

となると、どのケーブルと差し替えればいいのか、いつも混乱していた。

3.5インチFD用のラベルが沢山余っているので、それを利用することにした。1/3に切って、電源ケーブルに巻き付け、マーカーペンで機器の名称を記入する。それでやっとすっきりした。

食パンとかの袋についているプラスチック製で、袋口を閉じるプレートを電源ケーブルに差し込み、プレートに機器名を記入するアイデアもネットに紹介されている。

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高圧部品を富士フィルムの「うつるんです」から取り出す方法がネット上に結構みられるので、手持ちのフラッシュ(ストロボ)を分解した。

デジカメ時代になって、フラッシュ内蔵の機種がほとんど。外付けの単独フラッシュがゴミ処分になり、ジャンク品としてリサイクルショップに多く置かれている。金属カメラのフラッシュ機能をテストするために、まだ2台は手元に残っているが、小さい方の SUNPAK auto 20SR が犠牲になってもらった。

裏面のシールを剥がし、隠れネジ1本を外すと、簡単に分解できた。

中身が結構充実していて、びっくりした。自分の欲しい高圧部品は勿論のこと、それ以外にも欲しいものが多く発見した。

大型ケミコン 420μF/350sv。svはサージ電圧のこと、定格電圧はそれより多少低くなるが、真空管ラジオにも使えそう。2回路4接点スライドスイッチ。トランジスタ5つ等々。

フラッシュのジャンク品を見かけたら、これから手を出すかもね。そう書いたら、ブラウン管テレビにも高圧部品が沢山あるはずだと気付いた。

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