結局ライブTV映像信号はアナログビデオデッキから取り出した。昔に録画したビデオを観るために、アナログビデオデッキは捨てられずに残っている。アンテナに繋ぎ、映像出力をテレビに入れ、NHK総合番組であることを確認。そして今まで通り、電源を入れ、2時間ウォーミングアップ後に、周波数カウンターを3.5795454MHzにまず調整した。終わったら、IC-R75のPLLブロックの60MHz出力を周波数カウンターの32分周器に繋ぎ、1.8750000MHzに調整した。さらに、同じ作業を3回ほど繰り返した。

7月に、アナログ放送が終わるまえに、再確認をするかもしれない。

周波数を精確に調整する目的は、直接的には相手の電波周波数を正確に知りたいこと、間接的には個人の力でどこまで周波数の精度が追求できるかチャレンジしたいことだ。いまのやり方では、8桁フル表示の周波数カウンターを持っているなら、60MHzのHz単位の調整ができる。つまり、1/60MHz = 0.017ppm に相当する。ちなみに、日本自慢の年差時計(年間誤差は5秒以内のクォーツ時計)は 5/(365x24x3600) = 5/31536000 = 0.16ppm の精度と安定度を持っている。

高安定度発振水晶ユニットCR-282は単体安定度が0.05ppm、装着によってIC-R75全体の周波数安定度は0.5ppmになるので、0.017ppmの精度はあまり意味がない。

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似たようなキットを昔でも作っていたが、その時はオーディオ用と割り切って、上限を100kHzにしちゃった。今回はサイン波が多少崩れても構わないが、目いっぱいの20MHzまで頑張ってもらいたい。ただ、レンジの切り替えはコンデンサの切り替えによるので、リード線が長いと、浮遊容量が増え、上限の20MHzは相当厳しい。多くのひとが実践したように、コンデンサを切り替えせず、可変抵抗のみで周波数を変える、といったアプローチが現実的かもしれない。

キットの機能から多くを省いた。①波形をサイン波に固定、②デューティ比を50%に固定、③PLL化しない。ということで、多くのパーツは残った。また、ICソケットは使わず、電解コンデンサは積層セラミックに取り換えた。ゼロオームの抵抗は意味なしと考えていたが、部品面のパターンとショートすることを防ぐための工夫だったね。

最終的に、このキットはラジオオシレータとして働かせたいし、他の使い方も考えている。折角のプリント基板は半分しか使ってないので、もう1セットを購入するなら、ICだけにする。自分にはユニバーサル基板で十分。

手持ち最小容量の4pで実験したところ、なんとか19MHz近辺で発振するようになった。でも安定度は悪かった。金属ケースにいれていないことも影響しているけど。上限を10MHz辺りにして安定度を測るほうがいいかも。

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モノラルアンプ用IC HT82V739が届いたので、ラジオを改造した。トランジスタの代わりにこのICを使うことにし、バッテリーも対応して3Vに改造した。

スピーカは3.5mmプラグを挿すように聴く。イヤホンで聴きたい時に、スピーカの代わりにイヤホンを挿せばOK。無音時の全電流は約3mAに増え、音声が流れば電流も大幅にアップする。省エネなら、イヤホンで我慢するしかない。

音質は大きく改善されている。最後の問題として、感度が中波の低周波数域(NHK第1放送の594kHz等)では高く、高周波数域(ローカル栃木放送の1530kHz)では低く、音量ボリュームで調整して聴いている。それは増幅回路の問題というよりも、同調回路が原因だろう。とくにバーアンテナを疑っている。

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時間がなかったので、32分周への改造と、カウンターの再調整だけをやった。安定度にまだ問題が残っているが、数時間十分温まってから調整して、すぐに較正に入る。そんな操作を数回やれば、Hz単位の調整はできるかな。

さて、60MHzが32分周したら、観察される誤差も1/32になってしまう。8桁表示の下桁(0.1Hzに相当する)が合っているようにみえても、その32倍の3Hzの誤差がありうる。

したがって、調整のやり方はコイルのコアを回すことだが、+1カウントになる角度と、-1カウントになる角度を覚え、その中間位置がもっとも精確と推測するしかない。

コイルの回転角度が十分に大きければ、1Hz以内の誤差に追い込むことが可能かもしれないが、検証する手段はない。

ネットに短波標準周波数による調整方法の紹介があったが、試してみたところ、わずか数Hzのズレだが、5MHzが下に、15MHzが上にシフトしているように見えた。また、PLLのせいか、1Hz単位の調整しかできないように感じた。この調整法は、短波標準周波数の精度(電波の伝搬によるゆらぎも含め)、PCの周波数精度(PC内蔵の水晶)に左右されるだろう。

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オートノッチフィルタ(ANF)とノイズリダクション(NR)機能が使えるとの誘惑に負けて、DSPユニットが届いた。

取説に従って装着したが、フィルタよりはやりにくい。

①ネジ8本を外し、上カバーを外す。
②底にあるネジ2本を外し、下カバーを外す。そこはからっぽの状態、ヘソクリとかいろいろ入れられそう。
③底カバーのあった裏側から、ネジ2本を外し、装着ホルダを外す。
④基板にあった4ピンコネクタを外し、DSPユニットに挿し込み、DSPユニットにあった4ピンコネクタを基板の元位置に挿し込む。最後までしっかりと挿し込もう。これで、フィルタとして機能するわけだ。
⑤付属のフラットケーブルでDSPユニットと基板とをつなぐ。今回の作業のなかでもっとも緊張する一幕。向きが逆にならないよう、しかもまっすぐ挿すように気をつけよう。きちんと挿したら抜けたりはしない。
⑥付属のマジックテープでDSPユニットを貼りつける。装着ホルダがうまく固定できるかどうかを確認しておいてから貼り付けよう。
⑦ネジ2本で装着ホルダを元位置に戻す。
⑧最後に下カバー、上カバーを戻す。

付属のソフトケースはIC-R75では要らない。元箱と一緒に保管しておこう。

取説に従い、ANFとNR機能が使えることを確認して終了。

音声合成ユニットに興味がないので、残りの楽しみは9MHz帯のフィルタのみか。

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アナログテレビがあったので、自前の周波数カウンターは簡単に較正できるだろうと思ったら、甘かった。

内部には水晶発振子が見当たらない。それに、赤色トリマを僅かでも回転させたら数十Hzが簡単に動いてしまう。

焦って当時の製作マニュアルを取り出してみたら、水晶発振子は安定化のため、ICの下に潜らせろとの指示があった。ICの熱源を恒温槽として利用したわけだ。ということで水晶は問題なさそう。

経年劣化による影響が考えられるので、トリマを取り替える上、他のコンデンサを並行または直列に追加して、安定的にHz単位の調整ができないと先へは進めない。

較正済みのカウンターを借りてくるのが一番楽かもしれないが、もうすこし頑張ってみたい。アナログテレビには1ヶ月ちょっとの余命しかなく、お別れ記念としてテレビも高精度周波数発生器も活躍してもらいたいからね。

それと、60MHzの分周には、カウンターに内蔵された1GHzプリスケラを利用することにした。そこにMB504Lが使われているが、3番ピンSWも6番ピンMCも2番ピンVccに繋げば、1/32分周は簡単に得られそう。60MHzの1/32=1.875MHzを8桁フル表示にすれば、Hz単位の較正はなんとかなりそう。LSI ICM7216もMB504Lもディスコンになっているので、壊さないように丁寧に扱おう。

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60MHzの16分周器をつくりたいので、手持ちのICに該当品があるかどうかを調べているうちに、もう一台のフル8桁表示周波数カウンターが出てきた。1990年末頃の製作品、秋月のキットをそのまま組み立てたようだ。それでもACアダプターではなくトランスによる定電圧電源を使った。入力は2チャネル、Achの10MHz+250MHz+2.4GHz、Bchの2MHz。周波数や周期以外に、周波数比、オシレータ、時間幅、計数等が測定できる多機能だ。

周波数比が分かれば、分周器をつくらなくてもいいか、と一瞬思ったが、Bchが2MHzまでにしか対応してないので、今回の60MHz較正に使えなさそう。

壊すのがもったいないので、そのまま保存しておこう。

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スピーカ付きアンプの製作とDRMの内蔵化以来、PL-660の出番がほとんどなくなった。DE1103にLine Out端子がついているので、スピーカ付きアンプに繋げば、とてもいい音に変わった。DE1103にあった悪評のボリューム操作も要らなくなり、一気に優等生に変身したわけ。

電波の可視化ツールとしてDE1103の使い道を考えている。DRM内蔵のDE1103+サウンドユニット+ノートPCできちんと電波の状態を確認できれば、IC-R75をより使いやすくできるし、IC-R75の良いところや欠点が分かるかも。

ノートPCは専用化しないといけない。無線利用は勿論厳禁。できれば、金属ケースにしまいたい。そういう計測器的なノートPCって売ってないものかな。

IC-R75にオプションとして、取り付けられるフィルタは9MHz帯と455kHz帯のそれぞれ1つ。今回は455kHz帯対応のSSBワイドフィルタ(3.3kHz/-6dB)FL-257を選んだ。

取り付け作業は誰にでもできる。
 ①ネジ8本を外し、リグの上カバーを外す。
 ②フィルタの固定用足についているナットやフィッシャ、計6個をすべて外す。
 ③向きを確認し、足を基板に合わせて、上から押しこむ。うまく嵌め込んだら、きちんと納まる。
 ④上カバーを戻す。

後は取説をみて、リグにフィルタを登録すればOK。

また変更があるかもしれないが、取り敢えず、AMについては以下のような設定をした。
  Normal 9MHzでは標準装備の2.4kHz、455kHzでは3.3kHz(FL-257)
  Narrow 9MHz-標準装備の2.4kHz、455kHz-標準装備の2.4kHz
  Wide 9MHz-15kHz、455kHz-標準装備の6kHz

外したナット等をきちんと元箱にしまおう。フィルタ自体は他のリグにも使えるし、いつか必要になるかもしれない。

9MHz帯のフィルタはまだ決まらないが、CW用FL-232にするかな。しばらく使ってみてから決めたい。

また、リグ改造情報はネットに沢山あるが、見ないことにする。完璧な商品はないし、欠点があるこそ、つぎの何かを買う理由にできるから。

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テレビがデジタル放送に変わり、著作権保護のために、大変複雑なことをやっているようだ。

テレビに外部録画出力端子がついているので、どうなっているのかな、と取説をみながら調べたが、やはりTV映像は出力されない。

再生時出力はUSB/LAN HDDおよびi.Link機器での再生時にしか出力されない。また、録画時出力は一々出力先機器を調べるので、測定器の場合には録画エラーとなってしまう。

ただ、アナログテレビがまだあることを思い出した。明日に較正してくる。さらに、CR-282の較正に必要な60MHzを1/16(16分周)の3.75MHzに落とし、それを8桁フル表示の3.7500000 にすることができれば、1Hz単位の精度で調整可能になる。

うん、やれば何とかなりそう。

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