DC 5V/500mAを得るためのトランスが入っているのではないか、そう思いながら手元にあったACアダプタ Sony ブランド(実際はMITSUMI社 中国製)AC-64NA、入力 AC 100V 8VA、出力 DC 6V / 400mA、センタープラス、を分解した。

Sony AC アダプタ AC-64NA

ネジ止めではないので破壊的に解体したら、トランス、最小限の整流回路が出てきた。全波整流のようで、2次巻線が2組となっている。2次側のAC出力は無負荷で測ったところ、ほぼ同じく6.58V。DC出力は無負荷で8.15V。負荷がかかると6Vに低下するかもしれないが、定電圧回路が入っていないことは確か。

欲しがっているトランス。使えそう。
貧弱な2次側
平滑用電解は容量が大きいが、耐圧がぎりぎり
基板の裏
トランスの2次側AC
テストリードを削ったので、片手で測定できた
DC出力。無負荷時は定格6Vより高い

また、ヒューズがなく、平滑用電解コンデンサはRubycon 4700μF/10V/85℃と、容量は十分大きいが、耐圧は本当にぎりぎり(6.58*1.414=9.3V)。基板に描いてあるコンデンサ2つ、抵抗1つはコスト削減のためか、実装されていない。こんなアダプターをコンセントに挿したまま、24時間通電する状態においても安全だと言い張ることは自分には無理だ。

予定としては2次側を1組にし、ブリッジ整流して定電圧5V出力のため、最低8V以上を確保する。

ケースを分解して中身を確認したので、今度は動作確認を行う。

システムはバージョン3.3。うるさいので、ブザーをオフ
最高周波数は60MHzだが、FM放送までは行っていない

通電したら、問題なく動いた。最高周波数は60MHz、分解能は1μHz。内蔵基準周波数が数十Hzずれている。正弦波の最大振幅は5V(マニュアルでは、周波数によっては最大振幅が違うとの記述あり)、BNC接続のインピーダンス50Ωでは、約半分の2.5Vになる。最大オフセットは20MHz以上では±2.5V、20MHz以下では±10V。

周波数60MHzの正弦波。最大振幅は2.7Vとの表示
オフセットを最大の2.5Vにシフトすると、正弦波のひずみが肉眼でもわかる
周波数10MHzの方形波。まだなんとか使えそう
しかし、周波数20MHzの方形波はだいぶなまってしまう

上記の波形でわかるように、オフセットをかけたり、方形波で使うと、最高実用周波数はだいふ制限される。

つぎにAM変調の波形をみてみる。10MHzの正弦波に1kHzの正弦波をAM変調する。

10MHz正弦波のCH1に、1KHz正弦波のCH2でAM変調
AM変調らしい波形

細かい確認はまだまだこれから使いながらすることになるが、動作確認はこれで一応終了。動作に問題がないようだ。

つぎに、PCからの制御ができるかどうか、自分にとって最も大事な動作確認をしたい。

商品についてきたミニCDが読み込み途中でエラーが発生したので、代わりに公式サイトから資料やソフトをダウンロードしてきた。ダウンロードできたのは CmsEasy_file_169.rar (サイズ 24.3MB)という圧縮ファイル。アンチウィルスソフトでスキャンし、問題なければ解凍する。

解凍したフォルダにあったUSBドライバ CH-340 Driver.rarをさらに解凍し、中国語入りのフォルダ名を英語のみに修正し、OSバージョンに合わせ(自分はWindows 10 64bit)、CH-340 Driver 32 bits.exe か、CH340_341for X64.EXE を実行する。

うまくドライバのインストールができたら、つぎはPCソフト FY6600 PC Software V5.5.rar の解凍、インストールということになる。

自分の環境では、「Component ‘richtx32.ocx’ or one of its dependencies not correctly registerred: a file is missing or invalid」というエラーメッセージがインストール途中で表示されてしまった。

ネットにある情報に従い、richtx32.ocxを勇気をもってダウンロードし、richtx32.ocxというファイルを C:\Windows\SysWOW64にコピーする。さらに、管理者としてコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行する。
regsvr32 C:\Windows\SysWOW64\richtx32.ocx

(2018.12.4訂正)
Vector社から VB 6.0J(SP6)ランタイムファイル群と10個のActiveX をダウンロードしてインストールすれば、上記の細かい操作をせず多くのVisual Basic実行用ファイルがインストールされるようだ。

やっと、これでインストールがうまくいったようだ。PCソフトのバージョンは5.5のようだが、最新版は6.0と説明されている。しかし、Updateはうまくいかない。

PCソフトの画面

パラメータの設定は一画面でできるので、フロント操作よりは断然使いやすくなった。

中国独身の日(11.11)という祭りに釣られて購入した商品の第4弾が1週間まえに届いていたが、PCソフトのインストールがうまくいかずそのままにしておいた。

商品自体は大変有名なで、2チャネルファンクション/任意波形信号発生器 FeelTech社 FY6600-60M。製造元が中国河南省鄭州市・鄭州飛逸科技会社。公式サイト www.feeltech.net

FeelTech FY6600-60Mのフロント
リア。USB制御ができるのもすごい!

発生する最大周波数範囲は正弦波0〜60MHz、方形波0〜25MHz、その他は0〜10か20MHz、周波数分解能は1μHz。AM、FM、PM等変調可能。おまけとして100MHzまでの周波数カウンター機能もついている。また、USB接続でPCから制御可能。送料込購入価格は80ドル。

スペック通りの性能であれば、ラジオやアマチュア無線の製作に大変有用。昔欲しくても高い価格で諦めた信号発生器が僅か1万円で手にできることは、まさに夢のようだ。

激安ということか、プラスチックケースはいただけない。60MHzの高周波を考えれば素人でも電磁シールドのためにメタルケースが必須だと感じるのに。また、ケースは加工精度が悪く、精密機器というよりもおもちゃ箱のようだ。

プラスチックケースの加工精度が悪すぎ。

底にある4本のタッピンねじを取り外すと、ケースが開けられる。ただ、材質はプラスチックだし、内部で何箇所が引っかかるように作られているので、分解時に無理しないことが大事。分解して気づいたこととして、ネジが僅かに曲がっている。輸送途中、ぶつけられてケースが多少変形していたのかもしれない。加工精度が悪いと決めつけていたが。

ガラガラの内部

内部は主にメイン基板と電源基板だけの構成。電源部分をACアダプターにしておけば、1/4の大きさにすぐにでもできそう。電源基板からは±12Vと+5Vが出力されている。電源基板の設計日は2018.8.1と新しく、改良版だったのかもしれない。

フロントの裏側
リアの裏側。強度が足りず、ACメガネケーブルを取り付ける際に不安
メイン基板。目立つのはDDSデバイス。なお、電解コンデンサは見当たらない
電源基板。設計が新しく、外注品かも

リア板は薄いプラスチック。強度が足りず、ACケーブルを強く押し込まないように気をつけたい。

電源基板のコネクタ脇に、各ピンの電圧が明示されている

ケーブルが邪魔でわかりにくくなっているが、電源基板からの6ピンケーブルコネクタの脇に、各ピンの電圧が記入されている。左から、+5V(実測4.975V)、+5V(4.975V)、GND、GND、+12V(12.64V)、-12V(-12.76)。デジタルマルチメータのACモードでリップル電圧を測ったところ、+5Vも±12Vもいずれも約2.2mVに落ち着いている。メイン基板が必要とする最大出力電流は実測していないが、ネット情報では、±12Vでは0.2A、5Vでは0.5Aがあれば十分だという。

電源基板の構成からして、スイッチング電源であることは間違いなし。シリーズ方式(ドロッパ方式)に改造すれば、トランスの重さで使いやすくなるし(理由説明:本DDS本体は軽すぎる。フロントのボタンを押すだけで本体が後退するので、手で本体を押しながら操作してしまう。違う意味での使いづらい機器だ。取りあえずの改善策としては重いものを本体の上に乗せ、例えば、他の測定器を上に乗っける等の対策を取るといいだろう)、ノイズにも多少有利かもしれない。

動作確認等、書きたいことがまだまだありそう。本記事は一応ここまでにする。

USB通信モジュールまたはBluetoothモジュールをメイン基板と連結するケーブルが1本しかなく、USB通信モジュールが使えるようにしていたが、いじることが好きなので、放棄しておいたBluetoothモジュールのほうで実験してみた。

ケース内にBluetoothモジュールを組み込みための指定位置がないが、Youtube上の映像を参考に、LCDモニタの裏フタにBluetoothモジュールを取りつけることにした。モジュール自体は数gと軽く、重さで裏フタが外れることはなさそう。

LCDモニタの裏フタにBluetoothモジュールを取り付ける。潰れたM3×8mmネジの再利用、見栄えはよくないが。
ネジで固定

USB通信モジュール(基板)へのケーブルを外し、上記のBluetoothモジュールにつけ直す。

ケーブルをUSB通信モジュールから外す
Bluetoothモジュールの取り付けが完了

Bluetoothモジュールがメタルケースに内蔵された形で、アンテナの性能を心配しだが、2m離れたPCからは通信不良という問題は起きていない。

BluetoothのペアリングではRuiDengDPSとして認識し、番号1234を入力すれば登録完了。

RuiDengDPSとして認識される。

また、自分のPC環境ではCOMポート8が使われる(調べ方について補足説明する。自分のPCは日本語Windows10 64bit。「Bluetoothとその他のデバイス」という設定画面において、右側の「関連設定」のところの「その他の Bluetooth オプション」を選び、さらに、「COM ポート」というタブを選ぶ)。ちなみに、OWON BDM1518180はデジタルマルチメータ OWON B35用。

COMポートで対応する

PCソフトのポート番号を上記のCOM8に切り替えれば、いままでのUSBと同様な操作ができるようになる。Bluetooth無線が便利と思うなら、こちらのほうがいいだろう。Androidに対応するアプリも確かに提供されている。ただ、自分としてはやはりUSBのほうが安心する。

PCソフトからの制御

BluetoothとUSBが同時に使えることができれば理想だが。

これでスイッチング電源DSP5015キットの組立はすべて完了。いい時代になったな。

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、関連記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット
スイッチング電源 DSP5015 用ケース
スイッチン電源 DSP5015の仮組立
スイッチング電源 DSP5015キットの組立
Lixada 48V/8.3A直流安定化電源
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように(本記事)

AliExpressでの購入商品第3弾が到着。送料込5ドル以下で販売されているのをみて、どういう精度のものかを確かめたくなったので。

AD584L を搭載した本基板では、外部DC電源 12~30Vを与えると、精密電圧 2.5V、5V、7.5V、10Vは出力として得られる。出力電圧は精度が高いので、基準電圧や電圧リファレンスと呼ばれる。

AD584L搭載の精密電圧リファレンス
基板の裏側
基板の回路図

精度は製造メーカーであるアナログ・デバイセズ社が公表したデータシートによると次のようになっている。

データシートの一部(クリックすると拡大される)

手持ちのデジタルマルチメータ(以下DMM)のDC電圧の精度を実際に確認した。室温は約20℃。基板に15Vの外部DC電圧を与え、約1時間予熱しておいた。

参考となる基準DMMはFluke 8864A と Agilent U3402Aの2台。新品購入したものの、購入後一度も校正していない。それでもほかに信頼できるものはなく、これらのブランドを信用して基準にすることにした。

出力10Vに対する評価

測定値は一番下の表に書かれているが、Fluke 8846Aの測定値を基準とすると、AD584Lの出力電圧の誤差はそれぞれ、2.5Vでは-0.026%、5Vでは-0.012%、7.5Vでは-0.040%、10Vでは-0.038%となっている。最大誤差が0.040%ということで、電圧リファレンスとしては合格レベルといっていいだろう。

さて、手持ちのハンディタイプDMM5台についてその精度を評価してみよう。購入時期の順で左からSanwa PC500a、Fluke 87V、Owon B35、Sanwa PC20、Peak Meter PM8236。いずれも新品購入したものだが、校正はしていない。なお、右の3台は今年9月以降、PCで測定データを得るための購入だった。

ハンディタイプDMMの精度確認
2.5Vに対する各DMMの表示

精密電圧に対する各DMMの表示値は下表のとおり。繰り返しになるが、Fluke 8846Aを基準にしてもAgilentを基準にしても、精密電圧 2.5V、5V、7.5V、10Vは精度がいずれもスペック内に収まっている。

各DMMの表示値

結果的に、ハンディタイプDMMは精度の高い順として Fluke 87V > Sanwa PC500a > PM8236 > Owon B35 >> Sanwa PC20。なお自分の購入価格は安い順で PM8236 < Owon B35 < Sanwa PC20 < Sanwa PC500a << Fluke 87V。

ここでのテスト結果でも、パフォーマンスでは Peak Meter PM8236をおすすめ。最も駄目なのはSanwa PC20。しかもそれは日本製だそうだ。日本製だから安心だという神話を信じるよりも、ケースバイケースで自分で確かめることが賢い消費者かな。

Sanwa PC20は一応日本製

ただ、Sanwa PC20 はDC電圧の確度は±(0.5%+2)、精度が悪くても出荷スペックを満たしている。対して、PM8236の確度スペックは±(0.7%+2)、もっと悪い。PM8236はスペックや値段のわりに、頑張りすぎかも。

<AD584に関する資料>
データシート(PDF、英語) ここ(あるいは、本サイト
アプリケーション・ノート(PDF、日本語) ここ(あるいは、本サイト

スイッチング電源キットDSP5015のための外部DC電源を早速Amazonで物色した。60V/15Aのようなスペックで5千円以内の商品は見つからず、自分の使い道を考え、中国製Lixada 48V/8.3A スイッチング電源を3千円弱で購入した。高い電圧では、電流はフルスペックの15Aから約半分になってしまったが、5A以上の電流を必要とする場面はいままで経験したことがあまりなかったので、それほど困ることはないだろう。低い電圧では、スイッチング電源が効率がよいので、400W×0.8 / 電圧(ただし、上限は15A)程度の電流は得られる。たとえば、出力電圧が30Vでは11A、21V以下では15Aまでの電流が得られる。

Lixada 48V/8.3A スイッチング電源
大事な接線情報

到着した商品は2018年10月製、入力AC電圧は220Vになっている。110Vに切り替える(スイッチをスライドする)。また、商品説明に書かれている接線情報にしたがって、入力としてのAC電源ケーブル、出力としてのケーブルをつくってつけた。

また、出力電圧を最も高くするように、調整ボリューム(下の写真の赤丸)を回転させて調整した。出力電圧は出荷時の48Vから約54Vに上げた。

出力電圧を目いっぱいに上げる

これで、サイズはキットと合わせて大きくなってしまったが、約50V/8Aの実験電源が完成した。全部の費用はキット+ケース+本電源で約1万円。高いか安いか、ひとの感じ方はそれぞれだが、十分魅力的だと思っている。もっとコストを低くしたければ、電圧電流の低いDSPにし、外部DC電源をACアダプター(ハードオフ辺りの中古品)にすればよいかも。

50V / 8A の実験電源が完成

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、関連記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット
スイッチング電源 DSP5015 用ケース
スイッチン電源 DSP5015の仮組立
スイッチング電源 DSP5015キットの組立
Lixada 48V/8.3A直流安定化電源(本記事)
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように

仮組立して動作確認をしたところで、正式の組立作業に入る。全体のレイアウトは必ずしもネット上に見かける多くのものと一致していないが、正面からみて、メイン基板の左に入力、右に出力とすることにした。フラットケーブルはメイン基板の裏でUターンできるのも理由の一つ。

電源スイッチはケース穴加工精度が良くないせいか、取り付けても若干ゆるく、接着剤でさらに固定した。また、手元に圧着工具AK15Aがあり、リード線の先端にU型圧着端子をつけた。最大15Aの電流が流れるので、接触不良を無くし、接触抵抗を減らすよう気をつけた。

ファンの制御基板(温度センサーが内蔵されておらず、電源を入れるとケースファンはずっと回転する)の配線はネット上の情報と異なっているかもしれない。接続の考えとして、ファン制御基板上にある、外部入力ターミナルのプラス側を電源スイッチにつなぎ、電源スイッチのもう片方をメイン基板のINプラス側につなぐ。ただし、ファン制御基板にも電源スイッチからでリード線が必要なので、自分が用意した細いリード線を使った。

以下は組立途中や完了後の写真。USB通信基板の固定方法に疑問を感じているが、改善策を講じていない。

全体のレイアウトは自己流
USB通信基板と電源スイッチ
U型圧着端子を使う
出力部分
ケース後部のファン駆動基板と電源スイッチ周り
フロントパネル
後部からの写真
底の固定ネジ6本(うちの2本はUSB通信基板の固定用)とゴム足4本

Bluetooth通信基板は今回残念ながらケースに組み込むことはできなかった。

無駄になったBluetooth通信基板

通電して動作確認。気になったことはひとつ、メイン基板上のファンはまったく回転しなかった。発熱はほとんどないということかな。

さて、CCモード(定電流モード)の動作確認。負荷抵抗として8Ω/30W抵抗器を出力につなげ、出力電圧を13Vに設定すると、流れる電流は1.61Aと表示。最大出力電流を3.8Aにしているので、この状態ではCVモード(定電圧モード)。

負荷抵抗8Ωに13V電圧を与える。出力最大電流は1.6A以上と設定。

最大出力電流を下げ、1.6Aを下回ると、その最大出力電流を維持するために、出力電圧が自動的に下がる。いわゆるCCモード(定電流モード)になった。

最大出力電流の制限で、CCモードに入った

多くの実験電源では、出力をショートしてから、最大出力電流を調整するといった、素人では心配するような設定方法をしている。いわば、むりやり電子回路の都合に合わせて設定方法を利用者に強要しているわけだが、本キットは人間に寄り添い、出力しながらいつでも最大出力電流・最大出力電圧を変更できる。PCソフトを使うと、さらにアナログ的なノブの回転にもデジタル的な数値の入力にも対応している。異論はあると思うが、価格を半分にし、LCDパネルを省け、PCソフトのみの操作に対応したキットを販売すればもっと多くのひとに歓迎されるだろう。

さらに、まだ使い慣れていないが、出力電圧・出力電流をステップ関数のように設定することもPCソフトではできるらしい。本キットは情報化社会にふさわしい実験用電源になっているといえよう。

PCソフトでは、さらに強力なAdvansed Functionも用意されている

本キットを機能させるには、外部DC電源を用意しないといけないが、0~50V / 0~15Aという強力なスペックの実験用電源を手軽に製作することができた。しかも、PCソフトの力で操作性は抜群によい。約60ドルのコストパフォマンスに勝てる商品はほかにあるのだろうか。

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、関連記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット
スイッチング電源 DSP5015 用ケース
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スイッチング電源 DSP5015キットの組立(本記事)
Lixada 48V/8.3A直流安定化電源
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように

キットを正式に組み立てる前に、動作確認をしておいたほうが安心する。以下は仮組立に関する作業内容。

LCDモニタに2つのコネクタがついていて、それぞれがLCDとKEYとの表記。それらをメイン基板上の同様な表記箇所のコネクタとフラットケーブルで繋ぐ。

LCDモニタの裏フタを開けてフラットケーブルを挿す
もう一方のフラットケーブルをメイン基板に挿す

つぎに、メイン基板上のIN側(上記写真の左側)に外部DC電源を繋げば、キットは動作するはず。さらに、OUT側(上記写真の右側)にDMM(デジタルマルチメータ)をつけて、出力電圧の値が確認できる。

Micro USBケーブルと4芯ケーブルを接続

さらに、USB通信基板の動作確認を行うために、4芯ケーブルをUSB通信基板に挿し、もう片方はメイン基板のコネクタ(メイン基板上に、余ったコネクタはひとつしかなく、しかも方向性があるので、間違うはずはない)に挿し、全体の仮組立はこれで完了。

外部DC電源の電源を入れ、PCとキットをUSBケーブルに接続すると、PC上で以下のドライバ USB-SERIAL CH340がデバイスマネージャーで確認できる。

キットのUSB通信モジュールに対応するデバイスドライバ CH340
PC制御画面

COM番号(上記の例では6番)をメモして、PCからの制御ソフト DPS5010 PC Software V1.4 を起動して、COM番号を画面左の「Configuration Port」に入力して、下の「Connect」ボタンをクリックすると、「Key lock」「Online」が緑色に変わり、Firmwareも1.6と表示される。定電圧・定電流の設定はこれでPCからできるようになる。

無論、PCを使わず、LCDモニタからも設定できる。

以上でキットに関する基本動作確認が完了したと考える。CCモードや負荷をかけた時の動きについては組立後にゆっくり確認する。

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、関連記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット
スイッチング電源 DSP5015 用ケース
スイッチング電源 DSP5015の仮組立(本記事)
スイッチング電源 DSP5015キットの組立
Lixada 48V/8.3A直流安定化電源
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように

中国からスイッチング電源 DSP5015 用メタルケースが届いた。こちらも約10日間の配達。送料込の購入価格は約18ドル。

USB通信基板が搭載可能な専用メタルケース
後部の外観と全体のサイズ。ケース後部のUSBインターフェースに要注目

組立マニュアルはいっさいついていない。ケースが使える電源モジュールはDSP5020(DSP5020-USB)、DSP3012、DSP5015(DSP5015-USB)、DSP3205、DPH5005(DPH5005-USB)らしい。

AliExpress上の商品説明に掲載されているイラストは組立時の参考になろう。

組立参考イラスト

品質に関しては塗装に傷等がみられ、厳しいひとには多少がっかりするかも。ケースファンとその駆動基板の購入、ケースの選定や穴あけ等の作業を自分で行う場合の苦労と比べれば、悪い買い物ではないはず。

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、関連記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット
スイッチング電源 DSP5015 用ケース(本記事)
スイッチン電源 DSP5015の仮組立
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Lixada 48V/8.3A直流安定化電源
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように

中国独身の日(11月11日)祭りで購入した4点のうち、DSP5015キットが届いた。約10日間の配達。

スイッチング電源 DSP5015キット
もう一枚

本キットは外部入力電源のスペックにもよるが、キット自体の出力電圧は0~50V、出力電流は0~15A、出力電力は0~750Wとなっている。つまり、入力として与えられた直流電源は60V以上、電流が15A以上であれば、本キットはダウンコンバートし、0~50V(0.01Vステップ)の電圧、0~15A(0.01Aステップ)の電流を出力するもの。本当にスペック通りに動くか、組み立ててから確かめたい。

キットにUSBモジュール、Bluetoothモジュールも含まれており、PCやスマホから出力電圧・電流を制御できるらしい。ただ、USBとBluetoothは同時に使えるか、付属してきたケーブルを見る限り、どちらかしか使えない気がする。分岐ケーブルを自分で用意すれば、USBからもBluetoothからも制御できるかもしれない。こちらも組み立ててから確かめたい。自分はUSB経由のPC制御ソフトに期待して購入を決めた。

以上のことで、本キットの正確な名称は「プログラマブル・定電圧電流ステップダウン・スイッチングモジュール」となるだろうか。一人前の0~50V/0~15Aのスイッチング実験電源にするには、AC100Vを60V/15Aに変換するDC電源とケースが必要。なお、本キット専用のメタルケースが発売されており、数日後に届くはず。

組み立てマニュアルはいっさいついていないので、つぎのところから英語資料や関連ソフトをダウンロードする。

https://www.mediafire.com/folder/3iogirsx1s0vp/DPS_communication_upper_computer

自分の使っているPCは日本語Windows 10 Home Edition(1809)64bit。環境によっっては以下の説明は当てはまらないかもしれない。

対応モデルDSP5015のフォルダーにある DSP5015 PC Software(2017.11.04).zip という圧縮ファイルをPCにダウンロードし、アンチウィルスソフトでスキャンして問題なければ解凍。

ファイルCH341SER.exe はUSBドライバなので、それを実行する。最後にインストール失敗旨の表示があるが、それは提供されていないCH341SER.infファイルが存在しないことによるもので、心配しなくてよさそう。

さらに、解凍したフォルダーのなかにある DSP5015 PC Software V1.4.rar を解凍して、setup.exe ファイルを実行し、PC用ソフトをPCにインストールする。インストール時間は数分と長いが、英語の指示にしたがってやっていけば、インストールが成功裏に終わる。

最後に、情報を得るために訪れてくる方々のために、本記事に関連する記事をまとめておく。

スイッチング電源 DSP5015 キット(本記事)
スイッチング電源 DSP5015 用ケース
スイッチン電源 DSP5015の仮組立
スイッチング電源 DSP5015キットの組立
Lixada 48V/8.3A直流安定化電源
スイッチング電源 DSP5015にBluetoothが使えるように