最も広く使われているモータ。安価で故障しにくいのが特徴。

140203-2.jpg140203-1.gif<構造>
 外側(一次側)の固定子(ステータ)に、極数に応じて三相巻きする。内側(二次側)の回転子(ロータ)はカゴの形をする。電磁誘導の原理を利用して、外側の三相交流によって発生した回転磁場に追随して、内側のロータが回転する。その構造上、スリップリングやブラシがないために、事実上消耗する所は軸受けのベアリング部分だけになり、非常に丈夫で、製造コストも安い。

同期速度 N は、周波数 f と極数 p で決まる。極数は2から32まである。

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<運転特性>

140203-4.gif一次側電流は始動時に最大、同期速度時に最小。トルクは始動時から徐々に上昇、途中で最大(停動トルクという)になり、同期速度に最小。始動トルクは定格トルクの約125%、停動トルクは定格トルクの約200%。負荷をかけると実際の回転速度は同期速度より遅くなり、そのずれを すべり s という。0 ≦ s ≦ 1。

140203-5.png始動電流対策と、回転速度の制御や可変速制御法が課題だった。可変速制御にはPWM制御が有力。

つぎのグラフも覚えるべきもの。力率(最大値は1)は始動から上がる一方、効率も右肩上がり。

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<L型等価回路>

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等価回路から多くのことがわかる。たとえば、入力パワーと出力パワーと銅損との割合はつぎのようになる。

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また、2次側入力は同期ワットという。さらに、2次抵抗 r2 とすべり s との比が一定であれば、トルクは変化しないことから、トルクの比例推移という。すべりが同じ場合、トルクは一次側電圧の2乗に比例する。なお、トルクと回転速度との関係はつぎのとおり。

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<巻線型誘導電動機>
140203-6.gif中心の回転子を巻線で巻き、スリップリングを介して外部抵抗(2次抵抗)に接続されている。2次抵抗によって始動電流の低減やある程度の速度制御を可能にしている。カゴ型誘導電動機の特徴を生かせないので、今日では淘汰される運命にあるといわれている。

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