周波数カウンターに関しては、中古製品を1つ、自作品を2つ持っているが、IF周波数(455kHz)を間引く機能はついていなく、TRIO 9R-59D(S) のOSC周波数を表示するには使い勝手は悪い。いちいち455を引かないといけないから。

AliExpressでは4ドル程度で販売している周波数カウントキットがあり、秋月通商では1950円、Amazonでは約1800円で似たものを販売している。急いで手にしたいので、また、LED表示部と本体とを離したものがよいので、Amazonから調達した。

1Hz~50MHzの周波数カウンターキットを購入

ケミコン10uFの2つ、47uFの1つを手持ちのセラコンに変えて、数時間かけてハンダ付けした。

キットをハンダ付けした

いらないパーツや取り替えたことで残ったパーツは以下のもの。

残ったパーツ

上記の写真にある、C14であるコンデンサ 22p はハンダづけしないで、との指示が添付してきた資料に書かれたので、そのまま残った。ケミコン3つはセラコンで置き換えた。電源スイッチは別のパネルタイプのものを使うだろうからいらない。DCジャックは一般的なものではなく、自分としては2.5mmのものでないと困ってしまう。

プリアンプの回路は周波数カウンターの性能を決める大事な部分なので、基板のパターンを観察しながら、下記のとおり復元した。正式に発表されたものではないので、あくまでも参考程度。

プレアンプの回路(画像だけを表示させれば、拡大表示やダウンロードが可能)

回路図からわかるように、外部電源としては、約7V以上のものなら、DCでもACでもOKのはず。ショットキーダイオード 1N5819 が整流ダイオードとして機能するので、外部電源の極性を間違えて壊れることはない。その先に、出力電圧が5v の3端子レギュレータがあり、周波数カウンター内部では安定化電圧 5V を供給している。

なお、RF FET である J310 を流れる電流は実測で約 10mA、RF Tr である 2SC3355 を流れる電流は実測で約 5mA。Trのバイアス抵抗 56kΩ は自分のキットでは 47kΩ に変えると、Out端子のDC電圧は 2.55V になる。56kΩのままでは2.7V であって、多少高く感じたので 47kΩ に変えた。

IF周波数である455kHzを間引く設定にするには、PROGスイッチを数回短押し(クリック)して、「tAbLE」(テーブルの意味)が表示されたところで、スイッチを長押しして、「455.00」を表示させる。そして、スイッチを長押しして確定させる。つぎに、「Sub」になるまでスイッチをクリックする。「Sub」が表示されたところで、長押しして確定させる。電源を切っても、設定した内容が保持される。

以上のような操作はやってみないと分かりづらいが、短押し(選択)と長押し(確定)の意味を分かることが大事。そして、直前に表示された周波数(実際に測定した周波数、あるいは、テーブルから呼び出した周波数)を「Add」または「Sub」すれば、入力に印加されたシグナルの周波数に加算または減算できるようになる。つまり、オフセット機能はそう設定するのだ。

実際に文化放送(1134kHz)の周波数を自作品と本キットで表示させた様子を以下に示す。OSCの周波数は1589(若干のずれがあり、自作品では1588.88との表示)kHz だが、間引く設定によって、本キットの周波数表示はきちんと1134と表示される。

自作品と本キットの周波数表示

ラジオの周波数表示に使うなら、半可変コンデンサ(トリマコンデンサ)を回して、周波数を調整する必要はないだろうが、どうしても気になるひとは、5MHzの標準時計の電波で調整できるかもしれない。ただ、その放送もAMなので、帯域幅があり、精密調整には無理。なお、個人で最も精確に利用できる標準周波数はGPS同期の10MHz。本ブログの古い記事を見れば、活用法がわかるはず。

さて、本キットのキーパーツはなんといっても PIC16F628A (秋月通商で200円販売中)とそれに書き込まれたプログラムだ。プログラムについては、オリジナル先からダウンロードできるかもしれない。実際にテストしていないので、本キットと同じプログラムかどうかは不明。

<2021.1.23追加>
本キットだけの問題かもしれないが、PICプログラムにバグがあるようだ。というのは、2.5MHz~3.5MHz範囲内の周波数測定はうまくいかないようだ。TRIO 9R-59DS のBバンドでは、バンド途中の周波数を明らかにずれて表示していることが発覚のきっかけ。しかも、連続したずれではなく、たとえば、3.5MHz のつぎにいきなり2.8MHzと表示されてしまったりする。単体の信号発生器から合成した正弦波を測定しても、同じ症状が出たので、PICプログラムのバグだと認定した。この帯域の電波受信はほとんどしないので、実害はないが、気になることは確か。

<2021.1.28追加>
アルミケースにキットを収めた。ギリギリのサイズなので、もうすこし大きくすれば良かったかも。

正面に周波数表示用LED、プログラムボタンを置き、背面には入力用BNC端子、ACケーブル、ヒューズホルダを置く。電源スイッチは省略。

BNC端子を正面に置くことも考えたが、ふつうの周波数カウンターメーターはほかにあるので、本キットはラジオのOSC周波数表示専用にしたい。

ACケーブルはやはり便利にしたかったから。外付けACアダプターは面倒。

ACケーブルのために、6.3V小型電源トランスを組込み、さらに安全のためにヒュースホルダをつけた。

LED表示部を離して使えることがやっとここで役に立った。

アルミケースをつけた
正面。手作り感が満点。LEDは丸見えだが、このうちアクリル板を追加して、減光処理をすると同時に、見栄えをよくする。
背面。ギリギリのケースサイズなので、デザイン的にイマイチ
内部の写真。LED表示部を基板から分離できたところがよかった(接続ケーブルは aitendo から入手)

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