真空管式通信型受信機 Trio 9R-59D(S)の通病として、Dバンドの感度低下があげられる。OSC(局部発振)用V3の真空管として、双三極管 6AQ8 が採用されているが、ピン互換のロシア製 6N1P で差し替えて確認したところ、Dバンドの感度アップが認められた。つまり、V3の選定によってDバンドの感度が変わる可能性が秘められている。

そこで、大晦日の本日では、手持ちの双三極管を複数個ピックアップし、改めて発振波形の強さを確認することにした。メインチューニングをA, B, C, D各バンドの最高周波数にセットし、オシロを使って波形をチェック。

確認した真空管は 6AQ8(デフォルト)、6N1P(ロシア製新品)、6BZ7(RCA製未使用品)、6R-HH2(TEN、中古品)。さらに、結果的に使えないことがわかったが、6CG7、6R-HH8 についてもテストしてみた。

V3として使えそうな双三極管4品種

各バンドにおける波形の振幅を以下に示す。それぞれの波形をすべて示す必要もないので、最も良かった 6R-HH2 を使用した際の波形のみを合わせて示す。

6R-HH2によるAバンドの波形
6R-HH2によるBバンドの波形
6R-HH2によるCバンドの波形
6R-HH2によるDバンドの波形

Cバンドでは異常発振になってしまった6R-HH8はDバンドでは最も波形が強く、異常発振の問題を解決できれば最もよい候補になるかもしれない。

6R-HH2は6BZ7との差がばらつきの範囲内かもしれないが、6AQ8の倍以上の強さになっているので、V3として、6R-HH2を使うのはDバンドの感度アップにもっと効果的だ。現に、6AQ8の代わりに 6R-HH2 を使ったら、Dバンドにある多くの放送局を楽しめるようになった。

ただ、問題がまったくないわけではない。6R-HH2 の最大プレート電圧が150Vとは、定電圧放電管 0A2 を追加した手持ちの個体のプレート電圧そのものだから。0A2がなければ、プレートにかかる電圧が187Vになるようだ。最大プレート電圧を超えたからただちに真空管が壊れることはないだろうが、寿命に悪影響を与えることは間違いなさそう。

そういうことで、R41である 150Ωの抵抗を手持ちから、470Ω に変え、V3のプレート電圧を約 145V に下げることにした。

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