真空管通信型受信機 TRIO 9R-59D (S) に、オプションとして、定電圧真空管 0A2(VR-150MT)が用意されている。それを使うと、一部のB+電圧が安定になり、ドリフトが軽減されるとか。

自分の入手した個体に、すでに0A2が装着されているが、予備球をさらに買っておくことはバカバカしいので、Tr+ツェナーダイオードによるソリッドステート化を考える。

0A2は定電圧放電管といい、5~30mAの電圧を150Vにキープしてくれる。実際に9R-59Dでの流れる電流は15mA前後、消費電力は約 2W。

こんな大パワーのツェナーダイオードはなかなか入手しづらい。安全係数をもたせるには、定格電力10Wものがほしいところ。ということで、Trを採用せざるをえなくなった。

回路図は以下の通り、典型的な安定化回路そのもの。手持ちのNPN型 Tr BUH150Gは耐圧400V、真空管回路にも十分使える。Tr の消費電力は約0.4W、ヒートシンクをつけなくてもOKだろう。150Vツェナーダイオードを流す電流は約1mA、消費電力は約 0.15W。150V/1W 程度のものなら十分。

150V/20mAの定電圧回路

0A2は実質2端子素子だが、今回の定電圧回路は3端子になるので、完全の互換にならない。そういうことで、9R-59Dの回路を一部変更し、入力端子はピン1番、出力端子はピン5番に繋ぐことにした。元の回路では、B+として1番を使っていたので、1番へのリード線を入力(ピン1番のまま)と出力(ピン5番)に分ける必要がある。なお、真空管0A2の内部では、ピン1番と5番が繋がっているので、改造後、ソリッドステート回路を搭載したソケットと真空管との差し替えはいつでも可能。ただし、真空管 0A2(あるいは、そのソリッドステート化もの)を使わないと受信機全体は機能しなくなる。

以下はつくった物の写真。

定電圧放電管 0A2 のソリッドステート化した変換ソケット
変換ソケットの底部分
シャシーに装着した際の様子。キャップはまだ用意できていない
ソケットの1番ピンにつないでいた出力のリード線を5番ピンに移動

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