ふっとしたことで、YAMAHA A-700の回路図を目にした。A-750とそっくり。両者の関係は恐らく、国内ではA-750、海外ではA-700というモデル分けしていた。ということで、海外サイトからA-700のサービスマニュアル(SM)をダウンロードして、書かれたとおりにA-750を調整した。

A-750の調整箇所はメインアンプ基板上にある半固定抵抗器3つだけ。それ以上の調整だと、抵抗器を取り替えるなり、回路を変えることになるかも。

ではまずはアイドリング電流の調整。SMによると、調整法は以下のとおり。

140401-9.png音量ボリュームを最小にして電源スイッチオン。アンプが安定になるまで3~4分間待つ。エミッタ限流抵抗R307、R308(ともに0.22Ω)の両端電圧が15.5±1mVになるよう、半固定 VR105、VR106 を調整するとのこと。

0.22Ωセメント抵抗は基板上に6つある。しかもシルク印刷はセメント抵抗の下に隠れたため読めない。ただ、SMによると、以下の2本だそうだ。

140104.jpg基板の表では片足しかみえないので、基板の裏に長いリード線を半田付けして、測定できるようにした。半固定抵抗器はシルク印刷が読めるので、無問題。

140104-1.jpg140104-2.jpgLRchごとに調整しても問題ないかもしれないが、手元にDMMがちょうど2台に増えたので、いっぺん調整することにした。mV / DC レンジ。

140104-3.jpg調整した結果は上3つ目、2つ目の写真。中央からかなり偏っている(5kΩの半固定に対して、約1kΩ前後に調整されている)。入手した当初とそう位置は変わらない。出荷時の位置だったかもしれない。

つぎは、3番目の半固定の調整。

140104-a.png入力として1kHzの正弦波を使い、スピーカ出力に8Ωダミー抵抗を使う。ダミー抵抗両端の電圧が11V±0.5Vに達した瞬間に、テストピンの電圧が+16Vから -16に反転するように、半固定 VR107 を調整するとのこと。

8Ωダミー抵抗は1つしかないので、片方は6Ωで代用。Lchはリレーの接触不良も考えるので、Rchで調整することにした。

入力はオシロの発振機能、ダミー抵抗両端にDMMの AC レンジ、テストピンにDMMの DC レンジを使った。ダミー抵抗は結構熱いので、やけど、そしてショートしないように注意を払った。

140104-5.jpg140104-4.jpg半固定 VR107 をまず時計方向に回り切った(つまり、最大にした)後に、入力信号の大きさか音量ボリュームを調整して、ダミー抵抗の出力電圧をゼロから11Vに徐々に上げる。11Vになったら、VR107を反時計方向にゆっくり回し、あるところでテストピンの電圧がプラスからマイナスに反転する。一旦マイナスに反転したら、ダミー出力を2V以下に下げないとプラスに戻らないので、数回繰り返し調整しよう。

以下の写真は、出力電圧が10.6Vではまだプラス、10.8Vになるとマイナスに反転した様子。約0.3Vの誤差が残ってしまったが、気になるひとは11Vちょうどの反転を目指そう。

140104-6.jpg140104-7.jpgなお、テストピンと半固定 VR107は以下の位置にある。VR107は調整後の向きになっている。入手した当初とそれほど変わらない。つまり最大値に寄っている。

140104-8.jpg調整は以上で終わり。一旦A級動作から外れるとなかなか復帰しないのが気になる。VR107を最大のままにしても問題がなければそうしたいけど。

また、以上の設定によってアイドリング電流は 15mV/0.22Ω = 70mA になるが、Aクラスアンプにしては少なすぎる。電源電圧が高いので、1A 流すのは無理にしても、数百mAあってもおかしくないはず。

回路図が手に入ったので、多く研究したい。

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