耐圧6.3Vの電解コンデンサをいくつか見つけたので、外して測ったら、容量が半分になっただけでなく、ESR値も正常値より高い。ということで、計6個を取り替えた。
0.47uF/50Vの電解コンデンサを8つ見かけた。耐圧を稼ぐために、2つずつ直列接続している。つまり、0.22uF/100V のフィルムで置き換えられる。高発熱のAクラスアンプでは、電解はなるべく使いたくない。ほかに、2.2uF/100Vも4つ使われている。手持ちにないので、注文品到着待ち。電子パーツのお店はどこも年末年始休み、来週にならないと配達されないけど。
ひと通り、FlukeテスタでダイオードとトランジスタのPN結合を導通チェックした。導通音を聴くだけで結果がわかり、Flukeは使いやすいが、問題になりそうな素子は見当たらなかった。
そして、オシロから正弦波を入力させ、スピーカー端子の出力を観測。いままでと違い、Lchに若干の波形が見えた。そこで、念のため、リレーのカバーを外し、Lch側をドライバで押し込んでみたら、まともな波形に変わった。リレーの接触不良が原因らしい。
リレーは松下製 JC2aD-DC24V。ネット情報によるとすでに生産中止、代わりに オムロン製 G4W-2212P-US-TV5 DC24 が使えるらしい。手持ちにないので、取り敢えず、取り外してクリーニングしてみた。
クリーニング後のオン抵抗値はRchと同じ値になった。しかし、長く聴くには交換が必須。こちらも注文待ち。余談だが、リレー1個700円に対して、楽天もAmazonも送料は千円。結局オムロンオンラインサイトから2個購入、送料525円。
ということで、回路について全く理解していないが、聴けるようになり、Aクラスらしく、生き生きとした美声に感動。ABクラスはどう頑張っても、こうはならないだろう。高温のヒートシンクは暖房代わりになり、この時期の音楽鑑賞に最適のアンプといえよう。
ついでに、スピーカー切り替えスイッチを無効にした。ケーブルが短くなるだけでなく、余計な接触不良はこれでなくなる。
フロントパネルは見た目は変わらないが、改造の結果、機能するのは電源スイッチ、音量ボリューム、Bass, Treble, Loudness の調整ツマミだけ。他のスイッチやイヤホンジャックはただの飾り。Directスイッチはカバーがなくなったのが痛い。シールか何かを貼り付けてごまかそう。