ガラクタの山がまた転がってきた。100本を超えたMT管。今回はテレビ用とのことで、整流管はなく、出力管もなかった。

真空管テレビに使う真空管の数はどれぐらいだろう。全く知らないので、調べてみた。15本とか、25本とかいろいろあるが、30本以下のようだ。100本の真空管なら5、6台相当ということかもしれない。

最も数的に多かったのは 6BX6、6AW8A

同じ種類で最も多かったのは 6BX6 と 6AW8A。前者は美しい真空管の代表格のようだが、ヨーロッパ生まれのシャープカットオフ5極管。後者は3極5極複合管、オーディオアンプの出力管として利用されることが割とある。当然、オーディオアンプの世界では、3極5極管の代表格である 6BM8 には敵わない。

珍しい球をあえてガラクタから選ぶとしたら、つぎの3つにする。

珍しい球かな。左から 17AB9、EBF89、2D21。

17AB9は双4極管。名前からも推測できるように、ピンの数は10本。販売しているソケットはあまりないかもしれない。2~7極の真空管のうち、6極管はないかもしれないが、ほかはすべて実物を所有することになった。といいたいところだが調べたら8極管もあったらしい。この組み合わせをやろうとすれば、莫大の種類になることは確かだ。

EBF89はフィリップス製、米国では6DC8と登録される。6DC6 はコリンズ球として有名だが、6DC8 もただものではない。双2極・リモートカットオフ5極複合管。6BX6 の網部分は倍の高さになり、より美しく見える。

2D21はサイラトロンと呼ばれる大電力制御に使う球。見た目はしょぼいが、それを欠かせないところもある。

さて、標準電圧のMT管はガラクタの半分以上を占めるが、ヒーター電圧が 2, 3, 4, 5, 7, 8, 9, 12, 17 となんでもあり。真空管テレビもトランスレスかな。自分だと感電するのが怖くて、買いたくない。

1本1本のガラクタをクリーニングして、ピン直し、スペック調べ、ヒーター電圧確認をするので、ガラクタの山を片付けるには数日を要する。

もっとも困るのは、型番が消えたり、ほぼ消えた球の存在。似たような球を探してきて調べ、ヒーター電圧を測定して推測するなり、謎解きのようなプロセスだ。10本もあるので、時間がいくらあっても足りない。どうしても判別不能なら捨てるしかないかもしれない。

たとえば、ほぼ消えていたが、かろうじて 6A?6 と読めた球があった。ヒーター電圧を測ると 6.3V / 0.3A。それでほぼ 6AU6 と推測できた。そして、型番が表示されている 6AU6 と内部構造を比較して確信させられた。6A 6と3文字まで読めたことに助けられた。

有名な球 6AU6。左から3番目は表示がほぼ消えたが、同じ型番であることを確信。一番右は 6AU6A、外観の違いは認められる。

ヒーターは点火しない、ゲッターは消えたとかの球はなく、良心的なセラーだと感じた。また、ガラクタの山ゆえの全く知らない球に出会たことも良かった。

増えすぎた球をどう処分するか、最大の悩みはそれだ。

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