フロントパネルが前に倒せるという噂を聞いて、予定のない他の基板についても整備することにした。

底カバーとの連結用固定ネジ2本、両サイドの固定ネジ2本を外し、回転軸のネジを少し緩めると、フロントパネルは簡単に前に約90度倒すことができた。素晴らしい。ツマミすら外す必要がないのだ。

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フロントパネルの裏には、基板A~Eが付いている。

A基板は Phono増幅用、トランジスタ2本、V-FET2本、ケミコン8本がついてる。回路図では、C105, C156がフィルム0.22uF/100Vとなっているが、本個体では3.3uF/160Vのオーディオ用ケミコンに変わっている。基板には、ケミコンと同じサイズの円とマイナス符号がシルク印刷されていて、出荷当初から、そうなっていたことと確信できよう。つまり、異なるバージョン(海外輸出用か改良版)のTA-4650が存在していたのかもしれない。そうすると、電源部基板(G基板)の+B3電圧は、回路図に書かれている78Vではなく、100Vだったのかもしれない。

しかし、LPはまだ数枚どこかにしまっているが、レコードプレーヤは持ってないし、買うつもりもない。近くのジャンク屋さんに行ったら、昨年にも増して、レコードが山積みされている。天国に逝ったお爺さんたちの遺品がどんどん増えているようだ。ということで、A基板の整備はパス。なお、貴重なV-FET 2SK63はいつか使うことを考えて、+B3電源ケーブルを外しておいた。

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つぎはB基板。トランジスタ2本、FET2本、ケミコン3本がついている。半田付け作業に必要なスペースがほとんど残っていないので、ケミコン3本の交換だけを行った。その内のカプコン2本はオーディオ用。

C基板、E基板は抵抗器とフィルムコンデンサだけのようで、整備しない。

最後はD基板。B基板と似たような構成。TR2本、FET2本、ケミコン5本。TRとFETをひとつずつ取り外し、腐食した黒い足を綺麗にし、テスタで動作確認。不良品はなかったし、hfeは330と良く揃っている。ケミコン5本は交換、うちの2本はオーディオ用。

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基板B~Dの回路をまとめてみると、それといった特徴はない。FETもとTRも汎用品のようだ。

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なお、交換したケミコン(電源部、メインアンプ部、今回のプリアンプ部を含め)について、Agilent製LCRメータで、容量、ESR、位相角の3項目を測定した限り、不良品はひとつもなかった。70年代後半のオーディオ製品は質が高いと感じた。整備のしやすさ、回路の分かりやすさから、捨て値で集められそうなその時代のアンプを改造のベース機にしても良さそう。

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