組み込まれた未完成のキャリブレート回路
真空管ソケットの穴あけのために、すべてを取り外した

未完成のキャリブレート回路をすべて取り外した。真空管ソケットのための穴あけ作業にそうせざるを得ない。真空管ソケットの両穴位置って統一されていないみたい。手持ちのMT7ピンだとぴったしあう。前オーナーが用意したソケットをそのまま使うなら、穴の位置がずれているので、新たに開けないといけない。

ほかに、気になるのはオイルコンデンサの多用。容量は0.01μFなので、高周波用ということで、セラミックコンデンサをなぜ使わなかったのか。オイルコンデンサはその高周波特性が良いのだろうか。わからない。

サイズのことを考えれば、オイルコンよりもセラコン、抵抗もひとサイズ小さいものを使いたい。

ということで、最終的な判断として、2つの貴重なマイカコンデンサ(容量は表示されていないが、実測して約20pF、30pF)、クリスタル振動子、そのソケット、およびラグ板を残し、ほかはすべて新しいパーツを使うことにした。

再利用できるようきれいに取り外したが、使えるパーツはわずかしかない。

製造メーカーのマニュアルには、簡易キャリブレート回路図が公開されている。そのまま組み上げ、できたのは下の写真のようなもの。手元に1/2Wか1Wの抵抗は数種類しかなく、注文するのも面倒くさいので、手持ちのニッコーム角板形1/2W抵抗を使った。製造中止になったので、貴重品ではあるが。470kΩは1MΩ2つの並列でしのいだ。1MΩはそのサイズから恐らく1/4Wだと思われるので、並列すれば 500kΩ 1/2W相当になる。

10.0ではなく、0.01だ。そんなミスは国内だけでなく、英語マニュアルにもずっと残っていたか?
組み込んだ簡易キャリブレート回路

電圧をチェックして、真空管 6BA6 を挿し込み、波形を確認した。

下の部分は歪んでいるが、そんなもんだろう。周波数は3.52MHz、水晶発振子と同じ。

真空管内部の接続が異なるが、6BA6の互換球といわれる中国製 6K4 に取り替えて、使えるかどうかを確認した。

真空管 6K4 による発振の波形

振幅が若干下がったが、問題なく使える。ということで、7番ピンにつながっている330pF抵抗や、0.01μFバイパスコンデンサをなくし、7番ピンをアースに直接繋げても動くはず。回路がよりすっきりする。

また、貴重な 6BA6 を使わずに済むことも自分にとって重要。自分が生きている間に6BA6 の入手が困難になることはないだろうが、新規生産可能な互換球があるなら、それを優先的に使うべきだろう。

さて、出力先はどこに繋げばいいだろう。マニュアルでは、「ビニール線を適当にのばして高周波増幅回路に結合する」としか書いてない。不親切といえばそこまでだが、アンテナ入力に繋げるのはコリンズのやり方。

注入先をRFアンプ、つまり、V1である真空管 6BZ6 のピン1に繋ぐ抵抗 33Ωの先にした。このままビニール線をハンダづけしたら、感度が下がった気がしたので、自作のコンデンサを経由してつなげた。

耐圧300V程度、数pFのセラミックコンデンサやマイラコンデンサが手持ちにないし、それだけのための注文も面倒くさいので、2股のビニール線を短く切り、LCRメータで実測したら、約2pFと出たので、採用した。耐圧はビニール線の絶縁材にもよりが、真空管のような300V程度なら、全く問題ないはず。

自作した結合コンデンサ
これでキャブレート信号をRFアンプに注入できた

とくに問題なくキャリブレーション操作はできた。まだまだ信号は強すぎる。感度の低下もないような気がした。3.5MHzバンドだけを校正すれば、ほかのバンドはそんなにズレないかもしれない。ほしい周波数のクリスタル発振子を探すのは簡単ではないし。

キャリブレーションは毎日使うわけではないので、使うときにだけ真空管を装着してもいいではないか。CALL ON はしないのに、真空管のヒーターだけをずっと点灯させるのはもったいない。あるいは、コリンズと同様、FETかTrによる代替を考えてみる。FETやTrはヒーターがないし、CALL ONのときに動作電圧が印加され、動作するので、省エネ、というか、理に適えている。

50MHz コンバータはまさにそういう動き。50.0、50.5 バンドに切り替えたときにだけ、+B電圧である約15Vが印加され動作する。他のバンドに切り替えたら、+B電圧はゼロになり、コンバータ自体は動作しない。

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