送料込1万円未満のジャンク受信機 Trio JR-310 が入ってきた。コミュニケーションレシーバーと書いてあるが、基本的に、コリンズ 75S-3 と同様、アマチュア無線バンドしか聴けない。アマチュア無線の通信に興味のないひとにとっては、ただのゴミでしかない。アマチュア無線バンド以外の短波放送は基本的に聴けないし、短波放送は国際の取り決めにより、アマチュア無線バンドとぶつからないようしているから。ただ、その取り決めは変更することはあり、また、本機種の作り方から、アマチュア無線バンドに精確に限定して受信する技術力もないので、ごく一部聴こえる短波放送もある。

到着した本個体は外観がわりときれい、クリーニングしなくても撮影に耐える。ということで、記念として写真3枚を残しておく。これから、またいろいろといじっていくので、元の姿を残す写真は本人にとって貴重かもしれない。

正面。1969年の発売。初期に近いモデルである可能性が高い
モジュール化構造になっている。真空管は7本。内の1本はユーザによって追加されたものだろう。
日本人の器用さか、配線はコリンズよりはマシ。

恐れ恐れ通電してみた。パイロットランプの点灯、真空管の点灯等、異常は観察できなかった。肝心の受信は、7MHzでのAM受信、LSB受信が確認できた。Sメータも問題ない。しかし、ボリュームのガリがひどい。ヒーター電圧は6.5Vと出ている。6.3V、できれば、6V前後にしたい。IF Tuneのベルトが切れていて、使えるOリングを探さないといけない。

さて、真空管をチェック。7本の詳細は以下の通り。意地でもコリンズ球ではなく、その互換球を使うところは面白い。

6BZ6(東芝製)、RF増幅。
6BL8(松下製)、第1ミキサー、受信周波数を 5.955~5.355MHzに変換。
6CB6A(日立製)、第2ミキサー、受信周波数を455kHzに変換。
6BA6(松下製)2本、IF増幅。
6BM8(松下製)、AF出力。
6BA6(メーカー不明)、アクセサリーであるキャリブレート回路用。

コリンズ 75S-3 における12本の真空管が、ここに来て7本に減らされた理由は、コリンズをそのままパクることによる特許侵害対策や、ソリッド(トランジスタやFET)化したからだと思われる。

全体のブロックダイヤグラムはつぎの画像のとおり、常識的なものでしかない。コリンズにあったQ-マルチや可変BFO(そのためにそれぞれ真空管が必要)は本機種にない。また、検波やVFOのソリッド化が進み、真空管を使う必要性はなくなった。その結果、コリンズの約半分の真空管数でも機能している。しかし、操作性も性能もコリンズに勝てる見込みはブロックダイヤグラムや、回路図を見てないと個人的に感じた。一言でいうと安さ以外に魅力がないということだ。

貴重な当時の雑誌紹介

真空管を1本1本抜いてクリーニングして外観を確認した。1960年代の最期に製造された真空管というだけあって、問題のありそうな球は外観から感じ取れなかった。コリンズのようなガラスの濁る球はなかった。さらに、短波受信できたということと合わせて考えれば、真空管はとりあえず交換せずに様子見することにした。

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