131103-3.jpg最も有名なクラシックカメラのひとつだが、本サイトにまだ登場していなかった。ツァイス社は当時ドイツ最大の光学機器メーカーで、あらゆるカメラをつくっていた。しかし、35mmレンジファインダーに関しては、ライツ社に遅れを取ってしまった。そこで、ライカを分解して研究しつつ、対抗馬としてContax I, II, III を1930年代開発していった。

ライカが丸みフォームに対して、コンタックスは直角で対抗。ライカがスクリューマウントレンズに対して、こちらはバヨネット式。ライカは時計方向でレンズをねじ込んで装着するのに対して、こちらは反時計方向で装着(コンタックスを真似したニコンにもしっかりと継承され、慣れないとニコン製レンズの装着に戸惑ってしまう理由はこんなところにある)。フォーカルプレーンシャッターの走り方はライカが横方向に対して、こちらは縦方向(その結果、とんでもない複雑な機構になってしまい、シャッターリボンがよく切れる原因でもある)。また、距離計の精度を上げるため、小窓2つの間をめいいっぱい広げた結果、カメラのホールド性はとても悪くなってしまう。

レンズはさすがのツァイス、Sonnar 50mm F1.5 を搭載させた。21世紀のいまになっても標準レンズがF1.4にしか改善されていないことを考えると、当時ではいかに衝撃的な速いレンズの登場か。レンズのために、コンタックスを使ったひとは数多くいたのだろう。

1軒屋建つとの高値だったとも言われるぐらい、ライカと同様、コンタックスを所有するのは富の象徴でもあった。

本日、文化の日。入場券無料という機会を利用して、美術館に行って、川端康成氏のコレクションを見てきた。彼はContax IIIaを愛用していたとか。

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〈追加〉
 探したら、ファインダープリズムブロックが出てきた。昔分解したContaxから取り出したものだろう。接着面が経年劣化すると、像がよくみえなくなる。Contax パーツの中で、最も故障しやすいもののひとつ。よく切れるシャッターリボンは探せば代替品がいまでもつくられている(医療現場の手術用リボンが最もいいとか)が、このプリズムだけは献体から取り出すしかない。修理業者が最も欲しがっている部品。

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