トランスレス真空管ラジオを扱うのに、感電のことはいつも気になる。小さい頃から、実はまだ一度も感電したことはない。カバーの壊れたコンセントを素手で触ったり、友達に触らせたりして肝試し遊びをしたことはあったが、電気の取り扱いには誰よりも慎重でいたい。

だから、オーディオ製品を分解して、トランスの一次側が電源スイッチを経由せず直接100V電源に繋いでいたことに驚いた。その後にわかったことだが、こういう作りの製品は別に珍しくはない。電源スイッチを信用せず、コンセントから電源プラグを引き抜けば節電になるという「常識」は、確かに一部の電気製品には当てはまる。自分の驚きは勿論節電のためではなく、トランスの故障で漏電なり、感電になるのではないか、そう心配していた。

さて、感電防止のため、絶縁トランスを用意したい。つまり、トランスレスラジオでは、100V電源がそのまま流れてくるのを防ぎたい。ショートの危険性は残るものの、シャーシに触れただけで感電することは避けたい。

手元に同じトランスが2台残っている。1台目の2次側を2台目の2次側と繋げば、理論上絶縁トランスになるが、それらのトランスはオペアンプ関連の何かをつくるために自分が購入したもので、2次側が 18V/0.2A x 2、すなわち電力容量が 7.2VA しかなく、100Vに戻したら、最大電流72mAしか流せない。それではダメだ。

つぎに、海外旅行用のステップダウントランスがあることを思い出した。一次側は110~130V、または220~240Vに対応していて、それぞれ50W、30WまでがOKらしい。1次側と2次側が独立していれば、そのまま絶縁トランスとしても通用するだろう。と思って測ってみたら、単巻のようなつくりで、2次側は独立していない。それもダメ。

ということで、絶縁トランスはまだ用意できていない。あれこれを考えるよりも、100W前後の絶縁トランスを数千円で購入するのが手っ取り早いかな。

感電防止という意味で、絶縁トランスを考えているが、音質改善という観点から、絶縁トランスを必要とするオーディオ愛好家も少なからずいるようだ。トランスは一般的に、電源の高周波成分をシャットアウトするので、確かに音質改善に繋がる面はある。ただ、個人の経験だが、瞬間パワーを考慮して、電力容量の大きい絶縁トランスでないと却って良くない。瞬間パワー数百Wのアンプなら、その倍以上の絶縁トランスが必要だろう。

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