ヤフオクで落札したラジオが届いた。送料約2千円、遥々鹿児島から。落札価格より高いということはないが、それほどの差でもなかった。

トランジスタラジオ Victor 8H-4D。ネットで検索しても、出てくる情報はほとんどない。

MW/SW。SWは3バンド、2-4MHz、4.6-10MHz、11.7-22MHz。
1962年製造開始。ベリ・シリーズのひとつのようだ。なお、ベリ・シリーズは3機種により構成され、下位の7H-3D、上位の11A-7D、および本機種。

トランジスタの数は8つ。ローカル発振、周波数変換、IF増幅2段、AF増幅2段、プッシュプル電力増幅(2つ)といった一般的な回路だろうか。

さて、届いた状態では外観こそまあまあだが、内部は腐食(湿気およびバッテリーの液漏れによる)が酷く、さらに汚れといったらまさに絶句状態。昔はよくアメリカから1930~50年代のカメラを購入していたが、ここまで酷かったものはあまりなかった。やはり日本の気候は物の長期保存に極めて不利、従来の木造建物では湿気にやられてしまうのだろう。

ということで、撮影する暇もなく、到着したラジオをさっさと分解してクリーニングしてみた。ゴムは融着してほとんど溶けていた。錆びた鉄板を磨いたりして、4~5時間の格闘でなんとか撮影できる状態にした。

ただ、嬉しかったことは、外部電源 9Vを繋いだら、ちゃんと鳴いたことを確認した。電流も50mA前後の正常値。ここまで音質のよいラジオは自分の記憶では真空管しかなく、ホームラジオの良さを再確認した。しかし、バンドスイッチの接触不良やボリュームのガリ等、ちゃんと聴くにはまだまだやることがいっぱい残っているはず。

電解コンデンサの交換は必要か、悩んでいるところ。チューニング機構もエアーバリコンの溶けたゴム足等によって、スムーズになっていないことも頭の痛いところ。

携帯型ラジオと違って、こういったホームラジオを置くスペースはふつうの家庭ではそう多くないので、この一台と末永く付き合っていきたい。数ヶ月かけてリペアしていくのも悪くない選択肢ではある。

こういうヨーロピアンデザインのラジオは日本ではあまり人気がなかったかもしれないが、自分にとっては若い頃の憧れだった。さらに欲をいえば、バンドスイッチは独立したものではなく、チューニングノブの外周にロータリバンドスイッチの形になってほしかった。そうすれば、右側はチューニングとバンド切り替え、左側はボリュームとトーン調整、極めて合理的なデザインになる。

最後に、分解した写真を載せておく。組み立てた後の全体写真はこれからの記事に出てくるはず。

正面の一部。バンドが下からMWはやはり変だろう。バンドスイッチ6つもあるのも謎。
後ろから。バッテリー装着板はクリーニングのため外した。
基板の一部。
バーアンテナとバリコン。
底からの撮影。腐食の酷さはまだ残っている。
木製箱の内部。
痛々しい木製箱の底。なんとか補修しないといけない。
木製箱内部の上面に貼り付いている銘板相当の紙一枚。ほとんど売れていなかった?

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