調整作業はサービスマニュアル(英語版)38ページに従って、PLLユニットからスタート。

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① FRG-8800をリセット
 コンセントからACプラグを外して(電源スイッチOff だけではダメ)、内蔵バッテリー1本を外し、1分間待つ。

② ウォーミングアップ
 FRG-8800、およぼ各測定器の電源スイッチOn、30分以上待機。

③ サービスマニュアル(以下SM)が不可欠
 39ページの各部名称を確認しながら、38ページからやっていく。なお、サービスマニュアルでは、PLLユニットを20xx、メインユニットを10xxと説明しているが、基板上の表記はxxとなっている。また、TPはテストピン、Tはコイル、TCは半固定コンデンサ、VRは半可変抵抗をそれぞれ意味する。

④ 調整手順と結果
A. TP2006のRF電圧を測定(オシロ使用)。目標値 130±70mVrms。調整対象 T2008。調整後結果(実測) 117.0mVrms。周波数45MHzもあるので、普通のテスタでは測定不能だろう。

B. (1) FRG-8800の受信周波数を10MHz(以下ch1)にセットして、TP2008の周波数を測定。目標値 562.5kHz ±10Hz。調整対象 T2013。調整後結果 562.492kHz。

(2) FRG-8800の受信周波数を29.9999MHz(以下ch2)にセットして、TP2008の周波数を測定。目標値 562.379kHz ±10Hz。調整対象 VR2001。調整後結果 562.370kHz。

C. (1) ch1にセットして、TP2003のDC電圧を測定(DMM使用)。目標値 5V。調整対象 T2007。調整後結果 5.052V。

(2) ch2にセットして、TP2003のDC電圧を確認。期待値 2.0~3.2V。結果 2.441V。ズレたらどうすればいいかはSMに言及なし。

D. (1) ch1にセットして、TP2005の周波数を測定。目標値 4.545MHz ±10Hz。調整対象 はT2013だが、すでにB. (1) で調整済なので、ここでの調整はパス。実測値 4.544929MHz、ズレている。 

(2) ch2にセットして、TP2005の周波数を測定。目標値 4.520025MHz ±10Hz。調整対象はVR2001だが、B. (2)で既に調整済なので、確認だけにした。実測値 4.519949。こちらもズレている。

(3) TP2013のRF電圧を確認。期待値 500 ±100mVrms。実測値 540mV。つぎに、TP2012のRF電圧を確認。期待値 85 ±15mVrms。実測値 109mVrms。上限を超えている。

E. ch1にセットして、TP2004のRF電圧を確認。期待値は 85 ±25mVrms。実測値 84.7mVrms。

F. ch1にセットして、TP2004の周波数を測定。目標値 42.055MHz ±100Hz。調整対象T2008。調整後結果 42.055100MHz。

TP2006のRF電圧を再確認。A.のところの実測値とのずれは3dB以内。実測値 115mVrms。

G. (1) TP2014のRF電圧を測定。目標値 95±25mVrms。調整対象 T2002。調整後結果 87.5mVrms。

(2) TP2014の周波数を測定。目標値 18MHz ±20Hz。調整対象 TC2001。調整後結果 18.000655MHz。こちらも大きくズレている。

(3) シールドケースを開け、Q2034の9ピンのRF電圧を確認。期待値 1.6 ±0.2Vrms。開けるのが面倒なので、パス。

H. ch1にセットして、TP2011のRF電圧を確認。期待値 95±25mVrms。実測値 100.3mVrms。つぎに、ch2にセットして、TP2011のRF電圧を測定。目標値 130±30mVrms。RF電圧が最大になるよう、T2001を調整。調整後結果 132.5mVrms。

I. TP2001のDC電圧を測定。DC電圧が14±0.2V以内になるよう、受信機の周波数を以下にセットして、それぞれのコイルコアを調整する。
  受信周波数 5.999MHz、調整対象 T2006、調整後DC電圧 14.10V。
  受信周波数 13.999MHz、調整対象 T2005、調整後 14.00V。
  受信周波数 21.999MHz、調整対象 T2004、調整後 14.06V。
  受信周波数 29.999MHz、調整対象 T2003、調整後 14.02V。

J. PLLユニットの出力 PJ2001(リアパネル近くのスピーカ側)に50Ω抵抗を付けてチェックするとのことだが、よく分からないので、パス。

K. 受信周波数を17.999MHzにセットして、TP2007のRF電圧を確認。期待値 550±100mVrms。実測値 530mVrms。つぎに、受信周波数を18MHzに上げ、TP2007のRF電圧を確認。期待値 850±150mVrms。実測値 784mVrms。

L. TP2009の周波数を測定。目標値 5.996544MHz。調整対象 TC2002。調整後結果 5.996675MHz。大きくズレている。時計関係なので、影響なしとみた。そして、TP2009のRF電圧を確認。期待値 55±15mVrms。実測値 65mVrms。

これでやっとPLLユニットの調整が完了。大変疲れる作業だ。というか、こんなに面倒で繊細なPLLだと長期間に、いい状態をキープすることは無理。上記の赤のところをきちんと直すには、パーツの交換が必須と考えている。

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