長く悩んだ末、Yaesu FRG-7の改造に着手。アナログ式で10kHzしか直読できないが、内部のスペースにゆとりがあり、改造・メンテに必要なパーツも長く供給されそう。もうひとついいと思わせたのがパネルの格好良さと操作性。機能的にはKenwood R-1000やIcom IC-R75が上だけど、手を伸ばして弄るのがFRG-7。将来残したい受信機を選ぶとなれば、SSB受信用 NRD-525、万能選手 Perseus とこのFRG-7の3台。

改造に関する予備知識はこちらの記事
Yaesu FRG-7 に関する資料はこちらの記事
FRG-7 の内部

<改造1、電源周り>
まずは電源関係。定電圧のリプル改善が期待できそうな C453 (ケミコン, Elna, 10uF/16V) をSanyo OSコン 22uF/20V に、C454 (ケミコン, Elna, 100uF/16V) を ルビコン ZLH 220uF/35V に交換。容量は倍増したのがたまたま手元にあったから。なお、取り外したElnaケミコンをAgilent LCRメータで測定したところ、予想通り、容量の低減がなく、品質に問題がなかった。

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なお、FRG-7にケミコン(電解コンデンサ)の数が大変少ないことで知られている。RFユニット基板にひとつもなく、IF/AFユニット基板に15個 (内訳は、電源周りが6個、AFアンプ周りが5個、IF関係が4個。)。その内、フィルムで代用できる1uFが1個、タンタルかフィルムで代用できる 2.2uFが2個も含まれている。

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<改造2、AF関係>
つぎにAFアンプの出力カップリングケミコンの交換。C446 (ケミコン, Elna, 100uF/16V) をオーディオ用ケミコン ニチコン FG 220uF/25V に。通信型受信機は音楽を聴くためよりも、ノイズまみれのキタナイ声を聴くのが目的なので、交換する意味はないと思うが。

130609-1.jpg上記の改造2件はいずれも効果が分からず、自己満足の域を脱しないが、つぎの改造はFRG-7の性能を左右する。

<改造3、IFフィルタの増設>
セラミックフィルタの増設。入手困難ということ、フロントパネルのLIGHT SWをフィルタの切り替えスイッチにしたいため、村田製 CFJ455K8を入手。帯域幅が1kHzしかなく、SSBの受信は大丈夫だろうか、心配。ただ、CW兼用と考えるなら、それぐらいの帯域幅にしないと実用性がなくなる。繰り返しになるが、通信型受信機に音質を語る必要性がそれほどなく、混信状態でも聞き取れることがが優先事項だろうから。

基板の固定箇所、フィルタ切り替え方式(SWによるダイレクト切り替えか、リレーによる間接切り替えか)、基板の自作(ユニバーサル基板は避けたい)等、よく吟味すべきことが多いため、取り敢えず内蔵のフィルタ LF-C6 を取り外し、新規のフィルタをリード線で半田付けし、受信してみた。SSBが全然だめなら、これ以上考えても無駄。

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新旧フィルタは厚み、高さが同じサイズに対して、幅が異なる。

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CWはこれで、団子状態がだいぶ軽減され、なんとか使えるものになった。問題はSSB、Fineチューニングでもガンガン聴こえるところと、了解度がイマイチのところが極端に分かれている気がする。数日暫く聴き、改造を進めるべきかを決める。

<改造4、Fineチューニング>
ついでに、Fineチューニングの可変域を狭くした。10pFのセラコンを追加したたけの作業。操作性が確かに向上した。

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<改造5、LED化>
勢いに乗って、LEDへの換装もやっちゃった。手元に電球色のLEDがなく、注文すべきか一瞬迷ったが、雰囲気はすぐに慣れるものと自分に言い聞かせた(要するに待つのがイヤ、注文するのも面倒というのが本当のところ)。

プリセレクトにある電球4つとMHz切替2つが最初の交換対象。固定ネジを外し、フロントパネルの外枠を固定ネジ6つ外して手前に少し引っ張り、電球装着基板2枚を取り出した。回路が違うが、同一基板を使っている。プリセレクトのほうは9VのDC電圧が電球にかかっている。MHzは2つの電球が反対向きに並列接続になっていて、限流抵抗を経て、7VのDC電圧がかかっている。照明のムラを減らし、プリセレクトと同等な輝度にするための工夫だろう。

130609-20.jpg130609-21.jpg130609-22.jpg使ったLEDは5mm白色。3mm電球色がより適切だろうけど。プリセレクトのほうは限流抵抗を1kΩにした。約6mAの電流が流れる計算。

MHzのほうは並列ではなく直列接続にした。基板のパターンを1箇所カットし、限流抵抗を1.5kΩにした。流れる電流が約4mA。隣のLEDと同等輝度になるかは不明。なお、ゴムキャップはそのまま流用。

130609-23.jpg130609-24.jpg半田付けして、元に戻し、早速効果を確かめた。温かい電球色から冷たい白に変わったところが失敗かもしれないが、消費電流は約10mAと激減し、長寿命だし、LEDにすること自体は間違っていないと思う。

130609-25.jpg忘れない内に大事な情報をアップしておく。使った5mmLEDと戦利品の電球(測ったら直径約4mm、高さ9.5mm、型番らしきものは一切見当たらない)。

130609-26.jpg本日最後の作業、メインダイヤル窓の電球交換を実施。まずS-メータを取り外す。つぎに、周波数目盛が付いている円盤の中央にある固定ネジを外し、さらに円盤を強引に上に引っ張って、取り外す。その前に、周波数ダイヤルを特定の数値(たとえばゼロ)に合わせたほうが戻す時に助かる。ギリギリの設計なので、一寸乱暴かなとも思ったが、結果的にうまく行ったようだ。

豆電球が見えたので下に押しこむと出てくる。

130609-27.jpg130609-28.jpg電球の付け根近くにリード線を切り、上記と同様な5mm白LEDを使用。かかっている電圧は11DCVなので、限流抵抗を1kΩにした。それと、直列接続のほうが省エネだが、配線が面倒になりそうなので、並列接続のままにした。

ゴムに固定するうまく方法が思いつかず、接着剤でごまかした。円盤の下に隠されているので外からは見えない。

130609-29.jpg円盤を戻し、周波数目盛をゼロにセットし、中央をネジ固定した。S-メータを最後に戻し、LED化作業がこれで終了。LEDに被るゴムキャップがない分、先の窓2つよりもさらに白くなってしまったところが残念。ただ、可視性は抜群、S-メータの指針もよりくっきり見える。

130609-2a.jpg130609-2b.jpg LED8つの消費電流は計25mAと豆電球1個分よりも少なく、バッテリー駆動のつもりはないことから、LIGHTスイッチは必要なくなり、安心してIFフィルタ切替に転用できる。Toneスイッチのように、3ポジションのスイッチにできれば、Narrow/Normal/Wide と3つのIFフィルタが使えて最高だけど。

明日からは溜まった仕事の片付け。フィルタ増設の完成は数日先になろう。

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