前回の記事では非安定化リニアACアダプターを安定化ものに改造する話をし、実践してみた。ただ、結果的にはで出力電流が約250mAと多少小さかった。

今回は定格12V/500mAの安定化リニアACアダプターへの改造に再チャレンジした記事。改造後の使い道は主として、Agilent LCRメータU1733Cの外部電源にしたい。LCRメータは安価なDE-5000(秋月電子通商が販売中)も有名だが、DE-5000は100kHzの測定がいまいちとか、信頼度の面では自分としてどうしてもAgilentに軍配をあげる。しかし、U1733Cにスイッチング方式のACアダプターを外部電源として使うと、表示が安定せず、あるいは、内部のバッテリーと異なる表示をしたりする。ACアダプターを取り替えると、挙動がまた変わるので、測定器の外部電源として、やはりリニア電源だなとわかるようになった。無論、きちんとした測定をするときには、外部電源として、生のリチウムイオン充電池3本を直列して使うことにした。ノイズを一切排除できると考えられるから。

さて、改造のベースとなりうるACアダプターの条件とは、前回の記事で分析したとおり、ケースが開けられること、定格電圧が15Vであること。ケースの開けられるものは手持ちから物色すると、以下が見つかった。ただ、問題は定格電圧が24Vと高すぎること。仕方なく、前回の記事で測定対象となっていたACアダプターを献体として破壊し、電源トランスを取り出した。入れ替えてみたら、電源トランスがうまくベースに入り、超ラッキー。

改造のベースとなるもの。ケースが開けられることが良いが、定格電圧が高すぎる。
献体用。なかの電源トランスを取り出す

そして、サイズを合わせて基板をつくり、ブリッジダイオード、平滑電解コンデンサ1000uF/35V/105℃品、3端子レキュレータ 7812、出力側用電解コンデンサ 220uF/35V/105℃品、保護用ダイオードを手持ちのものから適当に選び、はんだ付けして完成。趣味の一環なので、コストは当然気にしない。

持ち物から適当に選び、はんだ付けした。
基板の裏、キレイにほど遠い
組み立てたらメーカー品に負けない見栄えか

では実測。無負荷では出力電圧は12.08V、出力リップル電圧は0.3mV(Fluke 87Vは真の実効値表示)。23Ω抵抗を負荷として繋いだら、出力電流が約500mAとなり、出力電圧は11.52Vに低下。その時のリップル電圧は0.4mVだった。放熱用アルミ板はそれほど熱くはなかった。

無負荷時は出力電圧が12.08V、リップル電圧が0.3mV
23Ω(8+15Ω)抵抗を繋いだ時は、出力電圧が11.52V、リップル電圧が0.4mV

目標とした定格電圧12V/500mAがクリアしたのだ。最後に電子負荷での確認画面をアップしておく。

出力電流をゼロにしたとき
出力電流を200mAに増やしたとき
出力電流を定格500mAに増やしたとき

以上で、安定化リニアACアダプターの改造がおわり。

改造済ACアダプター。定格12V/500mA、センタープラス

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