多くのACアダプターをわれわれがふだん利用している。おかげで、100円で5V / 1A USBアダプタを購入できる時代になった。しかし、その性能をテストすることはそう簡単ではないはず。

用途によってテスト項目は異なるが、一般的には、①定電圧になっているかどうか、②定格電流で安定的に使えるかどうか、③ノイズはどうなっているか、④ショート保護や過電流保護がちゃんと機能しているか、ぐらいの項目が確認できれば、ACアダプタは問題なしと判断していいだろう。

耐久性については、上記のテストを定期的にやれば初めて言えることで、1回の測定では絶対にわからないものだ。1年あるいは数年間絶対に故障しないと豪語できるメーカーはあるはずがない。せいぜい交換する、修理するぐらいの確率的なことで対応しているのはやむを得ないことだ。

上記③のノイズの測定は素人に厳しいが、それ以外の①、②、④は電子負荷があれば、テストできるはず。以下では例として、USB 5V ACアダプタを取り上げてみたい。

実例として使うUSBアダプタ。USBケーブルは付属品ではなかったかも。

USBアダプタといえば、いままでは5V出力だけだが、USB 3.0になると、もっと高い出力電圧のものも出回っている。本ACアダプタは定格電圧5V、定格電流650mA。価値的には日本では数百円、中国では50円以下。

まず電子負荷との接続を考える。手元にmini USBケーブルがあるので、それを使うことにした。

電子負荷キットとの接続を完了

電子負荷キットが使えるように、キット用ACアダプタを通電しておく。端子台からのリード線を外すのは面倒なので、ビニール袋を被せてショート防止に努めた。

つぎに、電子負荷キットの電流調整ダイアルを最小になるように、左(反時計方向)いっぱいに回す。いきなり大電流でスタートすると、外聞電源がシャットダウンしたり、壊れたりすることがあるから。

今度、USBアダプタのUSBケーブルを電子負荷キットのMini USBコネクタに挿す。USBアダプタを通電する。

電流が0の時の電圧は定格電圧であるかどうか

出力電流はゼロだが、電圧が定格電圧付近であれば、ACアダプタに定電圧回路が内蔵されていると考えて差し支えない。逆に、定格電圧より数割も高い出力電圧が電子負荷キットの液晶に表示されるなら、ACアダプタは非安定化電源ということになる。

電流を調整して、定格電流にする

つぎに電子負荷キットにある2つのダイアルをうまく調整し、電流を定格電流(今回は650mA)にする。その時、電圧は定格電圧近辺であれば問題ないが、大きく離れる場合は不良品ということになる。さらに、定電流が流れている時の電圧の変動を液晶表示からよく確認する。大幅な変動であれば、ノイズが高いということになる。電圧が全く変化しなければ、ノイズが大変少ないACアダプタといえよう。

USBアダプタがシャットダウンになるまで電流を増やす。写真はシャットダウン直前の液晶表示。その直後は電圧がゼロになった。

最後に、2つのダイアルをさらに上げていき、USBアダプタがシャットダウンするかどうかを確認する。シャットダウンせず電圧がどんどん下がっていくなら、過電流保護がうまく機能していないということになる。今回は800mAあたりでUSBアダプタがシャットダウンして、電圧がゼロになった。つまり、過電流保護が機能していることがいえる。

以上のようなテストを何回か繰り返し、とくに問題がなければ、テスト対象は問題ない商品と判定していいだろう。

Casioというブランドは流石で、定格電流時のノイズはあるものの、不良点は今回のテストで見つけることはできなかった。

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