1961年 ソニー製 TR-720、52歳。7石、MW/SW2バンド。赤色ケース。単二2本使用。日本初のトランジスタラジオを1955年発売して6年目になっていたが、貴重な初期トランジスタラジオであることは間違いない。

真空管ラジオを小型化したもの。電池をつければどこでも連れていけるから、大人気だっただろう。50年後のいま、手に取っても可愛さが伝わってくる。素朴なデザインだが、決して手抜きはしなかった。内部分解したらそう強く感じた。

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届いた時の状態はそれほど良くなく、分解して綺麗に掃除した。化学薬品や洗剤を使うと、プラスチックケースにダメージを与えることを恐れて、真水と歯ブラシのみで掃除。検査証等のシールに水が掛からないように注意した。

整備性は大変良い。基板の固定ネジはなかなか見つからないが、5本を取り外せば、基板ごとがケースから取れる。さらに、電池のプラス・マイナス電極をケースから外し、スピーカリード線を半田コテで溶かすと、基板、スピーカ付きケースの2つに分かれ、掃除可能になる。

また、スピーカは接着剤ではなく、ちゃんとネジでケースに固定している。スピーカの製造日は昭和36(1961)/4/26、ラジオが61年製を示す重要な証拠だ。

チューニングツマミはギアを介してバリコンを回している。ボリュームはガリが酷いが、分解できるタイプではなかった。

表示窓が面白い。AM,MWではなく、BCバンドと呼んでいた。640kHz(当時はkHzではなく、KC)、1240kHzのところに赤三角印がついている。ネットを調べたら、確かな理由があった。表示が義務付けられていたようだ。

搭載しているトランジスタは以下の通り。RF段 2SA121x1、IF段 2SC75x2、 AF段 2SD65x2、パワー段 2SB48x2。すべてSony自家製。

分解掃除したら、ちゃんと鳴った。音質はいいほうではないが、酷いものでもない。ねじ込みタイプのアンテナは紛失しても、窓際ではちゃんとSWも聴ける。AMとSWがバーアンテナを共用しているから。Fineチューニングもきちんと機能している。

<参考資料>
仕様

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