必要のないことが分かっていても、安く買えそうなので、つい入札してしまった。大学の学生実験室からの廃棄品のようだ。

130302.jpgメータは外観からYEW製。固定ビス2本を外すだけで、メータ内部の清掃や調整ができるので嬉しいが、ガラスではなくアクリルというのが、静電気にどうしても弱く、届いた時も大きくズレていた。

130302-1.jpg仕様はごく一般的なもの。入力インピーダンス10MΩ、最小レンジ1mV、周波数上限1MHz。

130302-2.jpgさっそく開けて内部を観察した。基板が厳重にシールドされている。ケースの底にも蓋があり、メンテを考えた設計。

130302-4.jpg130302-6.jpg130302-7.jpg130302-8.jpg取説が菊水電子の公式サイトに公開されているところは素晴らしい。回路図は残念ながら取説に見当たらないが、調整方法はちゃんと明示されている。それにしたがって調整したら、出荷時のスペックにもどった。実測では周波数上限が2.8MHz(-10%)にも達している。

130302-a.jpgただ、ノイズはやはり大きい。1mVと1VレンジではFSの2%になっていて、スペックギリギリ。この辺はこういう回路方式の限界かもしれない。10MHzまで測れるHPはやはり、設計思想が全く異なっていた。HPの高い技術力は簡単に真似できなかったかな。しかし、調べてみたら、菊水電子にも10MHzまで測れるボルトメータがあった。型番は165/A。いつか手に入れて中を見てみたい。

130302-9.jpg

上の証拠写真はレンジを1mV(1Vレンジも同様)レンジに設定して、入力をショートさせた時のノイズレベル。指針が目盛の1本目に達していて、FSの2%になっている。

ところで、新品で買うならどんな商品があるだろう。調べたところ、日本製はリーダー電子LMV-186A(税込8.2万円)、NF回路設計ブロック M2011A(18.9万)、M2174A(15.2万)、M2170A(31.5万)しか市販されていない。テクシオブランド(昔のトリオ、ケンウッド)の3商品(VT201E、VT185, VT186)は生産中止になったが、在庫がまだ新品として販売している。

NF回路はスペックが魅力的だが、値段がアマチュアにとっては高すぎる。結局、スペックのいい商品は高くて売れないし、魅力のない商品は売値が新興国製に敵わない。こういう状況は日本商品全般にも当てはまる。

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