Aitendoの中国製ラジオキットが発端となって、オールトランジスタ・ラジオを手にしたくて、70年代製ソリットステート・チューナを購入。それでも満足せず、上位機種をさらに追加購入してFMアンテナまでを用意、泥沼化してきた。
AMラジオは良く聴くが、FMにはいままであまり興味がなかった。RF回路は難しいという先入観があったから。しかしよく考えたら、フロントエンド部はRFだけど、IF以降は10.7MHz以下なので、遠慮しなくても良さそう。
となるとFMステレオラジオの調整に必要な測定器が欲しくなる。モノラル対応のFM変調発振器(SG)は手元にあるが、ステレオではなかった。
どうしようかな、と悩んでいるうちに、秋月電子が1985年に発売したFMステレオトランスミッタキットがガラクタ箱から出てきた。NJM2035というICが採用され、ちゃんとステレオ仕様になっている。
秋月電子を調べたら、改良版がいまでも発売中。さらに、NS73Mを使用したキットまでが置いてある。測定器として改造できそう。
<測定器として必要最小限の機能>
・周波数76~90MHzを自由に設定できること
・パイロット信号のOn/Off
・LRchに20Hz~15kHzの正弦波信号が入れられること
・FM変調度(周波数偏移)を変えられること
・出力レベルを変えられること
コンポジット信号だけをつくって、SGでFM変調すれば、ステレオになるというアイデアがネットにあった。最もシンプルな解決法だ。