商品はシリアルNo.130217x。取次店に注文したのは1月20日、新品として入手したのは2月13日。シリアルの一部は製造月の意味か。受注製造となっている可能性有り。

本人は製造メーカーと何の関係もないことをまず言明しておく。歪率計が欲しくて探してみたら本機種になっただけ。予算の都合で上位機種UA-2Sではなく、本機種にした。

動作確認は発振器、電子電圧計、歪率計の3つに分けて行いたい。前の記事にも書いたことだが、発振器と電子電圧計について、その機能の良さがほとんど期待できないものの、歪率計と違って手元の計測器で動作確認はできるので、本記事ではまず発振器の動作確認を行う。

発振器に関するスペック(製造メーカーの発表による)。

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2種類異なる発振器が内蔵されていると推測する。
①いわゆるRCオシレータ、20Hz~200kHzまで周波数可変。出力波形は正弦波と方形波の2パターン。4桁LEDで発振周波数を表示する。レンジスイッチで20-200Hz, 200-2kHz, 2k-20kHz, 20k-200kHzの切換を行い、10回転ポテンショメータで周波数を微調整する。
②スポット低歪率発振器。周波数は100Hz, 1kHz, 10kHzの3点のみ。目的は歪率測定用。周波数の切換はスイッチによる。4桁LEDは他の目的に使い、周波数表示ではない。
上記の①も②も出力レベルは1回転ボリュームにより0~5.3Vrms前後調整可能。

操作上気になった点は周波数微調整用、10回転ポテンショメータの軽さ。個人的にはもう少し重くしたほうが安心感が増す。価格の安い商品ではないので、ストッパー付バーニヤ・ダイアルがあってもおかしくないはず。

また、スペック上では3桁1/2デジタル表示と謳っているので、スペック的には問題ないことになっているが、LEDの4桁表示はイマイチと感じている。すなわち、発振周波数を大きくしていき、1930前後にきたら、その後193という3桁表示になってしまったこと。なお、LED点灯はダイナミック方式ではない。

以下は200-2kHzレンジでの周波数表示の様子。最小周波数0.166kHzから最大周波数2.25kHzまでの途中経過がわかる。写真と違って、LED数字の認知性は大変良好。4桁から3桁に変わるところだけが不満。

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さて、①RCオシレータの各レンジにおける実測値を以下に示す。出力周波数や出力レベルの測定はオシロによる。出力歪率はサウンドユニット経由のソフトWaveSpectraによる。

130217-16.png比較するため、100Hz, 1kHz, 10kHz時の歪率を以下に示す。

130217-11.png130217-10.png130217-12.pngここまでの測定データやグラフはすべて正弦波に対するものだったが、方形波の出力波形を以下に示す。LED表示による100Hz, 1kHz, 10kHz、および最高周波数225kHzの4画面。Output Level ツマミを最大にした。

130217-20.png130217-21.png130217-22.png130217-23.png最後に②スポット低歪率発振器の歪率を示す。WaveSpectraによると、0.010%(100Hz、実測周波数99.6Hz)、0.005%(1kHz、実測1000.5Hz)、0.019%(10kHz、実測9990.2Hz)となっている。歪率の定義の違い(THDのみか、THD+Nかの違い)や、サウンドユニットのノイズによる影響等により、スペックを満たしていないものの、商品に問題有りとはまだ断定できない。

130217-14.png130217-13.png130217-15.png自作低歪率発振器は1kHzしか出力できないものの、本機の約半分の低歪率になっていることは考えさせられる。少なくとも本機の発振器部分については技術的に特筆すべきものはないと認識してよさそう。

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