2Wの出力パワーを目標にパーツの値を調整し、最終的に以下のものにした。ダーリントンとして使えそうな音響トランジスタが手元にないので、東芝の2SA1358/2SC3421をそのまま頑張ってもらうことにした。

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さて、実験用電源を繋いで、特性の測定を行った。

①残留ノイズ
 手持ちのサンワDMMでは0.000Vと出た。出力にダミー抵抗を付けても付けなくても測定値は変わらなかった。アンプ専用の電源回路にすると結果が変わる可能性もあろう。

②周波数特性
 アンプ全体に、DC入出力のカットオフにカップリングコンデンサが使われている。それが低周波数を影響すると思われる。高域では発振防止用C2が採用されている。キットの150pFから330pFに増やしたが、結果的に470pF辺りが良いかもしれない。

130202-4.jpg20Hz, 1kHz, 20kHzの正弦波に対するレスポンス。入力電圧571mVpp(202mVrms)に対して、出力電圧が2.82Vrmsとなっていることから、アンプ全体のゲインは14倍。

130202-5.png130202-6.png130202-7.png100Hz, 1kHz, 10kHzの方形波に対するレスポンス。

130202-8.png130202-9.png130202-a.png8Ωダミー負荷、1W出力パワーにしたときの周波数特性。高周波域では少々暴れているが、10Hz~300kHz(0~±2dB)ぐらいの性能といえるか。

130202-3.png③歪率特性
 真空管アンプに負けないシンプルさだし、無帰還回路でもあるので、歪率はやはり期待できないが、その特性を測ってみた。最大パワーは2Wに届かず、約1.4W(歪率10%)となっていた。

130202-b.png全体をまとめると、専用の電源回路がなく、片chアンプ回路だけの様子からみると、性能的には真空管アンプといい勝負だと思った。2, 3百円(左右2ch+専用電源では2,3千円以下か)で作れたコストパフォマンスを考えると、どんどんチャレンジして、真空管アンプはやはり懐古趣味でしかないことをもっとアピールしたい。

シンプルなアンプはトランジスタでもできることを。

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