本業が忙しく、整備する時間がなかった。それでも悩んだ末、アンプ基盤のソリッド抵抗、電解コンデンサをすべて交換した(前の写真はこちら)。

121229-2.jpg121229-3.jpgソリッド抵抗については、その両端をテスタで測ったら、値が大幅に増えたのがいくつもあったので、すべて交換することにした。並列抵抗のことがあるので、正常のケースでは測定値が表記よりも小さくなることがあっても、大きくなることは絶対にない。その原理を利用すれば、基盤上の抵抗器の経年劣化はある程度判断できる。

参考のため、取り外したソリッド抵抗器を測定してみた。10%以内の誤差は良いとして、20%以上はやはり問題だと思う。

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電解コンデンサについては、良否の判定が難しいが、40年以上の経過期間を考えて交換した。もったいない気分(お金というよりも、40年もまえのものを自分が勝手に交換していいか、という後ろめたさ)。こちらも測定した。耐圧の低いものや1uFは問題ありと自己流に判断した。1uFは勿論今回、フィルムにした。

121229-1.pngなお、フィルムコン用スペースが足りず、トランジスタ 2SC627の2つを他に取り替えた。トランジスタ自体はすべて問題ないようだ。音を聴いたわけではないが。

<トランジスタ情報>
2SC458LG。足は金メッキ。日立製、シリコンエピタキシャルLTP型。2SC458の低ノイズ版で、低ノイズ高音質小信号Trの元祖といわれる(後輩は2SC1345、2SC1775等)。本機では入力段の電圧増幅で2つ使用(LRch計4個)。Vcbo=Vceo=30V、IC=100mA、Pc=200mW。Ft=115MHz。

2SC458。こちらも足は金メッキ。本機ではプロテクション回路で使用。

2SC984。日立製。ゲルマTrのようなメタル缶パッケージTO-1。ダーリントン2段目の大電流用として、本機ではプロテクション回路で使用。Vcbo=50V、Vceo=30V、Ic=500mA、Pc=350mW。

2SC627。富士通製。本機ではドライブ段で使用、かかる電圧が約45Vと高いので、丸い放熱器が被られている。結構熱いということかも。Vebo=Vceo=200V、Ic=100mA、Pc=700mW。

2SC281。日立製、シリコンエピタキシャル・パッシベーテッド型、TO-1。本機ではドライブ段でバイアス電圧を作り出している。Vcbo=30V、Vceo=20V、Ic=100mA、Pc=200mW。

基板上ではなく、シャーシやヒートシンクにつぎのようなものが取り付けられている。
2SA566/2SC680。日立製。TO-66。追い求めるファンが大勢いそう。Vcbo=Vceo=120V、Ic=700mA、Pc=10W。

2SC898。日立製。TO-3。他の記事で紹介済。

60年代後半に作られた古典的なTrだけでも本機の存在価値は十分あろう。調子良く生きていること自体は奇跡か。いや、ちゃんと無理なく設計していれば、半永久的な寿命だと思う。電解コンデンサは別にしても、トランジスタをむやみに交換する修理業者さんが問題だな。

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