超広角ズームレンズ Tamron SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD (A012) が15mmや18mmの焦点距離において、どうも片ボケがあるようで、タムロンの東京修理受付窓口に調整しに送付した。カメラD750の撮影した証拠写真をSDカードに入れたうえで。
約1週間、レンズが戻ってきた。曰く、「ピント精度を確認した所、弊社仕様範囲内でございます。念のため関連箇所を点検の上出来る限りピント精度を調整致しました。今後ピント精度に不具合が見られたら、カメラボディと合わせて再度発送してください。」
部品として、4群レンズ枠assy が交換されたようだ。
明日天気がよければ、試写して確認したい。
実はもう一本のレンズ A001 (70-200mm F2.8)もイマイチ、画質に満足していない。本レンズほど酷くはないが、できれば調整してほしい。
タムロンのレンズ、4本新品購入して、うちの2本には満足していない。ニコンの新品レンズについてもピントズレや片ボケは、全くないわけではない。
現状では、レンズ購入は博打のようなものだ。高解像度カメラのお陰で、ユーザの我々は製造メーカー以上にレンズを厳しくチェックできる時代。日本のメーカーは残念ながらそういう新時代の恐ろしさに認識不足のようだ。問題は、正常の基準(仕様範囲)はどういうものか、ユーザがわからないことだ。
<翌日追加>
曇り天気。早速試写開始。カメラD750。ISO 100、三脚使用、手ブレ補正オフ、ピント合わせはカメラ任せ。絞りを開放からF8まで一段ずつ。
15mm: F2.8, F4, F5.6, F8
18mm: F2.8, F4, F5.6, F8
20mm: F2.8, F4, F5.6, F8
24mm: F2.8, F4, F5.6, F8
35mm: F2.8, F4, F5.6, F8
上記のRawファイルだけでは見づらいので、左右端の一部を100%クロップしたものを以下に示す。開放絞りのみ。
(下の写真)15mm、開放絞りF2.8、左端。右端に比べて像が甘い。
(下の写真)15mm、開放絞りF2.8、右端。
(下の写真)18mm、開放絞りF2.8、左端。15mmよりはボケている。
(下の写真)18mm、開放絞りF2.8、右端。
(下の写真)20mm、開放絞りF2.8、左端。まだ満足ほどのレベルになっていない。
(下の写真)20mm、開放絞りF2.8、右端。
(下の写真)24mm、開放絞りF2.8、左端。24mm当たりからはシャープで、満足できるレベル。
(下の写真)24mm、開放絞りF2.8、右端。
(下の写真)35mm、開放絞りF2.8、左端。35mmも問題ない。
(下の写真)35mm、開放絞りF2.8、右端。
ちなみに、修理窓口に出した際に添付した写真は以下の通り(15mm開放絞り、左端)。
改善は幾分見られたが、完璧ではない。これ以上頼んでも、改善の見込みはなさそうで諦める。