5台目のSimpsonが例の国から届いたが、ボロ過ぎて笑うしかない。ゴミとして捨てるのは勿体無いので、基板だけでも遊んでやろう。

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Simpson 260-3が50年代の製品。すでに整流素子としてダイオード1N87が採用されていた。プリント基板自体の品質はいまの中国製以下だが、当時としては画期的。アナログテスタは、少なくてもアメリカでは既にその時点に完成を迎えたといっていい。その後の後継機種をみても技術的進化はあまりない。50年代に日本にもアナログテスタはあったが、技術的に比べようもなかった。

抵抗器の配置や使われている抵抗器のサイズを見ていると、このタイプが最も美しいとすら感じるのが自分ひとりだけではなかろう。

半世紀以上を経っているので、抵抗器の精度はどうなっているのだろう。自分にとってはとっても興味あることなので、手持ちのデジタルテスタで測ってみた。真剣にやったわけではないことを断っておきたいし、個体ごとの差がものすごいかもしれないので、参考程度とみてほしい。ちなみに、巻線抵抗器以外はすべてイギリスPanclimatic社製、AVOmeterに使われている当時の抵抗器と色や形がそっくり。同じメーカーに抵抗器をつくってもらっていたか。

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低抵抗の巻線に対しては、テスタリード線の影響等があるので、それほどの問題とは思わない。しかし、数百k以上の高抵抗はやはり誤差が比較的に大きい。基板の質の問題もあろうし、経年劣化も考えられる。精度の高い高抵抗器はいまでも作ることが難しい。

断線した抵抗器R16は直径0.16mmのマンガニン線で巻き直した。作業が終え、実測したら、若干値が大きく11.8Ωになっている。抵抗レンジに使われる抵抗器なので、適当でも問題なかろう。

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保護ヒューズは取り外した。素人による半田付けのようだし、一部錆びていて接触不良を引き起こすことのほうが心配。過大負荷で壊れたら諦める。

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また、経年劣化のせいか、半田付けが甘くなっている箇所が多く、ひと通りやり直したら、それなりにSimpsonが動いた。ただ、メータの感度が約6%低下しているので、分解して再充磁をやらないと完動にはならない。

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