レンズに対する評価は解像度、軽量コンパクト性以外に、個人的に強く思うのはメンテナンス性という観点。つまり、修理という前提で、どれぐらいの年数を渡って安定的に使えるかという尺度。その点、近年新発売のGレンズ、Eレンズは電子化されていて、多くの電子パーツが組み込まれ、故障する確率が高い。しかも、年数が経てば経つほど、電子化したレンズは修理不能になってしまう。機械式腕時計とクォーツとの関係と似たものだ。

MF時代のレンズ、とくにAiレンズの前身であるAutoレンズは、ガラスのカビ・曇り・バルサム切れが発生しなければ、筐体がオール金属でできているので、修理不能ということは起きにくい。ガラス以外の部分は何百年経ってもメンテ可能ということだろう。New以降のAi、Aisレンズはピントリングがラバー(ゴム)に変わり、その部分は劣化する恐れがある。その点、オール金属のレンズはメンテに関しては天下無敵だろう。

さて、手元にある4本の単焦点85mmを比較してみたい。内訳は

韓国製 Samyang 85mm F1.4 ASPHERICAL IF。MF。CPU(Ai-P)タイプ。
中国製 Nikon AF-S Nikkor 85mm F1.8G。AF。Gタイプ。
日本製 Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.8D。AF。Dタイプ。
日本製 Nikon Ai Nikkor 85mm F2S。MF。Aisタイプ。

Aisだけは中古で入手、前玉表面に拭き傷が多く、完璧な光学系ではない。他の3本は新品購入したもので、新品同様の状態といってよい。

160821-10

画質に関しては、ネット上にあるレビューを見る限り、Samyang > G > D > Ais
軽量コンパクト性に関しては、無論、Ais > D > Samyang > G
メンテ性については、Ais > Samyang > D > G
ということになろう。

Gレンズは太い筐体が気に入らない。また、Aisレンズ以外の3本はどれもプラスチック製の筐体、耐久性に関しては大いに疑問を感じる。

さて、画質の比較をしてみよう。個体の差や、撮影状況、撮影テクニックのこともあり、参考としてみて頂きたい。

被写体は数キロ先の街風景。天気は晴れ。カメラはNikon D750。三脚使用。ISO 100。以下の一枚は被写体の写真。Aisレンズの開放絞りF2による撮影。

160821-11

レンズごとの中央部と周辺部の比較はそれぞれ、下の画像2枚に示した。

160821-12

160821-13

結果を見る限り、解像度に関し、中央部では、Samyang > D > G > Ais だが、差は許容範囲内。しかし、周辺部では、G > D > Samyang >> Ais となっていて、Aisレンズは周辺部においては解像度が足りないことが判明した。

<追加>
Gレンズは恐らくピントずれがしていると思われる。AFピントを微調整ずれば、解像度がさらに上がる可能性が大。
<追加終>

また、Aisレンズの拭き傷は周辺部に集中しているわけではないので、拭き傷が画質にほとんど影響しないことがはっきりした。

最後に、いままで発売してきた85mm単焦点ニコンレンズをまとめる。

160822-2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Post Navigation