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上海では程度のいい中古テスタが簡単に手に入ると思っていたが、大間違い。下調べせず前準備不足だったことが否めないが、MF-12とこの1台しか見当たらなかった。売値は前者が290元、後者のこの1台が310元。中国人からみるとどれもぼったくり価格だが、市場に出回っている品が少ないから、お店側がそう強気でいられたのかもしれない。

中国製テスタは製造時期が古ければ古いほど質がいいという説がある。実物で確認したわけではないが、多くの写真や経験談を見ているとそんなもんだろうと認識している。90年代以前の計画経済では、製造数が少なく、売れなくても国が会社員の生活を保障してくれるので、しっかりした物は結果的に多かった。その後の市場経済では、売れること、利益が出ることが至上命令になり、設計のゆとりがなくなり、コスト削減にあらゆる工夫が施され、年代が進むにつれ、使い捨ての商品になってしまった。だから、新品のアナログテスタはツールとして割り切った買い方が必要といわれている。

そのことは中国だけでなく、日本でもサンワ社が頑張っているが、納得のいい現行商品に自分がまだ出会えていない。SH-88TRは裏ケースの爪が折れたし、EM7000はレスポンスがダメ。アメリカ製新品Simpson260も中身が納得のいくものではなかった。そういうことで、質が良く、納得のいくものを手に入れようとすれば、どうしても80年代、90年代のものに限ってしまう。

MF-18型はMF-35と並び、精度のいいテスタとして知られている。許容誤差はDCでは1%、ACでは1.5%。繰り返しになるが、日本製代表機種の横河電機 3201は許容誤差がDCでは2%、ACでは3%となっていて、少なくともスペック上、中国製に負けていた。

本機は銘板に1981との印字があり、1981年製になる。中のスイッチや、抵抗器上の日付からも1981製を疑う理由はなかった。また、本機種は複数のメーカーが生産していたが、本機は貴州省の永躍儀表工場製、MF-18では最もダメな製造メーカーと言われている。ACAが測れるのも特徴のひとつ。メータカバーはガラス。

ロータリスイッチは2つ、決して使いやすい機種ではない。が、手に持つと、ずっしりと重さが伝わってきて、信頼性が高い。重量バランスもよく調整されている。

中を開けてみると、手作り感が強いが、メンテナンスには有利か。

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