中古のアナログテスタやメータを色々集めて遊んでいると、思わぬ故障品に出会うことはよくあろう。抵抗器の値ズレや焼損なら、交換するだけでいいが、最も厄介なのはメータ自体が逝かれたことだ。同じサイズのメータを新品で買うことはほぼ不可能だし、ニコイチで直すにも、同じものを手に入れるまで時間がかかる。

さて、だいぶ前の記事にも書いたが、手に入れたメータに指針がついてないのがあった。出品者にそのことを告げても、NR/NCをテコに何の罪悪感も感じていないようだ。こちらが写真をよく確認していなかった落ち度もあったことは確かだが。ということで、指針を付け直てみた。その作業を以下にまとめてみる。

まずは指針の選定。手にある他のアナログテスタの指針をみたが、長さ50~60mmものがほとんどで、80mmはビッグサイズに相当するようだ。

極細アルミパイプか銅線か、等と悩んでいたところ、ホビー材料用の極細プラスチック棒をホームセンターの模型コーナーで見かけた。米国Plastruct社製 Round Rod Styrene Plasticという商品。直径0.3mm, 0.5mm, 0.8mm 等あるが、硬性を考えて0.8mmを選んでしまった。後にやってみて思ったが、0.5mmが最良かもしれない。

120327.jpg

Styrene Plasticはカッター等で簡単に削ったりすることができて、軽く、真っ直ぐに伸びる。指針にしては悪くない素材だ。

0.8mmでも太いので、カッターで一部(先端の数cm)を両側から削り、0.2mmの薄さにした。さらに赤顔料を上に塗った。これで、指針自体の加工が終了。

半田付け用細い銅線をコイル状に巻いて、メータムーブメントに残った指針の付け根に差し込み、さらにその間の僅かな隙間に、加工しておいたプラスチック棒を差し込んだ。上下左右が真っ直ぐになるように調整したところで、ロウソクを半田で熔かし、数滴垂らして固定した。

120326-20.jpg
120326-21.jpg

そして、ロウソクで重量バランスの調整を細心の注意を払って行った。根気のいる作業なので、くれぐれも壊さないように。

120326-22.jpg

今回は運良く、他の作業をやらなくても、結果的にスペック(誤差0.5%)内に修復できた。

120326-23.jpg
120326-24.jpg

Comments are closed.

Post Navigation