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手持ちのこの一台は、シリアルナンバー 484316。Leica Pocket Bookによると、1949~50年に製造された Leica IIIcというものだ。

ライカ IIIcの最大の特徴はダイキャストになったこと。それまでの板金製だったボディが堅牢で加工しやすく、再組み立て時精度を出しやすいアルミ合金ダイキャスト製に変わった。ただ、サイズが幅が2.8mm、高さが2mmと大きくなり、カメラの分解もやりにくくなってしまった。

しかし、底蓋のメッキ剥がれからも分かるように、品質に問題があった。しかも、この現象はこの一台に限らず、当時つくられたものによくみられる。

第2次世界大戦が1945に終わり、ライツ社が外貨獲得のためにも、ライカの生産を再開した。しかし、資材の欠乏等の理由で、戦前の品質まで復活できなかった。また、伝統的なグッタペルカではなく、シャークスキンと呼ばれる縦皺の革張りになっていた。

ライカを買うなら IIIf か、戦前のものいいよ、そういわれるゆえんがそこにある。

でも、戦後ドイツの苦難を象徴するためにも、自分はあえてこのライカをも大事にする。ライカにも品質の良くない時代があったことを皆に伝えたい。

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