横河電機 (Yokogawa) 製回路計(アナログテスタ)YEW 3201 が手元に3台(もうすぐ4台か)もたまったので、精度の確認をやってみたい。

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3台の内訳。上図の左から ①AAクラス・1989年頃製、②Aクラス・1969年製、③Aクラス・1969年製。ちなみに、③は前記事で直したもの。

精度と言っても、すべてのレンジにわたってやってもしょうがないので、個人的に最も気になることだけをやってみる。つまり、メータの感度について確認してみたい。

回路図をみればわかるが、3201ではメータの感度についてはユーザが調整できないようになっている。メータの内部抵抗の違いを吸収するために、半可変抵抗 VR1 が用意されているが、メータの感度調整になっていない。他のテスタ、たとえば、アメリカのシンプソン260は、ちゃんとメータと並列に半可変抵抗があり、見かけ上のメータの感度をユーザが調整できるようにしてある。米軍がどんな苛酷な状況下でもテスタを精度よく調整できるような配慮(要請?)があったのかもしれない。

また、3201の内部抵抗が100kΩ/Vと高い。5kΩのVR1をいくら弄っても全く影響されないように、直流電圧120Vレンジで精度を確認する。このレンジでは内部抵抗が12MΩになる。

外部電圧120Vをかけないといけないが、手元の定電圧電源2台を直列して供給する。

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電圧をかけるまえに、指針のゼロ調整を行う。

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では、電圧を3台に同時にかける。

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ついでに、内部抵抗を測ってみる。12MΩが高抵抗とは思っていないが、所有している4台のDMMがしょぼいなのか、どれも安定的に表示してくれない。ということで、画面の表示はあくまでもその一瞬の値であって、参考程度にしかならない。

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さて、ここで考察しておきたい。

内部抵抗は12MΩから多少のズレがあったものの、どれも1%以内に収まっている。比較的にズレの大きい②と③では、約0.6%の誤差だ。

テスタ①は内部抵抗が僅かに低めだが、メータの指示が若干高め。つまり、メータの感度が理論値よりも若干高いことになる。それでも、スペック2%内に収まっている。

テスタ②は内部抵抗が若干高めに対して、メータの指示が若干低め。つまり、メータの感度が理論値よりも多少低いことになる。経年劣化によるものかどうかはわからない。それでも、スペック2%内には収まっている。

テスタ③は内部抵抗が若干低めに対して、メータの指示が大変精確。それでも、メータの感度が理論値よりも若干高いことになる。

②と③はほぼ同時期の製造で、40年以上経ったものと思われるが、メータ感度が必ずしも低下するわけではないようだ。

結論的になるが、これら3台はメータ感度が思ったよりもズレが少ない。どれもスペック内に収まっている。

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