120121.jpg

自分にとっては、初のアメリカ製アナログテスタ。260-6XLPは特徴的なのが、四角いに変わった外観と、機能的にローパワーで抵抗測定することだ。

伝統的に260は丸い角をしていて、直角は当時新鮮だったかもしれない。ただ、いまはどうせ売れないので、伝統に復帰して丸い角の外観に戻った。抵抗測定用のローパワーは開放電圧が0.1V。ダイオードやトランジスタを導通させないで抵抗測定ができるので、当時ではもてはやされていたのかもしれない。それもいまのデジタル時代では大した機能ではなくなったので、回路の複雑性を考えると後継機種では取りやめになっている。

DCVの内部抵抗は20kΩ/V、ACVは5kΩ/V。日本製に比べて低いと見る向きもあろう。ただ、YEW 3201はメータのレスポンスがそれほどよくなく、バランスも手持ち3台のうち2台が不良品(自己判定だが)といった技術的なことを総合して考えれば、感度50μA程度のメータに拘ったSimpsonの哲学に理解できないことではない。指針が気持ちよく動く。それを最大のウリにしているのは260だ。

電源は単1一本、および 066P角型9V。電池専用の仕切りスペースがあり、液漏れによる腐食を避ける構造になっている。

AC/DC切り替えSWがあることは260の伝統だが、他のテスタに比べてACVレンジが細かい。つまり、1VだけはDCV専用だが、他のレンジはDCV、ACV共用になっている。

リレーによる保護機構が内蔵されている。日置 5005にも似た機構がある。どっちかがパクったんだろう。

内部は真面目に作られたことが印象的。抵抗器は許容差1%(F)のものが使われている。多くの抵抗器は型番がRN60D、DALE製。80XX等4桁の数字が抵抗器に印字されていて、製造年のことかもしれない。また、リレー保護回路のために、トランジスタが3本も使われたことにびっくり。アナログテスタにトランジスタ、そんな組み合わせはやはり長続きしない?

この個体だけかもしれないが、80年代の製品にしては精度がとても高い。DC/ACの切り替えSWはきつめ、安心感がある。Ωゼロ調整ボリュームはきつめ、高級品の証拠か。ロータリーSWはしかし、自分の感覚ではちょっと軽い気がする。Sanwaのほうが気持ち良い。内部の機構をみてみたら、強弱の調整ができるようにも見えるが、壊すといけないので、そのままにする。

アメリカ一の260と日本一の3201はどっちがいいだろう。①メータのレスポンスに関しては間違いなく260の勝ち。②精度は五分五分、どちらもDCでは2%、ACでは3%(中国製に負けているところが残念)。③見た目の良さでは、外観については好みによるが、内部では間違いなく260の勝ち。プリント基板だけの3201を見て工芸品と思うひとはいないだろう。④内部抵抗は3201が高いので、原理的に電圧をより精確に測定できる。⑤円高のいま、260のほうが3201の約半値で買えるので、余裕があれば両方所有して損することはないと思う。

ちなみに、260のマニュアルも回路図もほとんどネットからダウンロードできる。また新品で買える260およびその兄弟たちは、160, 260-6XLM, 260-6XLPM, 260-8, 260-8P, 260-8Xi, 160-8Xpi, 270-5, 270-5RT, 260-9, 260-9SP ぐらいか。260-6および270-5は在庫処分品かも。260-8は現行品。270は精度がさらにいいらしい。

260ファンなら、最低、260-6, 260-8, 270-5の3台は外せないのかな。

120121-2.jpg 120121-3.jpg 120121-4.jpg 120121-5.jpg 120121-6.jpg 120121-7.jpg 120121-8.jpg

Comments are closed.

Post Navigation