唯一無二なシャッター機構をもつカメラ。とてもユニーク。

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—- Purma Special —-

ベークライト製。可動パーツの少なさがまず目に付く。トップカバーの右端にあるのは巻上げノブ。左の凹みにあるのはレリーズボタン。真中の前方にあるのはシャッターチャージレバー。ほかにレンズが沈胴できるぐらいで、可動部分は外からいっさい見えない。

では、絞りやピント合わせ、シャッタースピード等はどうやって調整するの、不思議に思うよね。実は、このカメラでは絞りもピント位置も固定式、調整不要なんだ。シャッタースピードは Slow/Normal/Fast の3段に変えられる。カメラを縦に構えると、Slow かFast、つまり、右の巻上げ側を下にすると Fast、上にすると Slow に変わる。横に構えて撮影すると中間の Normalスピードになる。シャッターはなんとフォーカルプレーンシャッター、メタルシャッター幕。引力を利用して、重りの向きによってシャッタースピードが決まるらしい。だから、引力のないところでは撮影できない。

シンプルの割に結構大きい。とくに横は半分にすればちょうどいいぐらいの大きさ。そのわけは変わったシャッターの搭載にあるだろう。菱形の胴体に、左右両側が半円形。手で持ちやすくするためのデザイン。ビスは外からは1本もみえない。ボディの大きさに比較して、レンズは小さく、迫力はまるで感じない。

<スペック>
型 名 イギリス製 Purma Special
生産国 イギリス(1937~1951年)
フィルム 127。 3x3cm の正方形画面。
レンズ Beck Anastigmat 2+1/4inch、F6.3。
シャッター フォーカルプレーン横走り、3段可変スピード。メタルシャッター幕。
距離計も露出計もついていない。
ファインダーにフレーム等の変わった表示はない。
1枚1枚のフィルム出しは、裏蓋の緑窓(なぜか赤窓になっていないね)から目視で確認するタイプ。

シンプルなので、使い方はそう難しくない。

裏蓋は左右のどちら側から強引に引っ張って取り外すタイプ。ロック機構もなにもない。127フィルムを左にセットし、先端を右の空スプールに差込み、裏蓋を閉める。フィルム圧板にTopとの表示があり、向きを上下逆にならないようにしよう。裏蓋の緑窓をみながら、巻上げておく。

絞りもピント合わせもできないから、やれることはスピード選びぐらい。正方形の写真になるので、使いたいスピードに応じて、縦か横に構える。斜めではスピードエラーになるかもしれないので、斜めの撮影はしないほうがいいだろう。シャッターチャージして、レリーズボタンを押し、シャッターを切る。また巻上げる。

撮影終われば、裏蓋を取り外し、フィルムを取り出す。

レンズをカビ等から守っておけば、いつ経っても作動してくれるカメラだろう。シャッターがとてもシンプルなので、器用なひとだと誰でもメンテナンスできる。数点の部品しかないから、驚くかもしれない。ただ、127フィルムがいつまで手に入れるかは心配。最近のクラシックカメラのブームのお陰で、多少供給してくれるようになったけれど。

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