レンズが毎日届き、嬉しい反面、使わずに防湿庫に眠らせるだけではないかと心配する。遊んでみて、面白く感じなくなったらすぐ処分する。それがレンズにとっても一番の幸せかも。

本レンズ (NEW) PC-NIKKOR 24mm F4 はシリアルから、1975-1977年の間の製品で、ニコンの公式自慢話「ニッコール千夜一夜物語」第17夜に登場するレンズそのものだ。NEW がつくが、新しいという意味ではなく、Auto, New, Ai, AiS のNEWで、アメリカではKと呼んでいる。NEWというのもセンスがないし、Kも意味不明。

PCとは、Perspective Controlの略で、撮像素子CMOS(昔で言うフィルム面)と平行にレンズを移動させることでパースペクティブを補正する。通常、高い建物を下から仰いで撮影すると上つぼまりに写るが、この「あおり」機能を使うことで傾きの補正ができ、建築写真などの撮影には特に有効。本レンズでは、「あおり」はフィルム面と平行に360°任意方向へシフトできる(30°ごとにクリックストップ)。さらに、「あおり」による画質低下を防ぐため他の28mmレンズより広いイメージサークルを確保(92°までカバー)。像面湾曲やコマ収差についても、充分な補正がなされており、一段と高い解像描写の画質が得られる。ということらしい。

その後継レンズ PC 28mm F3.5 を含め、すでに生産中止になり、中古にならざるえない。3万円台の中古は自分にとって高いリスクなので、随分時間をかけて探した。

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状態が良ければ、F4でもF3.5でもどちらでも構わない。風景撮影用だし、絞り開放撮影は使わないから。結果的に、若干のスレはあるものの、美品の外観と言って差し支えないし、ガラスがクリアで、各種動作が異常なく、納得のいくものをゲットした。

レンズが回転したり、シフトするので、カメラとの絞り連動は無理のようで、絞りプリセットとなっている。最新のPC-E 24mm F3.5D は電磁絞りと言って、電気信号による絞りコントロールに変わった。

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マウント周りのスカートが薄く、カメラの露出計連動レバーと干渉しない。つまり、ほとんどのニコンカメラに装着可能なわけだ。

以下はレンズの回転(シフトノブの位置がわかりやすい)や、シフトの様子。

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最大限シフトして撮影し、レンズを180度回転させて、もう一枚撮影する。これら2枚の写真を合成すれば、パノラマ写真になるらしい。

最後に、本レンズと同様な使い方のPC-Nikkor 35mm F2.8 の取説を置いておく。説明書が必要なレンズは案外少ないが、本レンズに限って言えば、説明書は読むべきだろう。

PC-NIKKOR 35mm F2.8 Manual (英語)

本レンズで撮影したもの。まだ全然使いこなしていない。

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