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三和電気計器製FET電子テスタ EM7000。勢いで注文し翌日に届けてくれた。本体以外に、テストリード、取説(日本語&英語)、検査合格証が入っている。

箱にわざわざMade In Japan(日本製造)と書いてあることに笑ったが、外観は決してパーフェクトではない。明かりに当てると、プラスチック本体に歪みや傷がみられる。自分がメーカーの責任者なら、こんなものの出荷は認めないだろうけど、中韓とのコスト競争ではしょうがない面もあろう。

針のついているメータ(テスタでは最も高価なパーツ)はどんなに回転しても、ゼロからのズレはほとんどない(最大でもフルスケールの1/120以内)ことが流石だ。しかし、針の動きは遅いというか、のろい、のろすぎる。針の動きをみたら、もうちょっと速く走らんか、いらいらしそう。

このテスタについて、もうひとつ論争になりそうなのはFETを取り入れるべきかどうかということだ。そう、アナログテスタといいながら、EM7000にはFET増幅回路が内蔵されていて、見かけ上の感度は大変高く、0.12μAとなっている。裸のメータ感度は40μAとなっているので、50dB(333倍)の増幅度。

欠点は電池がないと増幅回路が働かないので、測定するたびに電源スイッチをOn/Offしないといけない。メーカーもそのことを気にしているか、Onの状態を示す赤LEDが点滅している。注意を喚起するとともに電池の消耗を防いでいる。

電圧電流各レンジは3/12系列で揃っているところがよい。個人的な欲をいえば、AC6Aのレンジをやめ、DC30μAに当ててほしい。ついでにDC6AをDC3Aに。

FETのおかげか、交流電圧の周波数特性が1MHz以上に伸びていることは素晴らしい。最小レンジAC3Vしかないのが残念だが、実測したところ、1MHzまではスペック通り、それ以上の3MHzまでは10%以内の誤差で測定してくれて、ACミリボルトに匹敵する周波数特性なのだ。

精度を求めるときにはデジタルテスタが有用だが、信頼性に関してはアナログが高いと自分は思っている。とくに格安のデジタルテスタはレスポンスが遅く、値が決まるまでに数秒かかってしまう。急に変化する電圧電流には追いつかない。また、ACの周波数特定についてもまだアナログに歩がある。

といっても、世の中はすっかりデジタルテスタ一色になった。日置にはこれといったアナログテスタは残っておらず、三和にも新規品種の開発は期待できそうにない。憧れの横河電機製3201にいつかは手を出すかもしれないが、三和のアナログテスタはこれが最後になるのだろう。

アメリカでは、ハイエンドブランドのTriplettとSimpson製も売れないが高値のまま細々と作られているようだ。

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