香港から2台目の計測器が届いた。

<ACミリボルトメータ LW TVT-322>
  2チャンネル
  レンジ 0.3mV~100Vの12レンジ
  測定確度 フルスケールの±3%
  周波数特性 20Hz~200kHz(基準の1kHzに対し±3%)
        10Hz~1MHz(基準の1kHzに対し±10%)
  入力インピーダンス 10MΩ / 50pF

本体以外に、3ピン電源ケーブル(日本では使えないが)、プローブ2本、簡易取説(英語&中国語)、および製品合格証がついている。

出荷までに2週間弱かかった。理由を尋ねたら電源電圧110Vの入荷が遅れたという。確かに製品合格証にメーカー出荷日が2011.10.7と書いてあった。電源電圧が220Vと110Vの2種類があって、日本にいる自分に対して110Vの入荷を待っていたことだったのか。

出荷以降は前回同様、スピーディに日本に届いた。今回も関税はなかったが、開けられて検査をうけた痕跡が荷物に残っている。

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元箱のままで送られた。それのせいではないと思うが、フロントパネルが凹んでいる。塗装にまでその衝突傷がついているので、メーカー出荷まえについていた可能性は否定できない。スイッチの穴あけ精度が低く、レンジスイッチノブの位置が目盛と大きくズレているし、電源スイッチが曲がっている。さらに、ケースに手垢が沢山ついていて、塗装に傷が多い。ケースの内側にも盛大な黒い手垢があり、内側の塗装は目を覆いたくなる酷さ。

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ダメ箇所はそれだけではない。レンジ切り替えスイッチにストップがない(つまり、360度ぐるぐる回せる)ことは自分に納得できない。100Vレンジからいきなり0.3mVレンジに入る恐ろしさはメーカー側が考えないのだろうか。いくら最大許容電圧は300Vと言ってもストップを外した理由は分からない。純粋にコスト削減のせいかな。

ということで、安かろう悪かろうの見本と言って過言ではない。このブランドは品質にまだ多くの課題が残っている。設計上の技術的な課題はともかくとして、凹みや手垢、塗装の酷さなど、工場労働者の質(教育)を向上させればすぐにでも改善できるのに、あるいは、出荷検査を厳しくすれば防げるのに。

なお、1時間ほどかけてテストした結果、機能や精度等はスペック内に収まっていることが判明した。外観等の品質を改善すれば競争力のある商品になり得ることだろう。

ジャンクとして入手した数十年前の日本製品 TRIO VT-121に比べて、感度や周波数特性等、技術的な面では今回の商品が優れているが、フロントパネル作り、レンジ切替スイッチの使いやすさや目盛とのズレ等、まだ日本製品に追いついていない点が多い。ただ、日本の問題点はコスト高で、ミリボルトメータの生産をほとんど止めてしまったことだ。リーダー電子製だけはまだ新品購入できるが、8万円という値段ではアマチュアが買えない。デジタルオシロの自動測定機能のおかげで、現状ではミリボルトメータがなくても困らない。

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